理を愉しむ中国武術を目指して <東京功夫 小桜会> Menu

2016年 よい年をお迎えください

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2016年もいよいよお仕舞い。

今年も。

なんだかんだで。

年明けを迎えることができました。

今年から。

通い始めてくれた会員さんも。

継続してくれている会員さんにも。

感謝の至りでございます。

来年も。

練習そのものを愉しめるよう。

創意工夫して参りたいと思います。

というわけで。

皆様に幸多くあらんことを祈りながら。

良い年をお迎えください。

再見!

2016年12月17日(土) 練習日誌② 腕の操りと勝手な握り込みと

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身体は。

腱や。

筋などで繋がっていて。

動かし方によって。

伸び縮みは連動する。

掌が。

拳へと握り込まれるのも。

そういった連動によって起こせたりする。

ので。

それを体感できるよう。

ちょっと練習してみる。


相手に腕を一本貸してもらい。

手首の辺りを掴ませてもらう。

ここから。

相手を引き崩すように腕を引っ張る。

のだけれど。

掴まれているのを引き崩すより。

掴みながら引き崩すのは難しい。

それは。

相手を握り込むという動作が必要になるから。

引くことに意識がいって。

力で握り込もうとすると。

握り込むことによる反作用が返ってきて。

体幹や腕の連動が途切れる。


そこで。

腕を掴んで引き崩すときは。

拳頭が天井を向いた状態で。

手首を下方前方に押し出すように動かしてみる。

バイクのアクセルを回すのが近い。

手首が押し出されたときに。

指の力を抜くと。

勝手に指が握り込まれて拳の形になる。

相手の手首に掴まった状態で。

同じ所作をすると。

相手の手首を握り込むことになる。

力を緩めたことによる握り込みは。

反作用を得ることなく。

体幹と腕の動きを伝えてくれる。

相手は。

何らの圧力を感じることなく。

前に落とし込まれて驚く。


但し。

手首の動きに。

橈骨と尺骨の角度変更なども混ぜると。

握り込まれずに。

開いた形などが作られたりする。

腕をどう操るかで。

どんな手形ができるかが決まる。

それを確認するのも套路の役割。

そんな練習の一幕でした。

2016年12月17日(土) 練習日誌① 鎖骨を出して手首を寄せる

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鎖骨で腕を操る練習の一環で。

前方に腕を伸ばし。

相手に両腕で掴んでもらう。

自分は並歩の状態。

ここから。

肘を自分の後方に動かして。

相手を引き崩してみる。

相手は弓歩など。

体勢が保てる状態で掴んでいる。


普通に。

肘を後ろに引こうとすると。

自分の支えがない方向に動かすことから。

反作用に耐えられず自分が前に崩れてしまう。

その反作用に対抗しようと。

後ろにもたれるようにしてみても。

相手が崩れることがないので。

ただただ拮抗が保たれるのが精いっぱい。


ここで。

鎖骨を前方に動かして。

代わりに肘を後方に動かすようにする。

その結果。

手首が自分の方に寄せられるようにする。

そして。

その動きを。

腕の各処が順番に緩むように意図する。

上手く行けば。

自分には反作用なく。

相手だけが前に崩れてくる。

但し。

自分の動きに同期して。

相手がすぐに崩れると思うと。

居着き。

踏ん張りが生じてしまい。

結局反作用を喰ってしまう。

なので。

伝わる力には。

少し時間遅れがあるくらいに思って。

相手がすぐに崩れてこなくても。

少し待ってあげるくらいの心持ちが大事だ。


上手くできたときの。

手ごたえのなさと。

相手も不意に力が抜けたような感覚に。

相変わらずの狐につままれたような様子は。

みている分には愉しい。

そんな練習の一幕でした。

練習予定:2017年1月8日(日)

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東京の練習予定日です。

日付 2017年1月8日 日曜日 ※曜日に注意ください
時間 9:00~12:00
施設 江戸川橋体育館
場所 多目的室

日付 2017年1月21日 土曜日
時間 12:30~15:00
施設 文京区スポーツセンター(茗荷谷)
場所 多目的室A面

※見学・体験OK(費用なし)です。
※体験されたい方は運動できる恰好を用意ください。
※事前にメール連絡をお願いします。

2016年12月10日(土) 練習日誌③ ビンタされてから気付く法

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練習過程の遊び練習。

跨と胸。

鎖骨と肘。

肩、手首の緩み。

それらが小さく。

ほぼ同時に緩み動かされると。

右手が腰横に下がったところから。

顎元に上がるまで。

予備動作が取れないために。

動きが読めなくなる。

そのまま。

再度力を緩めるように。

相手の肩口や。

胸辺りに触れさせながら。

腕を下ろしていくと。

防御が間に合わずに。

当て崩されることになる。

尤も。

多少防御が間に合っても。

押さえに来た部位から慣性は伝わるのだけれど。


右手が上がったところから。

鎖骨が後ろに引かれるように。

身体を弾いて。

その作用で肘を外に張り出すと。

手先は内側を軽く掻くように弾ける。

そこに相手の頬があれば。

打たれるまで気付けないビンタの完成だ。

頬では試せないので。

相手に顔に見立てた拳を上げてもらって。

徐に掌で弾いてみる。

小さい動きなのに。

身体まで引っ張りもってかれる衝撃に。

実際の顔では練習できないことが理解される。

これは。

肉体的なダメージも去ることながら。

喰らったら精神的なダメージも計り知れない。

そんな練習の一幕でした。

2016年12月10日(土) 練習日誌② 礼をしながら後方へ突き飛ばす

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跨の力を緩めるための基礎練習。

足を肩幅程度に開いて。

立身中正を保って立つ。

そこから。

腰を後ろから押さえてもらう。

もし。

押さえられている側が。

単に突き飛ばそうとすれば。

開足の垂直方向で弱いこともあって。

簡単に自分が前に飛び出てしまう。


ここでやるのは。

跨を支えている力を緩めて。

軽く礼をしながら。

お尻を突き出していくことだけ。

相手を少しでも押すと。

すぐに自分が崩れてしまうけれど。

跨を緩めて。

押さえている手の下に潜り込むように動くと。

跨から頭までの。

大きな部分が弧を描くことで。

その慣性が後方に伝わって。

その力で相手は後退させられる。

もしくは。

動きを止めようとする反作用で。

自分で後方に突き飛ばされてしまう。


難しいのは。

跨の力だけを緩めること。

もちろん。

連動して。

膝周りの力も緩むけれど。

それ以外の力を緩めたり。

或いは。

力みを入れると上手くいかない。

単純な身体操作だけれど。

その中で。

自分の癖をみつけて変えていくことが必要。


上手くできれば。

体重比率が1.5倍にもなる。

男女であっても。

足を前後に開いて押さえた男性を。

女性が後退せしめることもできた。

そんな練習の一幕でした。

2016年12月10日(土) 練習日誌① 肩甲骨を下ろして両腕を上げる

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力を緩めて腕を使う練習。

ただ両腕を前方に向かって上げるだけ。

これを。

肩甲骨を下ろすことで実現する。

肩甲骨を下ろすことは。

肩が後方に回転することで。

鎖骨が後方に引かれることで。

胸郭が後方に回転することにもなる。

それに合わせて。

肩が回転することで。

両腕を上げるようにする。

両腕は。

伸ばし切ったまま上げてもいいけれど。

腕が動き始めたら。

肘周りの力を緩め。

手首回りの力を緩めることで。

おばけだぞ。

と言わんばかりの形で上げられる。

そうしたら。

相手に胸を貸してもらって。

曲がった肘を。

再度伸ばしながら。

手首が先行して。

相手に向けていた甲が返って。

掌が相手の胸に触れるようにする。

腕の力を使わず。

慣性と緩みで動かし触れることができれば。

相手はその作用によって。

その場を保つのが難しくなる。

足を前後で踏ん張っていても。

ふわりと浮かされて。

後退させられてしまう。

しかも力強く押された覚えもない。

その力感のなさに。

押された側は首を傾げるばかり。

そんな練習の一幕でした。

練習予定:2016年12月24日(土)

Permalink:

愛知の練習予定日です。

日付 2016年12月24日 土曜日
時間 10:00~13:00
施設 刈谷市内
場所 多目的室

日付 2017年1月14日 土曜日
時間 10:00~13:00
施設 刈谷市内
場所 多目的室

日付 2016年1月28日 土曜日
時間 10:00~13:00
施設 刈谷市内
場所 多目的室

※見学・体験OK(費用なし)です。
※体験されたい方は運動できる恰好と室内シューズを用意ください。
※事前にメール連絡をお願いします。
※施設の場所はメールをいただいた後に別途連絡いたします。

2016年12月3日(土) 練習日誌③ 沈墜させるための準備

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八極拳の基本功として。

熊歩を始める前に。

両足が揃った状態で。

沈墜させる練習に取り組む。

沈墜させると言っても。

膝を抜いて。

落下する力を使うとかではなく。

体幹の。

縦の動きを使いながら。

胸から肚へ。

波打ち内容物が移動する力を表現する。

そのときに。

大転子の回転を支える力を緩めて。

それに伴い。

膝を支える力を緩めるようにする。

でも。

膝は前に出ないように注意。

膝を壊してしまう原因になる。


重さは。

足の裏の踵寄り。

土踏まずで分散されるところに落とす。

爪先寄りに落とすと。

やはり膝を壊す方向に向かってしまう。

両足が接地した状態で。

沈墜を生み出したら。

胸に上げるときに両腕を上げて。

肚に落とすときに腕の力を緩めるようにする。

あくまで緩め。

落下に合わせて腕を引き下ろそうとすると。

ただの引き込みにしかならない。

緩めによって。

落下の結果としての。

身体の各部の上下の揺れが作用して。

落下が止まることによる。

作用が伝わることになる。


上手く行くと。

不意に落とされることにより。

首が鞭打ちになりそうになるので。

練習にも覚悟と心の準備が必要だ。

そんな練習の一幕でした。

2016年12月3日(土) 練習日誌② 球を転がすようにして動きを奪う

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身体を扱う練習の中の遊びとして。

柔道のように。

相手が自分の襟や袖を掴んだ状態で。

引き崩したり。

押し崩したり。

作用させてきた場合。

基本的に。

入ってきた力に。

身体の各部で力による抵抗をしなければ。

その作用は。

身体の重い場所にやってくる。

胸郭や。

肚とか。

所謂丹田が存在するとされる場所。

そこに作用が入ってきたとき。

まさに。

その場所に球が存在するように。

相手からの力で。

その球が転がされるように部位を操作する。

但し。

球の端を引っ張られるように動かすのではなくて。

例えば。

球の4分の3くらいの場所が。

押されたり。

引かれたりしたように。

表面を滑らすように動かす。

だから。

滑車ではなくて。

球のイメージ。


そうして動いた作用は。

相手の作用と重なって。

自分は丹田の回転運動となるだけで完了し。

相手は増幅された作用をその身に受ける。

その結果。

主に。

遠心力に相当する力が働いて。

その動きは支配され。

奪われた状態に陥る。

後は。

相手の動きを阻害しないように。

付いて行きながら。

好きな作用を足しこめば。

成すすべなく自由にできる。

自由にされた方の体力の消耗は激しいので。

遊びといいながら。

結構疲れたりする…。

そんな練習の一幕でした。

2016年12月3日(土) 練習日誌① 鎖骨から胸の動きで手の操作へ

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鎖骨を使って腕を操る練習から。

はじめは定まった運用を。

鎖骨で肩を。

肩で上腕を動かして肘を。

肘で前腕を動かして手首を。

順番に操作する。

運動を。

慣性を。

利用しながら各部位を動かすことで。

自分の意図による。

筋肉の収縮を使わずに。

腕を操る感覚を養っていく。

そのようにして操られた腕は。

相手に触れるだけで。

自分は反作用をもらわずに。

相手への作用を起こすことができる。

相手が前方に掲げた両手に。

こちらは鎖骨から動き出した手で触れる。

そのまま手の重さを預けるようにすれば。

相手は後退し。

肘や手首の力をさらに抜いて。

自分の元に回収するように動かせば。

その運動に引き摺られて。

相手はその場にしゃがみ込む。

その作用を確認しながら。


片腕を横にだらりと下げて。

両腕で手首辺りを握り込んでもらう。

はじめは鎖骨で腕を揺らすように動かして。

肘を支える力を適度に緩めれば。

相手はその動きを止められず。

留まる力も弱くなる。

それが理解できたら。

鎖骨を能動的に動かすのではなくて。

胸骨で鎖骨の動きを作るように切り替える。

所謂中丹田での腕の操作。

益々動きの起点はわかりにくく。

運動の連鎖は強くなっていく。

やってる方も。

反作用を感じないこと。

胸の動きが非常に小さいことから。

相手が突然勝手にぐらついているようにしか感じず。

やってる感覚がないことで訝しがるほど。

そんな練習の一幕でした。

練習予定:2016年12月17日(土)

Permalink:

東京の練習予定日です。

日付 2016年12月17日 土曜日
時間 8:30~11:30
施設 文京区総合体育館(本郷三丁目 or 湯島)
場所 スポーツ多目的室B面

日付 2017年1月8日 日曜日 ※曜日に注意ください
時間 9:00~12:00
施設 江戸川橋体育館
場所 多目的室

日付 2017年1月21日 土曜日
時間 12:30~15:00
施設 文京区スポーツセンター(茗荷谷)
場所 多目的室A面

※見学・体験OK(費用なし)です。
※体験されたい方は運動できる恰好を用意ください。
※事前にメール連絡をお願いします。

2016年11月26日(土) 練習日誌③ 崩拳を分解して捌き手を整える

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形意拳の崩拳の練習。

引き続き分解。

右崩における左腕の動き。

形としては。

身体の前面を軽く泳がせるような形。

こちらも。

左の鎖骨から先を切り出して。

鎖骨が。

後ろに下がるときに。

前方を下から擦り上げるように伸ばし。

鎖骨が。

前に戻るときに。

前方を手前に擦り戻すように縮める。

その後は。

鎖骨を。

再度後ろに下げながら。

上腕と前腕を支えている筋肉。

緩めて。

腰元に拳を移動させる。

その前の動きの慣性が働いているので。

鎖骨を下げても。

腕が前に向かうことはなく。

相殺した慣性が合成されて。

鉛直方向へ押さえつける力になる。


お試しとして。

相手に軽く胸を押すように腕を伸ばしてもらって。

その腕を外から触れるようにする。

きちんと。

腕を緩めながら行えれば。

反作用を伴うことなく。

相手の腕を逸らしたり。

崩しこんだりできる。


分解したものは。

統合する必要がある。

だけれど。

まずは。

焦らずに。

分解した個々の要素を繰り返し馴染ませる。

統合する方法は改めて。

そんな練習の一幕でした。

2016年11月26日(土) 練習日誌② 崩拳を分解して手法を整える

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形意拳の崩(ぽん)拳の練習。

一撃打つだけでも。

様々な要素が入っているので。

分解しての練習を試みる。

まずは。

右拳で打つときの。

右腕の動きから。

鎖骨から先の動きを切り出す。

右拳が。

腰元に携えられているところから。

鎖骨の搖動に始まり。

肩。

肘。

手首。

それぞれが順番に動かされていくよう。

段階的に進める。

特に。

肘の動きが。

見た目にはわかりにくいので。

抽出して解説。

肘が止まっているようにみえるときも。

上腕を支えている筋肉が。

緩むことで。

微動することを伝える。

肘が微動して進む分。

手首はその前後位置を留める。

逆に言えば。

上下の位置は少し動く。

最後に。

手首が緩むのだけれど。

前に推進する分を伝えるため。

手首が若干だけ先行して動く。

ドアをノックするような動きが”近い”。

その結果。

拳は独特のブルッとした振動を伴うことがある。

但し。

ブルッとした振動を作ろうとすると。

遠心力に頼った違う動きになってしまうので。

たまたま結果として訪れるとした方がいい。

などなど。

右腕を使うだけでも。

頭はいっぱいいっぱい。

そんな練習の一幕でした。

2016年11月26日(土) 練習日誌① 体幹の波と後ろ回り

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体幹の動きを使う練習として。

地面に寝転がりながら。

両足は膝を立てるようにして。

足の裏をつけたところから開始。

内臓を胸の方に引き上げて。

そこから。

横隔膜を足側に押し付けるようにしながら。

お腹を膨らませるように。

下方に移動させるようにする。

脊椎が。

ロープで波を作るように。

波立つ動きをすると共に。

体内の質量が。

人体の上から下に移動する。

なるべく。

お腹と背中の筋肉は緩めて。

お腹だけでなく。

背中側も膨らむといい感じ。


この慣性で。

骨盤が少し足側に動くと。

関節になっている大転子(だいてんし)も。

足側に移動することになる。

大転子は。

太腿の大腿骨と骨盤をつなぐ。

丸めの大きな関節。

この関節の付け根がスライドして。

それを止めている大腿直筋が緩むと。

膝がお腹の方に引き上げられてくる。

その勢いを殺さずに。

首を斜めに傾ければ。

起こりを捉えにくい。

後ろ回り。

後転ができる。


明確に腹筋の瞬発的な息みを使わない。

自然な流れで。

足を操り。

重心の行ったり来たりを操る。

地味だけれど大事な運用。

そんな練習の一幕でした。

練習予定:2016年12月10日(土)

Permalink:

愛知の練習予定日です。

日付 2016年12月10日 土曜日
時間 10:00~13:00
施設 刈谷市内
場所 多目的室

日付 2016年12月24日 土曜日
時間 10:00~13:00
施設 刈谷市内
場所 多目的室

日付 2017年1月14日 土曜日
時間 10:00~13:00
施設 刈谷市内
場所 多目的室

※見学・体験OK(費用なし)です。
※体験されたい方は運動できる恰好と室内シューズを用意ください。
※事前にメール連絡をお願いします。
※施設の場所はメールをいただいた後に別途連絡いたします。

2016年11月19日(土) 練習日誌③ 衝捶の腕も節の動きで成す

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八極拳の衝捶(しょうすい)の練習。

腕を節に注目して動かす練習に引き続く。

腰元に拳を携えたところから。

脊椎を搖動させる動きに合わせて。

腕は折り畳んだままに見せて。

微動ではあるけれど。

肩も肘も手首も。

少しずつ。

末端に向けて勁を圧縮していく。

身体は正面を向いたまま。

肘が脇の少し前まで進む形。

手首が少し折れた形を取っていて。

腕が折りたたまれたままでも。

各節の力を緩めれば勁力は流れる状態になる。

ある意味。

捶を放つという行為は。

このままでも成立している。

後は。

身を展開して躱しながら距離を稼ぐ。

沈墜を掛けて十字勁に繋げる。

重心を滑らせて推進力を加える。

そういった歩法、身法を掛け合わせていく。

だけれどまずは。

体幹による勁の生成と。

腕による勁の伝達。

基本的な作用の要素を作っていく。

伝達の経路を確保せずに。

勁の増幅に勤しむと。

容器である身体に負荷が掛かり過ぎて。

身体の故障に繋がりかねない。

順番に。

順番に。

必要な要素を練り上げていく。

そんな練習の一幕でした。

2016年11月19日(土) 練習日誌② 節々を一つ手前から動かしていく

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腕を操る練習として。

骨と節。

2つの要素で捉えるようにする。

鎖骨と肩。

上腕と肘。

前腕と手首。

手首から先。

体幹に近い部位から。

順に節を動かしていく。

なるべく。

先端、末端については。

過敏に動かさずに。

鈍感に動くのが望ましい。


手前の骨で節を動かす意識は。

節の固定化を防いでくれる。

節が固定してしまうと。

そこで慣性や力の伝達が止まってしまう。

勁が滞る。

ということになってしまう。

代わりに。

節が動かされていれば。

時間的に連続していなくても。

勁の伝達は止まらない。


鎖骨から手先まで。

順にカタカタと動かしていく。

昔そんな蛇のおもちゃがあったようにも思う。

そうして。

腕が若干縮んだ形をつくると。

蟷螂拳の捕蝉式における手法の形になったりする。

そうすることで。

構えが。

すでに勁力を内包した状態であることがわかる。


体験として。

腕を一本前に出してもらって。

捕蝉式を象った状態で。

腕の上に両手を持っていく。

手首を支えている力を緩めて。

ふわりと腕の上に乗せてあげると。

不意に下方につんのめさせられる。

引っ張り引き攣れるような感覚がなく。

突然身が落とされることに。

慌てふためく。

そんな練習の一幕でした。

2016年11月19日(土) 練習日誌① 異なる動きに変えないように

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体験希望の参加者が遊びに来てくれたので。

身体を解しがてら甩手(すわいしょう)を少々。

でんでん太鼓式に取り組む。

まずは特に何も考えずに。

身体を左右に回して。

軽く腕と手が自分の身体に巻きつくように。

慣れてきたら。

少し鎖骨を意識して。

胸骨と鎖骨の角度がずれるように。

さらに。

腕が身体に巻きつく前に。

身体を正面に戻すことで。

手先の衝撃を増してみたりする。

ここから。

こういった緩みが。

力を伝達するために必要なコトを確かめるために。

振る腕を他の人に掴んでもらう。

何も考えずに。

甩手の動きをそのままやれれば。

相手は動きを止めることができずに。

バランスを崩される。

のだけれど。

やっぱり。

相手に掴まれているという事実が。

その意識を変えてしまう。

身体を回した後に。

腕が振られ始めるのだけれど。

身体を先に戻して。

腕が加速しようとするときに。

相手を動かしたいという欲が出て。

体重を後ろに掛け始めてしまう。

そうすると。

さっきまでは自分の腕が。

背中に当たるように動かしていたはずなのに。

それを途中で放棄して。

自分の方に引っ張る動きに変わってしまう。

これは。

頭のトレーニング。

小さな単純な運動でも。

身体と頭は一緒に育む必要がある。

上手くできると。

自分の腕に手ごたえなく。

相手がぐらりと動く故。

そこにも感覚のずれを覚えて。

それがため。

不思議な体験として味わってもらえたと思う。

そんな練習の一幕でした。

練習予定:2016年12月3日(土)

Permalink:

東京の練習予定日です。

日付 2016年12月3日 土曜日
時間 8:30~11:30
施設 文京区総合体育館(本郷三丁目 or 湯島)
場所 スポーツ多目的室B面

日付 2016年12月17日 土曜日
時間 8:30~11:30
施設 文京区総合体育館(本郷三丁目 or 湯島)
場所 スポーツ多目的室B面

※見学・体験OK(費用なし)です。
※体験されたい方は運動できる恰好を用意ください。
※事前にメール連絡をお願いします。

2016年11月12日(土) 練習日誌③ 棒を繋げて回してみる

Permalink:

腕を回転させて使う練習。

イメージは。

関節で棒と棒が繋がっていること。

イメージというより事実だ。

ただ。

関節は。

点で骨を繋いでいるわけではないし。

筋や腱で少しの変化が加えられる。

そして。

回転は。

棒の先端ではなくて。

棒の途中や外に。

その軸があれば。

円錐的な軌道ではなくて。

鼓のように。

互い違いの軌道を描かすことができる。

そのようにして。

鎖骨で肩の軌道を作って。

肘を動かし。

肘の起動で手首を動かし。

手首の起動で拳頭を動かすようにする。

少し複雑ではあるけれど。

そうして。

腕を回し動かせば。

両手で相手に手首を掴んでもらっていても。

留まることなく。

動かすことができる。

例え。

手首そのものは動かなくても。

慣性の連鎖で。

相手の体幹が崩され。

手首を握ったまま崩れていく。

だから。

握り押さえることに固執すると。

受身が取りにくくなって。

危険だ。

拘るのはほどほどに。

そんな練習の一幕でした。

2016年11月12日(土) 練習日誌② 拳を転がして遊んでみる

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引くでも押すでもない。

削るような動きで。

少し遊んでみる。

相手に。

胸倉をちょいと掴んでもらって。

まずは成すがままに。

そこから。

猫の手にして。

にゃーにゃー言わんばかりに。

胸倉を掴んでいる。

相手の前腕から上腕を。

右手左手交互に。

拳から肩に向かって渡るように。

拳を転がしてみる。

指の関節が。

少しだけ相手の皮膚に食い込むように。

スパイクが。

土を咬むように。

ころころ。

ころころと。

頑張って抵抗しようとすると。

跳ね返されてしまうので。

ただストレスを与えないように。

転がしてみる。

それでも。

少しずつ加わる力の積み重ねと。

自分の関節の角度が変わって。

力の流れが変わることで。

相手は上手く姿勢を保てなくなる。


何てことのない。

微力な力で。

地面に崩されてしまうので。

ただただ言葉を失くしてうなだれる。

そんな練習の一幕でした。

2016年11月12日(土) 練習日誌① 伝達のための手首の稼働

Permalink:

起こした勁力、慣性を。

手先に伝えるための練習として。

手首の緩めに着目する。

分かりやすくするために。

動きを大き目にして。


相手に両手を合わせて前に出してもらって。

掌に自分の拳を横拳にして。

拳頭を宛がう。

そうしたらば。

猫の手のように手首を軽く曲げてみる。

手の握りを軽くしておけば。

掌側に隙間はできても。

拳の先は相手の掌にぴったりくっついている。

そこから。

手首を下に押し下げる。

相手を押すのではなく。

相手から離れるのではなく。

それでも。

拳頭の部分が。

手首と入れ違うように。

ほんの少し。

上に向かうくらいがいい。


梃子が効くのか。

摩擦が走るのか。

この少しの工夫で。

手首の運動が。

慣性が。

触れたところから相手に伝わって。

微動ながらに。

相手の首や腰に。

作用を引き起こす。

相手からは。

自分の手で隠された衝立の向こうの。

見えない動きで作用が起こるので。

不意に何かが通ったような。

不思議な感覚で頭を捻る。

そんな練習の一幕でした。

練習予定:2016年11月26日(土)

Permalink:

愛知の練習予定日です。

日付 2016年11月26日 土曜日
時間 10:00~13:00
施設 刈谷市内
場所 多目的室

日付 2016年12月10日 土曜日
時間 10:00~13:00
施設 刈谷市内
場所 多目的室

日付 2016年12月24日 土曜日
時間 10:00~13:00
施設 刈谷市内
場所 多目的室

※見学・体験OK(費用なし)です。
※体験されたい方は運動できる恰好と室内シューズを用意ください。
※事前にメール連絡をお願いします。
※施設の場所はメールをいただいた後に別途連絡いたします。

2016年11月5日(土) 練習日誌③ 鎖骨を緩めて慣性を伝える

Permalink:

体幹の動きを相手に伝えるときに。

上手く行かないときは。

大抵自分の力みが邪魔をしていること。

中でも。

鎖骨。

肩甲骨。

肩。

これらの力みは起こりやすい。

要訣で言えれば。

沈肩墜肘を守るということになるのだけれど。


相手の両肩に。

自分の両手を置いて。

ここから。

自分は下後方に移動することを試す。

劇的な効果を起こすことはひとまず考えず。

鎖骨から手首まで。

各部分を緩めたまま。

身体が単に動くということができれば。

相手は思いの外踏ん張らなくてはいけない羽目に陥る。

だけれど。

引っ張ってやろうとすれば。

肩や指先に力が入るし。

それではと。

相手に圧力を掛けないどこうとすれば。

鎖骨や肩甲骨を。

浮かすように力を込めてしまって。

相手に何も作用させないようにしてしまう。


鎖骨と肩甲骨が。

まさに首飾りのように首に掛かっていて。

動いたら動いただけ。

自然に遅れを持って動くようにする。

そこに任せることが大事だ。


そういった動きの癖を。

みつけては元に戻していく。

そういった活動も身体を練ることにつながる。

そんな練習の一幕でした。

2016年11月5日(土) 練習日誌② 甩手で振り飛ばす

Permalink:

でんでん太鼓式の甩手で肩周りを解したら。

相手に腕を掴んでもらって。

同じ動きをしてみる。

身を翻す動きと。

鎖骨や肩甲骨が確かに稼働していれば。

腕を掴んでいる相手は。

ふと気づくと浮かされて。

ぽいっと振り飛ばされてしまう。

これが身体の連動性。


身体の連動の概念がないと。

例えば。

左を向くように振った場合。

右腕を相手が掴んでいるとすると。

相手は自分の前を通過して。

左前方に飛ばせると思ってしまう。

遠心力の発現だ。

だけれど。

ここでは。

相手は自分の前を通過するとしても。

自分の左後方。

或いは。

自分の前は通過せず。

かつ自分の右後方に飛んでいく。

左か右かは。

自分が素早く動くか。

ゆっくり動くか。

相手の崩れの速さに対する。

相対的な速度で決まってくる。

何にせよ。

自分の近くを通過する。

求心力の発現。


甩手は。

簡単な準備体操のようにも捉えられるのだけれど。

それだけでも。

大事な緩みや連動性を学べるようになっている。

そんな練習の一幕でした。

2016年11月5日(土) 練習日誌① 甩手で肩周りを柔軟に

Permalink:

鎖骨や肩甲骨をきちんと使えるように。

まずは。

鎖骨の稼働を確認する。

前後。

上下と。

鎖骨が稼働するか。

上腕だけが動いていることはないか。

自分で触れながら確かめる。

その上で。

甩手(すわいしょう)に取り組む。


でんでん太鼓的な横周り。

水平方向にぶるぶると振るっていく。

このときに。

きちんと鎖骨が動かされるように注意する。

身を固めていると。

上腕から先だけが振り回される。

もしくは。

単に首が回っていて。

視覚的に鎖骨が回っているように錯覚してしまう。


でんでん太鼓でも。

単に一方向に回転させても打てるのだけれど。

反対方向に切換えすことで。

より強くでんでんと打つことができる。

同じように。

腕が身を打つのを待つのではなくて。

腕が振られる前に反対方向に帰りはじめる。

そう動くことで。

より鎖骨の動きを確認することができる。


但し。

鎖骨がきちんと動いて。

身が翻る動きができると。

結構な勢いで。

手が飛んでくるので。

あまり思い切りやらない方がいい。

自分の手で顔面や首筋を殴打することになる。

なるべく緩やかに。

ゆるゆる。

ゆるゆると。

日常生活で固めてしまった。

肩周りの動きを取り戻していく。

そんな練習の一幕でした。

練習予定:2016年11月19日(土)

Permalink:

東京の練習予定日です。

日付 2016年11月19日 土曜日
時間 8:30~11:30
施設 文京区総合体育館(本郷三丁目 or 湯島)
場所 スポーツ多目的室B面

日付 2016年12月3日 土曜日
時間 8:30~11:30
施設 文京区総合体育館(本郷三丁目 or 湯島)
場所 スポーツ多目的室B面

日付 2016年12月17日 土曜日
時間 8:30~11:30
施設 文京区総合体育館(本郷三丁目 or 湯島)
場所 スポーツ多目的室B面

※見学・体験OK(費用なし)です。
※体験されたい方は運動できる恰好を用意ください。
※事前にメール連絡をお願いします。

2016年10月29日(土) 練習日誌③ ながらで次の動作を

Permalink:

蹲歩雙伸の動きを利用して。

相手の捶に触れて軌道を逸らしたら。

軌道を逸らしている最中から。

ながらで次の動作に移ることを試してみる。

単純に。

反作用を受けない動きができていれば。

後は単に動くだけ。


反作用を受ける動きだと。

返ってくる反作用で。

自分の身体のどこかに硬直が生じる。

肩であったり。

背中であったり。

腰であったり。

足の踏ん張りであったり。

これが起こると。

居着きが生じて。

それを解消しないと。

その場から移ることができない。


反作用を受けなくなっていると。

相手の捶と自分の雙伸による腕の動きは。

自分の体幹の動きを制約することはなく。

自由にその場から移ることができる。

相手は。

自分の捶をひとまず完成させようと。

腕が伸びきるまでは。

もしくは。

前に推進しようとした。

重心移動を打ち消すまでは。

その慣性から逃れることはできない。

そのような打ち方をしている前提付きではあるけれど。

その間に。

ひょいと歩んで。

相手の後ろに回ったりする。

もしくは。

単純に間を詰めたりする。

その他にも。

体幹を次の動きのために操作し始めて。

攻撃を御しながら。

自分の攻撃も放つことができる。


すべては。

はじめに腕を上げるときの動き方次第。

その後は。

いかようにも発展させられる。

そのために。

だからこそ。

套路は大事で基本的な動き方から始まる。

そんな練習の一幕でした。

2016年10月29日(土) 練習日誌② 単純に合成されるに任せる

Permalink:

小八極の蹲歩雙伸で。

腕を上げる練習を繰り返して。

その動きを使って少し遊んでみる。

相手にひとつ胸辺りを突いてもらって。

套路から抽出した。

腕を上げる動作をしてみる。

軌道だけ合わせて。

相手の捶に振れるように。


動き方が沿っていれば。

両者の腕が触れると共に。

相手の捶はこちらに向かうことなく。

弧を描くように逸れていく。

逸れる方向は。

相手の力の入れ方次第。

外に逸れるか。

内に逸れるか。

そのまま一周するか。

いずれにせよ。

中々的に到達することはない。

こちらは。

捶を逸らすために特別な意識は掛けない。

ただ腕を上げる動作を完遂しようとするだけ。


もしここで。

相手の腕を逸らそうと。

腕に力を込めてしまうと。

そこで衝突が起こって。

自分の身に反作用が返って来てしまう。

相手の腕は到達せずとも。

自分で起こした衝撃が自分に到達すれば。

その後の動きに制限が掛かってしまう。


一対一で。

目の前の相手だけを。

渾身の力で相対せばよいのであれば。

しっかり踏ん張りながら。

防衛するのもアリかもしれないけれど。

それでは状況を限定し過ぎだろう。


相手の捶を逸らそうとするのではなくて。

ただ腕を上げて触れるだけで。

軌道が合成されて。

勝手に動いていくその感覚が。

不思議で面白いらしく。

思わず顔が綻んでしまう。

そんな練習の一幕でした。

2016年10月29日(土) 練習日誌① 小八極:丁寧に両腕を上げる

Permalink:

八極拳の套路練習。

小八極を一通りなぞれたので。

二巡目でもう少し実を入れる。

蹲歩雙伸(そんぽそうしん)で腕を上げる箇所。

見た目上は。

弧を描いて腕が振り上がるのだけれど。

肩から先の力だけで。

よいしょと腕を上げても。

ただ軌跡をなぞるだけになってしまう。

腕を上げる源は。

体幹側で生み出される。

肚と胸が動いて後に。

見た目にはわかりにくいが。

少し遅れるように。

腕が上がっていく。

このときも。

腕を棒のようにして。

肩を中心に回るのではなくて。

腕が柔軟に伸び縮みしながら。

弧に近い軌道を描いていく。

最終的には。

斜め上方に跳ね上がる方向。

弧を描くと。

円の接線方向として。

上方だけの力が残るだけ。


相手に両腕の拳あたりを押さえてもらって。

雙伸する。

肩で振り回そうとすると。

反作用で自分が地面方向に跳ね返ってしまう。

身体を使って腕を上げられれば。

足を揃えた蹲歩の状態であっても。

相手を後退せしめて押し出すことができる。

そのためにも。

触れられたところにぶつからない。

身体からの動きを末端に伝える動き方が必要になる。

そんな練習の一幕でした。

練習予定:2016年11月12日(土)

Permalink:

愛知の練習予定日です。

日付 2016年11月12日 土曜日
時間 10:00~13:00
施設 刈谷市内
場所 多目的室

日付 2016年11月26日 土曜日
時間 10:00~13:00
施設 刈谷市内
場所 多目的室

日付 2016年12月10日 土曜日
時間 10:00~13:00
施設 刈谷市内
場所 多目的室

日付 2016年12月24日 土曜日
時間 10:00~13:00
施設 刈谷市内
場所 多目的室

※見学・体験OK(費用なし)です。
※体験されたい方は運動できる恰好と室内シューズを用意ください。
※事前にメール連絡をお願いします。
※施設の場所はメールをいただいた後に別途連絡いたします。

2016年10月22日(土) 練習日誌③ 足を引いて横にスライドする

Permalink:

肩幅程度に開いた並歩同士で。

相手と向かい合って立つ。

一歩出して捶を打ってもらって。

それをついと躱す練習。

動きが見えたら。

追って来てもよい条件。

単純に。

足を後ろに引いて逃げようとすると。

反対側の足で地面を蹴ろうとしてしまって。

その間に打たれるか。

逃げる動作が検知されて。

逃げる方に追われて打たれてしまう。


足を後ろ引くときに。

地面を蹴るのではなく。

腰を引いて。

脚の上から重さを逃がして。

その瞬間に。

足を引くようにする。

力を緩めての。

体の変更しかしていなくて。

力の流れが感じられないので。

相手は打つところを変える契機を失う。

重さから自由になるのは。

片足ではなくて両足。


例えば。

右足を後ろに引いたら。

左足を右に動かしてみる。

両足が初めの位置よりも。

右にずれていることになるので。

体の位置そのものは。

右横にスライドすることになる。

動きに慣れれば。

相手の片足一歩に対して。

こちらは両足一歩で動くことができて。

拍の有利を得ることができる。

提籠換歩(ていろうかんぽ)の一歩目。

一歩は一歩にあらず。

三拍ではなく一拍で実現するための。

そのための一歩。

そんな練習の一幕でした。

2016年10月22日(土) 練習日誌② 端を押さえて線を張る

Permalink:

立身中正を整えながら。

腕を操作するときの。

ひとつの要点を気にしてみる。

それは。

手首の調整。


体幹を動かすことで。

腕には連鎖した動きが伝わるのだけれど。

指を除く。

末端の最終関節である。

手首の保ち方がひとつ大事になる。

力を緩めるのも大事だけれど。

早い段階で手首を緩めてしまうと。

腕を通る線に張りがなくなってしまう。

線を通して。

張りがあることで。

弦楽器が奏でられるように。

振動や。

捻じり捻りが伝わるもの。

それは。

端を押さえて留めること。

その役割を。

手首が担ってくれる。

そのつながりを考えると。

体幹が動いて。

腕が動くときの。

手の形はある程度決まってくる。

反対に。

手の形に着目すると。

どういった経路を狙った動きなのかも。

みえることがある。


腕を一本前に差し出して。

内でも外でも。

横から少し押さえてもらう。

弦張り。

弦を爪弾くように。

身体と腕が操れたなら。

押さえた腕はそのままに。

相手の腰から崩すことができる。

そんな練習の一幕でした。

2016年10月22日(土) 練習日誌① 腰を引いて弦を引く

Permalink:

保つところと動かすところ。

身体は繋がっているので。

留めるところがあれば。

そこから離れたところと。

その間には。

伸びが生まれて。

復元する作用が生まれる。


相手に腕を一本。

差し出してもらって。

その腕に平行に。

足を前後にして立つ。

両の腕を相手の腕の上に添えて。

腰を後ろに引いてみる。

腕が動かないように。

胸の位置を動かさないように。

絶対的な形は変わらないけれど。

相対的には。

胸は反りながら脇が伸びる。

したらば。

伸びた脇を緩めて。

上腕の力も幾分緩めると。

縮んでいく腕に引き摺られて。

相手は下方に崩れていく。

腕が引かれるのではなくて。

腰が崩れた結果。


相手の腕の上から。

自分の指先が天井を向くように維持すれば。

相手は下方に崩れて。

相手の腕の下から。

おばけだぞーと言うように肘と手首を曲げれば。

相手は上方に引き上げられながら。

前に引き出されてくる。


保留と引きは。

弓の弦を引くようなもの。

弾かれるときは一瞬で。

不意に身体が崩れることで。

危うく膝を打ちつけそうになるので。

その辺りは注意が必要。

そんな練習の一幕でした。

2016年10月15日(土) 練習日誌③ 居着かず拍なき動きは逃げ遅れる

Permalink:

太極拳の玉女穿梭(ぎょくじょせんさ)で歩を詰める。

若干離れた間合いから。

一歩出てくると思ったときには。

足をそこで踏みしめることなく。

動くために。

拍ができずに。

まさに拍子をとることができない。

そのまま歩む二歩目。

三歩目に。

反応が遅れ。

動こうと思う時には。

もう目の前に歩み出られてしまう。

間に合わないと思って。

迎え撃とうと。

前掛かりになれば。

車線は変わらずに。

迂回するように。

展開するように。

翻った動きで。

背後にすり抜けられる。

これらの動きも。

頭の高さを変えないとか。

回転の中心を身体の外に出すとか。

成立の条件を固めて動くより。

身体が自然に。

とることのできる動きとして。

その結果成立するよう慣らす方が。

自由に。

あるべき形になるように思う。

何にせよ。

逃げようと思えば動き遅れ。

迎え撃とうと思えば転じられる。

嫌らしいものだ。

そんな練習の一幕でした。

2016年10月15日(土) 練習日誌② 相手に動かしてもらって返してあげる

Permalink:

胸骨と鎖骨と肩をばらせるようにしたら。

相手に両肩を押してもらって。

それを返す練習に応用してみる。


前から歩いてきてもらって。

両の手で。

自分の両の肩を。

前から押して後退させにきてもらう。


肩が押されたときに。

すぐに反発しようとするのではなくて。

柳のように。

胸骨を幹として。

両の鎖骨が胸骨を中心にV字に折れ。

肩も押されるに任せて後方に。

そこから。

胸を前方に出すのではなくて。

胸を反対に押された方に引き戻す。

それによって。

鎖骨に引かれた肩が前に戻り始めて。

押し込む相手の力を。

吸収しながら巻き戻る。


相手からの作用を使いながら。

自律的な動きも混ぜ込んで。

極小の力で相手に返す。


本来なら。

相手の抵抗感も利用しながら。

後ろに跳ね飛ばしてやろうと。

押したはずなのに。

抵抗もなく。

身体も崩されたことで。

まるで。

衝撃をすべて吸収されてしまったかのように。

押した瞬間に。

前に出られずその場に立ち尽くす。

きょとんとした感じ。

そんな練習の一幕でした。

2016年10月15日(土) 練習日誌① 鎖骨を固めず節成し動く

Permalink:

身体を分解して統合する練習。

鎖骨に着目してアプローチ。

鎖骨は胸骨と肩を結ぶ重要な要素。

まずは肩を回すようにして。

準備する。

右腕を挙げて。

相手に掴んでもらう。

これを。

左方向に振り払うように動かしたい。

身体を単に回すと。

胸骨と鎖骨と肩は。

一体にしてしまいがち。

後は。

上腕に一生懸命力を入れて。

腕も固定して。

足で頑張って蹴って。

腰を捻っていこうとしてしまう。


これを少し変えて。

まずは。

胸骨だけを左斜め前に動かす。

肩の付け根を緩ませれば。

腕を掴まれていても。

追従せずに動かせる。

続いて。

胸骨を元の位置に戻しながら。

代わりに鎖骨を。

シーソーのように使う。

右肩が前に出るけれど。

腕の力を緩ませておけば。

この動きも。

相手は拘束できない。

最後に。

肩が戻るときに。

上腕を送り出せば。

胸からの慣性が伝わって。

腕を握った相手は手ごたえなく振り回される。

徐に身体ごと移動させられるがゆえ。

自分が浮かされ傾いてから。

抵抗する間もなく。

御されてしまったことに気付く始末。

そんな練習の一幕でした。

練習予定:2016年11月5日(土)

Permalink:

東京の練習予定日です。

日付 2016年11月5日 土曜日
時間 15:00~17:30
施設 文京区総合体育館(本郷三丁目 or 湯島)
場所 スポーツ多目的室A面

日付 2016年11月19日 土曜日
時間 8:30~11:30
施設 文京区総合体育館(本郷三丁目 or 湯島)
場所 スポーツ多目的室B面

※見学・体験OK(費用なし)です。
※体験されたい方は運動できる恰好を用意ください。
※事前にメール連絡をお願いします。

練習予定:2016年10月29日(土)

Permalink:

愛知の練習予定日です。

日付 2016年10月29日 土曜日
時間 10:00~13:00
施設 刈谷市内
場所 多目的室

日付 2016年11月12日 土曜日
時間 10:00~13:00
施設 刈谷市内
場所 多目的室

日付 2016年11月26日 土曜日
時間 10:00~13:00
施設 刈谷市内
場所 多目的室

※見学・体験OK(費用なし)です。
※体験されたい方は運動できる恰好と室内シューズを用意ください。
※事前にメール連絡をお願いします。
※施設の場所はメールをいただいた後に別途連絡いたします。

2016年10月8日(土) 練習日誌③ 下向きの力もきちんと出して

Permalink:

重力方向へは。

身体の力を抜くことで容易に動けてしまう。

だけれど。

容易であるが故に。

基本的には通用し難い。


太極拳の起式にて。

腕を上げて。

下ろす。

このときの。

下ろす動作で。

きちんと自分の身体で。

力を生み出すことを練習する。

そのために。

身体の内部で。

横隔膜を下げて。

肚を拡げることを繰り返す。

単に。

容れモノそのものが。

落下してしまうのではなく。

内容を押し下げる。

そこで生まれる下方への力を。

活かしながら。

腕を折り畳む。


人の身体は。

筋(きん)。

皮。

骨。

節。

筋(すじ)。

臓。

色々な要素で。

互いに関係しながら繋がっている。

落下以外の。

形を変える方法でも。

下方へ動くことができる。

それを学ぶ練習。

下方の力を生み出せると。

両腕で片腕を持ち上げるようにしていても。

腰から下方に砕けてしまう。

そんな練習の一幕でした。

2016年10月8日(土) 練習日誌② 崩して寄せて腰を斬る

Permalink:

肚からの水平面の動きを発展させて。

蟷螂拳の腰斬(ようざん)を取り上げて練習する。

自分の肚を。

左に切るようにして開始。

肩に動きが伝わると。

上腕が腕に沿って体幹側に引かれる力が生じる。

このときに。

腕を伸ばそうとする力を緩めると。

前腕が上腕に近づくように。

折り畳まれて。

縮めた抅手の形になる。

体幹から連なった力は。

相手の捶や掴みかかる腕を捉えて。

相手の体幹まで伝わりながら。

こちらの左腕の動きに支配される。

相手が左の捶。

右での掴み。

いずれで向かってきても。

身体が引き伸ばされるように。

その面をこちらに向けることになる。


左腕を抅手に導いた動きは。

同じく。

右腕を身体の前面を薙ぐ動きを導いて。

脇。

肘。

手首と。

順に留める力を緩めて行けば。

相手の腰を斬る動きを象ってくれる。

斬までを。

対人で試してしまうと。

はまったときに。

大変なことになるので。

抅手と。

斬は。

別々に試して。

後は形として染み込ませる。

そんな練習の一幕でした。

2016年10月8日(土) 練習日誌① 肚と胸を分けてつなげて

Permalink:

水平面上の動きの練習。

肚からの動きと。

胸からの動きを。

分解して練習する。

まずは肚から。

右足を回転させて。

肚を動かす元を作る。

骨盤が回ってしまわないように。

左足の根本はキープする。

できるだけ。

肚だけが左向きに動くように。

そこから。

回転させた右足を戻せば。

再び肚も正面向きに戻る。

站椿の形で。

左腕を胸前に挙げて。

外から相手に押さえてもらう。

余分な力みや。

意識的な身体の部分の分離がなければ。

足と肚の動きをするだけで。

押さえている相手は不意に後ずさりさせられる。


胸の動きも同じように。

こちらは胸だけで。

胸を扇状に移動させる。

回転のイメージだと後ろ向きに力が発揮されてしまうので。

水平に挙がった左上腕を目指すくらいで。

このときに。

肚がついていかないように。

留めておけば。

動かした胸は。

肚に引かれてまた元に戻る。

その要領で。

ついと胸を動かせば。

肚のときと同じく。

左腕を押さえた相手は。

弾けるように後退する。


肚も胸も同じく作用させられることがわかったら。

両方をつなげて動かしてみる。

同時ではなくて。

少し時間差を設けて。

肚は腕を動かすためではなくて。

胸を動かすために。

胸は腕を動かすために。

その動きが噛み合えば。

個々で動くよりもその作用は大きくなる。

分けて。

つなげて。

身体を慣らしながら積み上げていく。

そんな練習の一幕でした。

練習予定:2016年10月22日(土)

Permalink:

東京の練習予定日です。

日付 2016年10月22日 土曜日
時間 8:30~11:30
施設 文京区総合体育館(本郷三丁目 or 湯島)
場所 スポーツ多目的室A面

日付 2016年11月5日 土曜日
時間 15:00~17:30
施設 文京区総合体育館(本郷三丁目 or 湯島)
場所 スポーツ多目的室A面

日付 2016年11月19日 土曜日
時間 8:30~11:30
施設 文京区総合体育館(本郷三丁目 or 湯島)
場所 スポーツ多目的室B面

※見学・体験OK(費用なし)です。
※体験されたい方は運動できる恰好を用意ください。
※事前にメール連絡をお願いします。

練習予定:2016年10月15日(土)

Permalink:

愛知の練習予定日です。

日付 2016年10月15日 土曜日
時間 10:00~13:00
施設 刈谷市内
場所 多目的室

日付 2016年10月29日 土曜日
時間 10:00~13:00
施設 刈谷市内
場所 多目的室

日付 2016年11月12日 土曜日
時間 10:00~13:00
施設 刈谷市内
場所 多目的室

日付 2016年11月26日 土曜日
時間 10:00~13:00
施設 刈谷市内
場所 多目的室

※見学・体験OK(費用なし)です。
※体験されたい方は運動できる恰好と室内シューズを用意ください。
※事前にメール連絡をお願いします。
※施設の場所はメールをいただいた後に別途連絡いたします。

2016年10月1日(土) 練習日誌③ 踏み込むことなく足替え進む

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太極拳の玉女穿梭(ぎょくじょせんさ)で。

二歩進む部分を切り取って練習。

片足上げたところから。

一歩ずつ進もうとすると。

踏み込んで。

体重を前足に掛けようとしてしまう。

これを。

前足に体重が掛かろうとするときに。

骨盤を折って。

拒否するようにする。

すると。

体重を前足に掛けなくても。

後ろ足は出せて。

重心が落ち着くことなく。

歩を進めることができる。

居着かない歩み。

二歩目は。

骨盤を折るときに。

肚を横に切ってあげれば。

支えが外れたことで。

身体が転回し。

真っ直ぐなのに。

迂回したような身遣いができる。

そのまま。

推進力を活かして。

肘打ちにつなげてお仕舞い。


踏み込むことなく。

足がすすっと替わり進むと。

後退して逃げる動きでは。

速度が追い付かないので。

簡単に補足される。

加えて。

穿掌のように。

柔らかく突き出される掌に。

手を取られて。

身を崩される。

音もなく。

間が詰められる様子は。

喰らわされる身からすれば。

遠近感も狂って。

まさに堪らない。

そんな練習の一幕でした。

2016年10月1日(土) 練習日誌② 梃子が崩れれば出せる力も半減する

Permalink:

相手の体勢を。

情勢を制御する練習。

両肩を押して。

壁に押さえつけるようにしてもらう。

前に跳ね除けるも。

地面に伏せるも。

ほとんど身動きがとれない。

この状態で。

肚を好きな方に捻じる。

骨盤ではなくて。

肚。

そのまま。

胸。

肩と。

その捻じりに従って。

順に動きを繋げていく。

肩が浮こうとするところまで。

そこまで動かしたら。

お仕舞い。

その後は。

相手の両腕を。

下から支えて前に押しても。

自分が地面に向かって下がってみても。

どちらでもよく。

概ねの動作は。

もう止められなくなっている。

身体の捻じりで。

伝わる振動で。

押さえようとする相手の骨格が崩れて。

梃子が乱れることで。

思った以上に力が出せなくなっている。

捻じる動きを。

極力小さくしてしまえば。

相手はいつ動いたのかも気付かない。

がっちり押さえ込んだつもりなのに。

ひょいと腕を外して。

押し戻されることで。

目を丸くしている表情が愉快。

尤も。

腕を外している側も。

同じく目を丸くしているのだけれど。

そんな練習の一幕でした。

2016年10月1日(土) 練習日誌① 緩める部位を変えて形を変えていく

Permalink:

八極拳の套路練習。

小八極の退歩献肘~収式をもう少し。

掛搨式(かたしき)を終えたところから。

腕の動きを丁寧になぞる。

腕の形の変化は複雑ではないのだけれど。

なるべく。

形から形の間を無視せず。

その過程を大事にする。

それは。

動きが止まった状態だけをみるのではなく。

そこに至るまでを。

必要な力を。

緩めることに注意する。

力を入れて。

力を込めて。

その場所に移すのではなくて。

形が変わるために。

支えている部分を。

順番に緩めていく。

献肘から。

収式のために。

左拳を。

肚前に落とすときでも。

肩周り。

上腕周り。

それらの筋肉を。

支えている力を。

緩めるだけで。

所定の位置に持っていくことができる。

それを確かめるために。

動こうとする腕を。

もう一人が握って拘束しようと試みる。

力で動かそうとすると。

簡単に止められてしまうのだけれど。

緩めることを主体に動かせば。

その動きは止めにくく。

形の推移を留めることはできない。

そんな練習の一幕でした。

雑記: 触れられることと触れていること

Permalink:

相手を操作するときには。

分かりやすいように。

掛け手と受け手が存在して。

受け手は定めた形や心持ちをしてもらって。

掛け手はそれに対して。

定めた触れ方をして自分の身体を操作していく。

そういった条件設定。

それは。

ときには自分が相手の肩に手を置いたり。

反対に。

相手に自分の肩に手を置いてもらったり。

どちらの場合も。

自分が掛け手で。

身体の操作を施すことで。

相手を崩すことができる。

であるならば。

触れていることと。

触れられていること。

それは。

主体が変わっただけで。

主体の捉え方が変わっただけで。

どちらも同じことであったりする。

自分が触れていて。

相手が触れられていると。

掛け手であると錯覚しがちだけれど。

相手が触れ"させて"いて。

自分が触れ"させられて"いる。

のであれば。

受け手は自分であることになる。

だから。

身体の外からみた形だけでは。

形勢の有利不利は単純に推し量れない。

その心持ち。

精神の在り様も。

観なくてはいけない。

そんな自然の理のひとつ。

2016年9月24日(土) 練習日誌③ 反作用なく滑らかに動作を完結させる

Permalink:

相手をコントロールする練習で。

単に相手の二の腕を掴んで。

軽く引き込むことを試す。

自分の二の腕にも力を入れたりして。

相手の腕も握り込んで。

頑張って引っ張ろうとすると。

すぐに。

自分の力による反作用が生まれて。

相手の抵抗も生まれて。

それを押さえ込むために。

身体のあちこちで。

複雑な補完作業が始まってしまう。

その結果。

ただ引いてくるという動きの中に。

断続的な抵抗と変化が生まれて。

素直な。

自然な動きが阻害されてしまう。

ひとつひとつの力は。

継続しない千切れた力になってしまう。

統一されない力は。

ひとつひとつが小さいので。

最終的に。

押さえ込まれやすい。


なので。


腕を引くために。

まずは胸や脇や背を動かす。

動かしたい方向や。

形によって異なるけれど。

脊椎に近い。

体幹に近いところを起点にする。

そうして動きの方向性。

慣性を作ったら。

腕は徐々に力を緩めて。

その慣性に従うだけ。

力みではなく。

緩みで成した動きは。

反作用を薄め。

滑らかな動作を生む。

滑らかな動作は。

統一された方向性を作って。

反対に。

ばらばらにしか抵抗できない相手であれば。

すんなり崩しこむことができる。

上手くいくと。

相手は不意に腰が崩れて。

前に落ちるように感じられて。

心の準備がまだだっただけと。

錯覚したりもする。

そんな練習の一幕でした。

2016年9月24日(土) 練習日誌② 力強くなく橋を渡る

Permalink:

黑虎偷心(こっことうしん)を復習しながら。

左から右に切換えしての。

左捶に着目。

正拳突きのように感じられるからか。

力強く突き切ろうとしがち。

だけれど。

反対に。

上腕の力を緩めながら。

ぺらんと突くように練習。

右方に移行するときの。

跨と肚の働きで。

勁力は備えられているので。

それを邪魔することなく。

腕の力はなるべく緩めていく。

当たったときの衝撃も。

ほとんど感じない。

感じる衝撃があるとすれば。

それは。

力みによって生じた反作用に他ならない。


左の捶を打つ前に。

前方に差し出した右手で相手までの経路を確保する。

相手に触れること。

それは橋を渡すこと。

もし相手が見えていなくても。

触れて辿った先には。

相手の腕があり。

肩があり。

顔面がある。

もしくは。

腕を交錯して迂回した先には。

脇腹か。

心の臓がある。


力強くではなく。

すっとした状態で。

橋を渡って。

相手に到達する。

黒虎偸心掌のように。

掌を使う場合には特に。

力んでいては。

相手のどこに当たるかわからないと。

思わぬ位置で。

指先から衝突してしまう可能性もある。

どの位置で当たろうと。

はじめから力んでいなければ。

関係なく。

身体からの力を伝えることができる。

套路で動きを馴らして。

対人で滞りを均していく。

そんな練習の一幕でした。

練習予定:2016年10月8日(土)

Permalink:

東京の練習予定日です。

日付 2016年10月8日 土曜日
時間 15:00~17:30
施設 文京区総合体育館(本郷三丁目 or 湯島)
場所 スポーツ多目的室B面

日付 2016年10月22日 土曜日
時間 8:30~11:30
施設 文京区総合体育館(本郷三丁目 or 湯島)
場所 スポーツ多目的室A面

※見学・体験OK(費用なし)です。
※体験されたい方は運動できる恰好を用意ください。
※事前にメール連絡をお願いします。

2016年9月24日(土) 練習日誌① 小八極: 退歩献肘~収式

Permalink:

八極拳の套路練習。

小八極の退歩献肘~収式。

採楼勾拌(さいろうこうはん)から掛搨式(かたしき)へ繋げたところ。

馬歩に移りながら。

右腕を肚前に地面に水平に。

左腕は拳で手鏡にして墜肘。

そこから。

右腕を右側に突き出して。

左腕は左に開く。

顔は右拳をみるように。

右足に寄りながら。

両腕を下腹に回収して。

左右を振りみて起立しておしまい。


馬歩に移るところ。

左足を軸にした動きにみえるけれど。

左足に一々体重は掛けない。

寧ろ。

左足の上を迂回するように。

骨盤を抜いて動かす。

移ろいは一挙動で。

左足を経由すると二挙動になってしまうので注意。

左足は。

内踝の下あたりで。

結果的に回転するだけ。

掛搨式できちんと体が伸びやかに使われていて。

片足に乗らない重心移動が必要になる。

無理矢理実現しようとすると。

ただ単に。

倒れ込む動きでバランスをとろうとするだけになる。

地味な部分だけれど。

大切な部分。

套路はようやく一通りになって。

これから。

さらに深める段階へ入っていく。

そんな練習の一幕でした。

2016年9月17日(土) 練習日誌③ 小八極:.掛搨式ではたき落とす

Permalink:

八極拳の套路練習。

小八極から採楼勾拌からの掛搨式(かたしき)。

左手を手鏡に。

右足を前に差し出したところから。

身体の線。

肚の動きを使って。

右足を斜め後方に払い出して。

右手を下方にはたき落とす。

足の払いは脚を操る道理で。

右手の動きに注意する。

下にはたき落とす動きは。

どうしても勢いをつけたくなりがち。

だけれども。

そこは少し我慢して。

肚の動きで揺り動かされた。

肩の前後に合わせて。

肘を中心にするくらいの。

小さな円で。

右掌が。

弧を描いて回り上がるようにする。

この動きで。

相手の胸や。

顔面を掌打する。

想像するだけで痛い。

そのまま。

顔面や胸を押していくというよりも。

パイを顔に押しつけながら。

嫌がらせのように。

下にずらせて。

クリームをよりつけてやるように。

肘から地面鉛直方向に落とし込んで。

地面まではたき落としてやる。

圧力でというよりも。

腰から崩れるその作用に。

耐え方がわからなくて。

敢え無く撃沈する。

そんな練習の一幕でした。

2016年9月17日(土) 練習日誌② 軸があっても回転でない動き

Permalink:

黒虎偸心を引き続き題材に。

左方にずれる動きは。

一見すると軸を持って。

回転する動きにみえてしまう。

そして。

本当に回転してしまうと。

仕留めようとしてくる相手には。

容易に軸を突きとめられて。

中心を撃破され易くなる。


試しに。

振る右腕をなくして。

体の動きだけで。

正面からの突きを躱してみる。

身体を板のようにして。

回転を使って横に逃げれば。

その軸を追って。

簡単に突きの軌道を修正されてしまう。

もちろんぎりぎりまで引き付けてから避ければ。

ということもできるのだけれど。

いかんせん。

肩が前に出る部分が捉えられて。

右肩や右胸を打たれる。

という程度が関の山。


切り換えて。

身体の中心の線を崩して動き始めて。

肩口も。

一旦伸びた小胸筋や前鋸筋を緩めて。

潰れるように動くことができれば。

捉える軸は見失われて。

伸びて潰れて伸び直す。

その肩口の動きの捉えに誤差が生じて。

精度高く打ち抜ける人であれば。

そうであるだけ。

自分が目測を誤ってしまったような。

そんな錯覚と共に。

相手の突きは空を切る。

身体は立体で形が変わる。

単なる固体ではない動きができる。

そんな練習の一幕でした。

練習予定:2016年10月1日(土)

Permalink:

愛知の練習予定日です。

日付 2016年10月1日 土曜日
時間 10:00~13:00
施設 刈谷市内
場所 卓球場

日付 2016年10月15日 土曜日
時間 10:00~13:00
施設 刈谷市内
場所 多目的室

日付 2016年10月29日 土曜日
時間 10:00~13:00
施設 刈谷市内
場所 多目的室

※見学・体験OK(費用なし)です。
※体験されたい方は運動できる恰好と室内シューズを用意ください。
※事前にメール連絡をお願いします。
※施設の場所はメールをいただいた後に別途連絡いたします。

2016年9月17日(土) 練習日誌① 身体の中の線で動く

Permalink:

黒虎偸心(こっことうしん)を復習しながら。

左へ右へと体が移ろうものの。

左右の足で蹴り進まないように注意。

頭から尾骨へ繋がるラインを意識。

最初にこの線が崩れて動き出して。

跨と肩。

膝と肘。

足首と手首が連なって動く。

ともすると。

腕全体を棒のようにして振り回す形となるけれど。

その形が終わるまでは。

腕が固まることはなくて。

各処の緩みが。

継続して働き続ける。


相手に協力してもらって。

動作の確認。

左方に移りながら右腕を伸ばすところ。

振り当てるようにするところを。

振られてくる方に向けて弓歩で待機。

単に腕を伸ばして振り回した場合。

障害物を。

直接薙ぐような形となって。

正面衝突してしまう。

自分の腕も壊すつもりで。

相手に振り当てるくらいしないと。

体格差があっては効かない。

続いて。

肩周り。

肘周りの。

緩めの順番を意識しながら。

腕が伸び続けるようにして動く。

障害物に対して。

表面を掠めるように。

表面を削るように。

推進していく。

相手は接触した瞬間から。

身体の中の線で作られた慣性が伝わりはじめて。

崩れて後退させられることになる。

跨の緩めで。

左方への体の移動が推進を生んでいれば。

その効果はより高くなる。

止めようとした腕は全く痛くはないのに。

押さえ方がわからない。

そんな練習の一幕でした。

雑記: 緊張を加えないこと

Permalink:

ある技術や形を練習するときに。

はじめて取り組むときは。

どうしても。

その動きを始動させるときに。

ある種の緊張が走ってしまう。

それは頭の切り替え。

脳の切り替えのために。

仕方のないこと。

なのだけれど。

その緊張は。

筋肉の緊張も呼んで。

溜め。

居着き。

といったよくない状態を呼び込んでしまう。

この。

ある種の緊張が存在する。

ということを。

知っておくことが大事だと思う。

知っていれば。

それを止めることができる。

同じような動作をしても。

上手く行くときと。

上手く行かないとき。

その要因のひとつに。

この緊張が存在することを知っておくといい。

所謂。

これからやるぞ、せーの。

といったような弾み。

切り換えのようなスイッチ。

これをなくしていくことが必要になってくる。

ただ支えを外す。

矢を番えた指の力を。

そっと緩める。

矢を留めた摩擦が足りなくなると。

勝手に矢が放たれていく。

起こすのではなくて起こる起こり。

そこへのこだわりが。

拍子を消して。

無拍子へ繋がっていくのだと思う。

そんな自然の理のひとつ。

2016年9月10日(土) 練習日誌③ 足を自由に動き出す

Permalink:

並行立ちの状態から。

相手が真っ直ぐ突いてくるのを横に躱す。

相手は動くのが見えたら追うようにする。

単に。

身体を捩(よじ)ったり。

飛び退こうとすると。

動きがバレやすくて。

簡単に追われて中心を突かれてしまう。

し。

一瞬の居着きの間に捉えられてしまう。

ので。

相手が突いてくると思ったら。

跨を外すように。

お尻を後ろに突き出してあげる。

すると。

足に掛かっていた体重が。

少しの間自由になるので。

その間に。

前後左右。

好きなところに好きな足を移動してあげる。

足の位置を変えれば。

自然と身体はついてくる。

そうして為した移動は。

溜めがなくて。

溜めがない動きは。

予測しづらくて。

相手は追えなかったりする。

慣れてきたら。

動く幅を小さくしたり。

動くときを遅くしたり。

身体の向きを変えてみたり。

色々変化をつけてみる。

起点となるところだけ気を付ければ。

その後はいかようにでも。

そんな練習の一幕でした。

練習予定:2016年9月24日(土)

Permalink:

愛知の練習予定日です。

日付 2016年9月24日 土曜日
時間 10:00~13:00
施設 刈谷市内
場所 多目的室

日付 2016年10月1日 土曜日
時間 10:00~13:00
施設 刈谷市内
場所 卓球場

日付 2016年10月15日 土曜日
時間 10:00~13:00
施設 刈谷市内
場所 多目的室

日付 2016年10月29日 土曜日
時間 10:00~13:00
施設 刈谷市内
場所 多目的室

※見学・体験OK(費用なし)です。
※体験されたい方は運動できる恰好と室内シューズを用意ください。
※事前にメール連絡をお願いします。
※施設の場所はメールをいただいた後に別途連絡いたします。

2016年9月10日(土) 練習日誌② 小八極:採楼勾拌で足を振り出す

Permalink:

八極拳の套路練習。

小八極から採楼勾拌(さいろうこうはん)。

黒虎偸心掌(こっことうしんしょう)が終わったところから。

肚を左に捻じりはじめる。

右に掛かった荷重を。

左の跨を緩めることで。

左方に移動させながら。

左手がその移動に引き摺られるように。

下向きに弧を描きはじめる。

左足に重心が乗る前に。

肚と跨が右に切られると。

その切り返しで右足が前方に引き寄せられる。

この切り返しで左手が顔前に回転し。

肚を中央に留めることで。

肘を下げるように左手が胸に落とし込まれる。

後は掛搨式(かたしき)で右足の払いと右手のはたきでお仕舞い。


身体中心の切り返しの繰り返しが大事になってくる。

右足を前方に引き寄せる部分を抽出。

左足一本に乗り切らないことと。

右足の脚力を使わないこと。

肚と跨の動きでそれらを実現する。

右足は。

右の跨が切り返されたことで。

膝が出て。

膝が引き戻されることで。

脛が出る。

それらの連鎖で形作る。

そうして振り出された足は。

相手を足元から揺らす分銅となって。

ローキックとはまた違う。

堪え方のわからない作用を生む。

そんな練習の一幕でした。

2016年9月10日(土) 練習日誌① 接点の手前にぶつけてやる

Permalink:

足を前後に開いてもらって。

胸を貸してもらう。

掌を胸にぺたりとつけて。

相手を後退させる。

そのために。

掌で押すのではなくて。

肚から捻じり出して。

肩を前方にぶつけるように弾き出す。

そのまま腕を真っ直ぐにしていても。

その衝撃は相手に伝わるのだけれど。

衝撃が大きいので。

敢えて。

肘を曲げることで緩和してあげる。

すると。

自分の肘が。

相手の胸と自分の肩に挟まれて。

そこに滞りが生まれるので。

上腕の筋肉を緩めてあげて。

改めて威力を通すようにする。

すると。

瞬発的な衝撃力ではなくて。

柔らかい力に変化して。

相手の身体を揺らすような作用が生まれる。

また。

継続力のある作用が生まれる。

その結果。

足を前後に開いていても。

ゆるりと後退させられたり。

上体がのけ反って身を崩されたり。

人によって様々だけれど。

理解し難い力の作用で。

思い思いに崩されていく。

そんな練習の一幕でした。

雑記: 膝を痛めないように歩く

Permalink:

武術で歩法というと。

何か特別な方法論を想像してしまうけれど。

非日常的なのではなく。

日常的にも使えなくてはいけないと思う。

勿論。

極端にやり過ぎると。

ちょっと白い目でみられたりするかもだけれど。


基本的に。

膝に負担が掛からないようにする。

そのために。

足の付け根は。

腿(もも)に乗らないように力を抜いて。

爪先に体重が掛からないように。

寧ろ。

踵に近い。

土踏まずに体重が掛かるようにする。

土踏まずは。

空間だから。

体重は掛からないようなイメージがあるかもだけれど。

まあその通りで。

足裏のアーチで分散される訳で。

その集約線が空間を通るというだけ。

だからこそ逆に。

脛骨(けいこつ:脛[すね]の太い骨)を通して。

大腿骨の内側を通して。

体重は土踏まずに落とすようにしたい。

日常的に。

そのような歩行に気を付ければ。

武術をするときにも。

正しい歩法をとりやすく。

反対に日常で使えない歩法は。

武術としての在り方としても不自然なのではないかと思う。

生きるということに沿いたいがため。

そんな自然の理のひとつ。

練習予定:2016年9月17日(土)

Permalink:

東京の練習予定日です。

日付 2016年9月17日 土曜日
時間 9:00~12:00
施設 文京区スポーツセンター(茗荷谷)
場所 多目的室B面

日付 2016年10月8日 土曜日
時間 15:00~17:30
施設 文京区総合体育館(本郷三丁目 or 湯島)
場所 スポーツ多目的室B面

日付 2016年10月22日 土曜日
時間 8:30~11:30
施設 文京区総合体育館(本郷三丁目 or 湯島)
場所 スポーツ多目的室A面

※見学・体験OK(費用なし)です。
※体験されたい方は運動できる恰好を用意ください。
※事前にメール連絡をお願いします。

2016年9月3日(土) 練習日誌③ 丁字に一歩を踏み出す

Permalink:

太極拳の金剛搗碓(こんごうとうたい・すい)で。

開いた足と垂直の方向。

丁字に足を踏み出す。

歩の進め方。

それ自体はただ前に進む。

その歩法と変わらない。

肚を一度右に寄せて。

右足に重心が乗る前に。

跨を緩める。

ただそれだけ。

但し。

一瞬右足だけで立つときに。

右膝に荷重が掛からないように注意。

大腿直筋を緩めて。

膝が爪先から出ないようにしておく。

そうして。

重心を固定させずに。

ゆらりと出た一歩は。

進める歩の方向に運動を伴わせてくれる。

試しに。

歩を出すところに。

相手に立って両手を前に出してもらって。

歩を出したときに。

両手に触れてみれば。

それだけで相手は慣性を受けて。

後方に退がらされてしまう。

しかも。

この前方への推進力は。

自分で前足で止めていることで。

いつでも発揮できる状態になっている。

歩を進めて止まっているところから。

相手に両手で身体を押さえてもらって。

好きなときに。

この前足の支えを抜けば。

足を前後で止めていても。

全く押さえることができない。

自由自在。

そんな練習の一幕でした。

2016年9月3日(土) 練習日誌② 跨を緩めて引き込む

Permalink:

要訣の中でも。

鬆腰鬆跨(しょうようしょうこ)が含まれるくらい。

跨を緩めることは重要。

ここでは。

姿勢としてではなく。

動きとして跨を緩める効果を確認。

太極拳の抱虎歸山(ほうこきざん)。

抱虎帰山を題材に。

攬扎衣(らんざつい)の終わりの形で。

右向きの弓歩の形から。

相手に腕を地面と水平に出してもらって。

そこに両の掌をぺたりとつける。

ここから。

左の跨を維持している力を緩める。

自然と。

身体は相手から離れる方向に。

かつ横向きになっていく。

このときに。

両の掌が。

相手の腕から離れないようにする。

身体の動きに。

自分の手の操作が引き摺られなければ。

掌をくっつけているだけ。

決して握ったり。

巻き込んだりせずとも。

相手は動きに引かれて。

こちら側にのめってくる。

明らかな。

引き込む力も感じないのに。

空いた間を埋めるように。

落ち込んでくる。

自分でそこに向かってしまったかのような。

そんな錯覚さえしてしまうほど。

掛けられた側は。

理解できずに首を傾げたりする。

そんな練習の一幕でした。

2016年9月3日(土) 練習日誌① 部分の緩みと統合

Permalink:

身体を分解して緩む練習。

人を左右に割る面上を対象に。

跨と。

胸と。

首。

地面に近いところから順に。

可動域が異なって。

段々小さく感じる。

それでも。

首は。

重い頭が乗っているので。

顎を天に突きだすように。

喉を伸ばしてから。

伸ばしを一気に止めたりして。

緩める感覚を養っていく。

あまり無理にやると。

首を捻挫したりするので注意だ。


各パーツを緩めたら。

それぞれの緩めを同時に実行してみる。

ひとつの緩めで起こる運動と。

複数の緩めで起こる運動。

間を合わせることによって。

統合した力を生み出せたり。

相殺されてしまったりする。

どんなときに。

どう統合、相殺されるのか。

理屈はあっても。

試して身体で覚えるのが大事。


腕を前に差し出して。

相手に握ってもらう。

地面に鉛直方向の運動が。

上手く合わせることができれば。

握られた腕でどうこうしようとしなくても。

相手の腰が崩れて。

地面にへたりこんだり。

後方に後退したりする。

末端を全く使わない体幹の力。

そんな練習の一幕でした。

練習予定:2016年9月10日(土)

Permalink:

愛知の練習予定日です。

日付 2016年9月10日 土曜日
時間 10:00~13:00
施設 刈谷市内
場所 多目的室

日付 2016年9月24日 土曜日
時間 10:00~13:00
施設 刈谷市内
場所 多目的室

日付 2016年10月1日 土曜日
時間 10:00~13:00
施設 刈谷市内
場所 卓球場

日付 2016年10月15日 土曜日
時間 10:00~13:00
施設 刈谷市内
場所 多目的室

日付 2016年10月29日 土曜日
時間 10:00~13:00
施設 刈谷市内
場所 多目的室

※見学・体験OK(費用なし)です。
※体験されたい方は運動できる恰好と室内シューズを用意ください。
※事前にメール連絡をお願いします。
※施設の場所はメールをいただいた後に別途連絡いたします。

雑記: 蟷螂手の甲で打つ

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七星天分肘などで。

前手も蟷螂手の形をとることがある。

この前手は。

そのまま打撃にもなるのだけれど。

折り曲げた手首で打つ。

だけではなく。

手の甲の部分で打つこともする。

尤も。

何も考えず。

手の甲で打ち抜いてしまうと。

反対に。

自分の手首を挫くことになる。

なので。

手首を挫かないような打ち方が必要になる。

むしろ。

どの打撃もそのような打ち方が求められている。

手の甲をあてがい。

相手に接触しつつ。

それ以上押し込まず。

かつ。

手首の力も抜く。

掌で打撃をする場合も。

甲と平が反対になっただけで。

同じような注意が必要。

そうでないと。

やはり手首を挫くことになる。

裏を返せば。

手首を挫かないような。

打ち方。

当て方。

それができればそれが打撃法になるということ。

表裏一体。

そんな自然の理のひとつ。

2016年8月20日(土) 練習日誌③ 手を貼り付かせて十字手に

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反作用を生じない動きは。

末端が貼り付く状態を生み出す。

手が張りついて。

手が貼り付く。

蟷螂手や抅手はそのための手形としても秀でている。

塔手で構えてもらった前手に。

手の甲で触れて。

蟷螂手を作りながら。

横に引く。

横に引いてはいても。

手の甲が突き出ながら折れ行く形で。

手の甲は相手に押しつけられて。

摩擦と相まって相手の手も誘導される。

このときに。

体幹からの勁力が作用していれば。

相手も体幹を崩しながら付いてくるのだけれど。

それはさておいて。

右手で相手の右手を誘導して。

続いて。

左手を相手の顔前に差し込んで。

軽く受けてもらった相手の左手を。

自分の手前側にまた誘導する。

結果。

相手は手が交差した十字手の形に。

伸びきった腕と。

縮んだ腕では。

縮んだ腕の方が単純に強いので。

この形を力づくで返すのは難しい。

諦めて自分を抱きかかえるように。

肘を曲げてしまえば外せるのだけれど。

どうしてもこの不利な体勢が嫌なので。

それを返そうと張った力で。

逆に解けなくなってしまう。

単なる決まり稽古ではあるけれど。

ここから拡がる応用は広い。

そんな練習の一幕でした。

2016年8月20日(土) 練習日誌② 休んでいる筋肉が多いだけ

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足を肩幅より少し広く開いて。

顎をくっと引きながら。

尾底骨の先を。

足と足の間に差し込むように押し下げる。

上下に張りがある状態で。

肩甲骨を寄せて。

両腕を真一文字に拡げて。

指先を垂直に天に向けるようにする。

左右にも張りを作って。

上下左右に張ったところから。

それぞれを支えている力を。

すいっと抜いて。

両腕は軽く閉じ。

中腰の体勢。

疑似的にだけれど。

身体の各処の筋肉が。

一旦解放されて緩んだ状態。

自然体に近い形になる。

ここからは。

特に考えることもなく。

次に動くときは。

単純に出力が向上する。

試しに。

軽く閉じた腕を掴んでもらって。

えいとばかりに。

横に開いてみる。

ただ力任せに。

全身を使って。

腕を掴んだ相手は。

想定していなかった力をもらって。

跳ねるように振り回される。

基本的なコト。

次に力を出せるのは。

今休んでいる筋肉だけ。

だから。

休んでいる筋肉が多い分だけ。

次の総出力は大きくなる。

その状態を保って。

動き続けることができれば。

常にその次の瞬間は。

最大の出力を発揮できる。

そんな練習の一幕でした。

練習予定:2016年9月3日(土)

Permalink:

東京の練習予定日です。

日付 2016年9月3日 土曜日
時間 15:30~18:00
施設 江戸川橋体育館(江戸川橋)
場所 多目的室

日付 2016年9月17日 土曜日
時間 9:00~12:00
施設 文京区スポーツセンター(茗荷谷)
場所 多目的室B面

※見学・体験OK(費用なし)です。
※体験されたい方は運動できる恰好を用意ください。
※事前にメール連絡をお願いします。

2016年8月20日(土) 練習日誌① 背伸びと体幹の揺れ

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身体を養う体操の中で。

両手を組んで天を押し上げ。

軽く膝を曲げて。

尾底骨の先端を地に引き下げる。

背伸びの形と大差ないけれど。

立つための要件はきちんと満たす。

ここから。

組んだ手を解いて。

片手は伸ばしたまま。

もう片方の手を慎重に下ろして。

誰かにその腕を掴んでもらう。

後は。

挙げていた手を。

ゆるりと下ろしていく。

そうすると。

釣り合いが取れなくなったことで。

背筋を伸ばしている力が自然と緩み。

緩むときに。

一度行き過ぎて縮んで。

細かく振動して。

落ち着く。

本人でも感じ取れない細かな振動は。

腕を掴んだ相手にも伝わっていて。

力の発揮を阻んでくれる。

この後で。

掴んだ腕を上方などに持ち上げようとしても。

上手く力が入らなくて。

腕を上げることができないか。

逆に地面に膝をついてしまう。

仕掛けた側も。

仕掛けられた側も。

得られる感覚がほとんどなくて。

きょとんとした様子で試している。

そんな練習の一幕でした。

雑記: コサックと七星歩

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戯れながらに。

七星歩で前足を出すのを応用して。

コサックダンスの中で有名な。

低い姿勢で足を交互に出す。

というのに挑戦。

意外と。

相性がよく。

上手く跨を操作できれば。

ちょこんと跳ねるのは。

自然な弾性が利用されるだけで。

思いの外体力は使わない。

逆に立身中正を守らないと。

膝を壊す危険があるので注意だけれど。

そういった姿勢や動きを確認するのに。

たまに試してみるのもいいかもしれない。

ちなみに。

コサックダンスは。

ウクライナの伝統舞踊で。

ホパークというそう。

その原型は。

モンゴル人から持ち込まれた。

東洋武術だったとか。

跳躍が特徴的で。

躍動的な踊りなのだけれど。

動画などを観ると。

その身体操作は参考になる。

単に身体能力だけで。

踊っている人も居るのだろうけれど。

跳ぶというよりも。

跳ねるような感じで。

脊椎と跨で足を操りながら移動する。

そういった様子が面白い。

遡っていくとどこかで系譜が繋がることもあるのかもしれない。

そんな自然の理のひとつ。

2016年8月13日(土) 練習日誌③ 七星歩で下方の崩しを体感する

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躱す動きから歩を出す動きを応用して。

相手の上段への捶などを。

膝から作った反る動きで間を稼いで。

跨を引きながら。

顎を引いて胸を張る。


跨を引くことで。

前足が自由になる。

このまま歩を進めることもできるのだけれど。

脛を前に振り出して。

爪先を立てれば。

七星歩の形を取ることができる。

この足で。

相手の脛を蹴り上げたり。

足の甲を踏みつければ。

それで十分酷いことになる。

けれど。

それで練習が終わってしまうので。

少し視点を変えて。

跨の引きと共に。

身が少し低く。

下方に落下しているコトを利用してみる。

方法は簡単。

相手に腕を一本前に差し出してもらって。

そこに触れながら。

七星歩に移行するだけ。

それ以外は特に何もしない。

何もしないのだけれど。

下方に一瞬落ち込む力は絶大で。

七星歩をとった瞬間に。

相手は地面に潰しこまれてしまう。

全身では。

下方の大きな力。

加えて。

上半身では胸を反ることによる。

外へ飛び出す力。

下腿では踵で蹴り出す力。

複合的で迅速な形がここに内包されている。

七星天分肘とか。

これひとつの形を極めるだけでも。

十分なんだろう。

ちなみに。

落下の力は。

思いの外過ぎるので。

徐に成功すると。

ほんとに鞭打ちになりそうなので注意が必要。

そんな練習の一幕でした。

2016年8月13日(土) 練習日誌② 触れるところは柔らかに

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触れたところから崩す練習をしてから。

少し距離を空けて。

間を詰めながら力を伝達する練習に移る。

ここでの要点は。

接触する末端を柔らかく使うこと。

固くしてしまうと。

伝達に不向きな状態になってしまう。

もっとも。

適切に固くする方法もあって。

力みではなく。

遊びをなくすように固くすれば。

純粋に伝達する部位として使うことはできる。

樫の棒で突くのと同じ感じ。

だとしても。

それは柔らかく使う部位が変わるだけなのだけれど。

それはさておいて。

衝突する接点部位は柔らかく。

或いは。

衝突するときには。

すでに引き始めるくらいがいい。

相手の衝突面の。

表面何mmかを相手にするだけ。

それ以上侵入しようとすると。

概ね互いの表面の破壊が始まってしまう。

というわけで。

実証実験。

相手に左上段を受けるように構えてもらって。

こちらはピッチングフォームのように。

右腕を振り当ててみる。

はじめは。

単に右腕の力を抜くだけ抜いて。

振り回すように当ててみる。

できるだけ相手の身体に食い込ませるつもりで。

当然。

しっかり構えた相手の前腕に阻まれて。

こちらの衝突部位は結構痛い。

し。

相手は全く動揺することもない。

続いて。

振った腕が相手に当たる頃合いで。

肩を後ろに引いて。

鞭のように引き戻す。

相手の前腕に当たったら。

すぐさま。

取って返して表面だけを削るような動き。

すると。

こちらの腕の衝撃はそれほどでもないけれど。

相手は後方に跳ね飛ばされてしまう。

もっとも。

力が伝達される他にも。

相手の踏ん張りが暴走していたり。

幾つかの作用は働いているのだけれど。

自分への反作用をなくして。

相手に起こる作用を強くする。

こうした発想はとても大事だ。

そんな練習の一幕でした。

練習予定:2016年8月20日(土)

Permalink:

愛知の練習予定日です。

日付 2016年8月20日 土曜日
時間 10:00~13:00
施設 刈谷市内
場所 卓球場

日付 2016年9月10日 土曜日
時間 10:00~13:00
施設 刈谷市内
場所 多目的室

日付 2016年9月24日 土曜日
時間 10:00~13:00
施設 刈谷市内
場所 多目的室

※見学・体験OK(費用なし)です。
※体験されたい方は運動できる恰好と室内シューズを用意ください。
※事前にメール連絡をお願いします。
※施設の場所はメールをいただいた後に別途連絡いたします。

2016年8月13日(土) 練習日誌① 表面を相手にせず

Permalink:

参加者がいつもより多めなのもあって。

力を伝達するときの。

ちょっとした解説を交えて練習に取り組む。

力の入力は。

相手と接した表面であることは確かなのだけれど。

その面とは直接喧嘩はしない。

できれば仲良く。

こちらとあちらの表面が。

ひとつの物体であるように。

密着されることが大事。

そして。

そこで入った作用が。

連鎖して。

相手の内奥へと向かうに任せる。

それを阻害しないようにするだけ。

だから。

必要以上に。

放った捶を。

相手の身体にめり込まそうだとか。

押し込む発想は要らない。

それをしてしまうと。

互いの表面同士の。

作用と反作用が衝突して。

表面の破壊活動が始まってしまう。

その場合。

まず確実に。

より質量を持っていて。

より頑丈な表皮を備えている人が勝つ。

よしんば。

相手に作用を伝えられたとしても。

こちらの武器である末端の拳なども。

何らかの損傷を被ることになるだろう。


その意識の転換をしながら。

相手の肩に片手を添えて。

肩から勁力を伝えてあげる。

相手が直立している状態では。

肩を押し下げようとしても。

微動だにしないのは当たり前。

自分が産み出した勁力が。

肩を通して相手の腰を揺らしてくれる。

それを信じて。

少しだけ待ってあげる。

相手の腰が崩れて。

地面への落下が始まると。

添えた掌から肩が離れようとするので。

遅れないようについて行くと。

肩から押し潰したようにみえるだけ。

伝える順番と。

崩れる順番。

思ってたよりすべてが逆順だったりする。

そんな練習の一幕でした。

雑記: 緩めるために力んでみる

Permalink:

力を緩めることは。

ときに。

力を入れることよりも難しくて。

練習しているときも。

会員さんから。

緩める方法がわからないと。

相談されたりもする。

そのときのための。

簡易的な実験兼練習方法をひとつ。

方法は簡単。

緩めたい部位が。

緩んだときに。

起こる動作と。

反対側にまず力んでみること。

例えば。

上腕三頭筋を緩めたいとする。

ちなみに。

力こぶを作るのが上腕二頭筋で。

その裏側にあるのが上腕三頭筋だ。

腕を伸ばすときに使われる筋肉。

右腕を前にならえのように出して。

肘を少しだけ下に落として曲げてみる。

この状態で。

上腕三頭筋の力を緩めれば。

二頭筋で引っ張られて。

前腕が上腕にくっつく側に倒れてくるのだけれど。

三頭筋は伸筋だったりするので。

入れる抜くの感覚が判り難くて。

さらに。

前腕が重力に反して。

上腕側に上がり倒れることが信じ難く。

どうしても。

上腕二頭筋への力の入力をしてしまいがちになる。

この場合。

右腕を挙げているとすると。

左手を右腕の前腕の下に添えてみて。

その左手を下に押し返そうとしてみる。

このとき。

肩の力で押し下げるのではなくて。

三頭筋の伸展で下げることを意識してみる。

左手は絶対負けないように。

下から右腕を押し返す。

その途中で。

しっかり力を込めた状態で。

下方を押さないように。

状態をキープする。

このキープは。

実は二頭筋が拮抗することで実現できるのだけれど。

もし。

キープができない場合は。

この時点で腕が折り畳まれてくるので。

それが三頭筋が緩んで行った状態。

キープができた場合は。

誰かに前腕を掴んでもらって。

このキープを止めてあげると。

三頭筋の緩みで腕が折り畳まれて行って。

力を込めた気がしなくても。

相手がついと引き寄せられてくるはず。

ある事象が実現し難いときは。

その反対の事象を強調して利用してみる。

陰と陽の利用。

そんな自然の理のひとつ。

2016年8月6日(土) 練習日誌③ 躱す動きと打つ動きと次への動き

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相手に顔面を狙ってもらって。

捶を一本放ってもらう。

自分は左足を前に。

近づく捶にのけ反りはじめる。

但し。

いきなり背を反らすのではなくて。

膝を曲げることで。

顔を遠ざけるようにする。

そうしたらば。

続いて左の跨を引くようにして。

身体も左に向けて捻り躱す。


はじめの身体の傾きと。

そこからの引きによって。

左腕が右上に振りあげられて。

体幹からの連鎖で。

相手の捶を絡め弾く。

そのまま。

左に捻じった身体にブレーキを掛ければ。

右腕が捶として射出されて。

相手の中段を攻める打撃となって。


跨の引きで自由になった前足が。

一歩前に踏み出して。

そのまま相手の背に回る動きになる。


うん。

文にすると何が何やらだ。

だけれど。

相手が一手突き出す間に。

躱しと受けと突きと移動。

それらをすべて同時進行させることができる。

手順で追うと。

とても複雑だけれど。

身体が動きを覚えれば。

ただそのような動きとして。

繰り出すことができる。

繰り出された方は状況に追いつけずに。

ただ身を固める他なかったりするけれど。

そんな練習の一幕でした。

2016年8月6日(土) 練習日誌② 肩から捻じって手先まで

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システマで昔教わった練習法を応用して。

右腕を真横に水平に挙げる。

肩を前方にぐるりと回転。

行き止まってもそのまま力を込める。

肘や手首の力を入れていなければ。

上腕、前腕も引き摺られて。

ぐるりと回転する。

その内。

捻じれに誘われて。

肘は折れ畳まれはじめて。

手首も折られて。

自分の脇腹に到達する。

そのまま背に抜けさせると関節の限界なので。

少しお腹を下げて避けてあげると。

身体の前面を通過して。

肘と手首が回転しきって元に戻る。

肩の回転で脇が締められているので。

腕は真横ではなく。

前に向かうけれど。


最初から最後まで。

体幹からの連鎖で腕を操る練習。

誰かに手首を掴んでもらって。

掴まれたところは気にせずに。

この肩の捻じりを掛けてみる。

掴んだ方は抵抗感がないのに。

その腕の変形に引き摺られて。

身体も捻じられて翻弄されてしまう。


片腕を両手で掴んでもらっても結果は同じ。

ぶつからない力を体感できる。

簡単な練習法。

そんな練習の一幕でした。

2016年8月6日(土) 練習日誌① 揺れは伝わり止められず

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打撃の練習をしながら。

ふいと思い当って補足を入れる。

揺れが伝わるひとつの方法と。

その実験。

両手を合わせて胸前に出してもらって。

捶を受け止めるような姿勢にしてもらう。

思いきり打撃を浴びせれば。

身体も腕も固くして。

跳ね返すことができる。

のだけれど。

そっと合わせた掌を掴んで。

掌がのけ反る方向に。

少しだけ圧力を掛けてあげる。

小さな揺れ。

すると。

相手はその揺れを跳ね返すべく。

手首に力がこもることになる。

だけれど。

末端の跳ね返しは。

反作用を生んで。

掌を押し返すのではなくて。

自らの前腕に作用を与え。

それを止めようと肘が撓み。

上腕→体幹へと到達する。


身を固くしようとしても。

だからこその最低限の弾力が生まれてしまって。

伝播を助けることになる。


さらにもう一実験。

三人くらいに横にならんでもらって。

後の人は前の人の肩に片手を添えて。

動かないように押さえてもらう。

一番先頭の人にはこちらの手首を掴んでもらう。

この状態で。

先ほどと同じく。

手首の弾性を使って。

一人目に揺れを掛ける。

一人目の揺れが二人目の手首に作用すれば。

そのまま三人目まで揺れが伝わる。

この揺れは。

小さければ小さいほど止められない。

大きな揺れは。

誰かが肘を自分で曲げたり。

なるべく力を緩めたり。

吸収する方法はあるのだけれど。

小さな揺れは。

その作用が速く。

吸収が間に合わない。


これは横波を使った原理の遊び。

縦波も同じように使えたりする。

そんな練習の一幕でした。

練習予定:2016年8月13日(土)

Permalink:

東京の練習予定日です。

日付 2016年8月13日 土曜日
時間 15:00~17:30
施設 文京区総合体育館(本郷三丁目 or 湯島)
場所 スポーツ多目的室B面

日付 2016年9月3日 土曜日
時間 15:30~18:00
施設 江戸川橋体育館(江戸川橋)
場所 多目的室

※見学・体験OK(費用なし)です。
※体験されたい方は運動できる恰好を用意ください。
※事前にメール連絡をお願いします。

雑記: 撓みと強張りと

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姿勢を整える練習の中で。

ちょこっとした実験をしてみた。

姿勢を整えて。

その場にただ立っていて。

後ろから背中の真ん中辺りを押してもらう。

姿勢が整っていないと。

簡単に前によろけてしまうか。

耐えようと背中を強張らせても。

踵が浮いて結局よろけてしまう。

姿勢が整えられていれば。

背中は必要なだけ撓み。

相手に抵抗を与えず。

抵抗がないことで。

支点を失った相手は。

ある一定以上押すことができなくなる。

それは。

地面に根を張った竹を。

撓(たわ)ませながら押すのに似ていて。

はじめは。

割と容易に撓ませられるものの。

ある一定以上はきつくなって。

少し気を緩めると。

反対に跳ね返されてしまう。

同じように。

整って撓む背は。

竹の如く根の張りを強めれば。

押し切れなくなった相手を。

その弾力で跳ね返すこともできる。

勿論。

人は地面に根を張ってはいないので。

地面の代わりに。

上下に張る力を作ることになる。

張ることと撓むこと。

それは強張ることにあらず。

そんな自然の理のひとつ。

2016年7月24日(日) 練習日誌③ 身体は真っ直ぐ捻じれを内包

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八極拳の頂心中を少し復習。

小八極では。

提膝から一歩入り込む。

提膝は片足を上げた状態。

そこから。

身体を真っ直ぐに。

一歩進めるわけだけれど。

身体は真っ直ぐながら。

左右の足は。

前後に開かれる。

この開かれた状態は。

適当に開くと。

ぼやけた感じになってしまうのだけれど。

くっきり身体を保って足を決めると。

自然と捻じれを内包することになる。

いつでも展開できる状態になる。


自分で勢いをつけなくても。

その保持している力を緩めるだけで。

自然と身体は展開し。

その身を順に動かすことで。

より大きな力を伝えることができる。

身を捌いて入り込むことができる。


それを助長するために。

提膝しながら手の取り換えも加わっている。

明と暗。

虚実分明。

その瞬間だけではなくて。

その前からの流れも大事で。

少しの作法を整えることで。

効果が全く異なってくる。


試しに前方に差し出し揃えた両掌に。

肘を軽くあてがってみる。

その地味な身震いとは裏腹に。

あてがわれた方は後方に跳ね飛ばされる。

油断してると壁に打ち付けられたりして…。

後ろをみながら安全確認。

そんな練習の一幕でした。

2016年7月24日(日) 練習日誌② 肩甲骨を寄せて緩めて

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身体の各部位から重さを伝える練習。

肩甲骨に着目。

肩甲骨は大きく。

そこで動かされる筋肉も大きく。

総合して大きな力を出し易い。

それを使って遊んでみる。


相手に両手を前に差し出してもらって。

こちらに向けた掌に。

こちらも掌を合わせてみる。

そのときに。

肩甲骨を脊椎の方向に寄せておく。

寄せて保持した肩甲骨を。

緩めて左右に開き直す。

単に緩めると。

左右に開かれる摩擦を察知して。

相手は簡単に止めることができるけれど。

左右の開きに合わせて。

肘を軽く緩めることで。

開く力は消化して。

前方に進む力だけを差し引きする。


その結果。

掌は押された気はしなくても。

肩甲骨が動くことで起きた慣性は。

徐々に伝播して。

相手の胸や腰が後ろに崩れ出す。

掌は合わさったまま。

身体だけ後方に崩れる状態を。

止めることは難しく。

思わずたたらを踏むように。

後ろに数歩退がるはめになる。


掛けてる方も同様に。

その抵抗感。

反作用感のなさに。

相手が勝手によろけたように思えて。

何とも言えない表情をみせたりする。

そんな練習の一幕でした。

2016年7月24日(日) 練習日誌① 地を圧して足を開く

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立ち姿勢の確認。

臍裏(へそうら)の脊椎をポイントに。

自然なS字を作りたくても。

ここが詰まってしまう人が多くて。

なので。

ここに注目して整えてみる。


姿勢としては。

大腿直筋を緩めつつ。

大腿骨と骨盤の継ぎ目は折るようにしたい。

ただし。

単に折ると。

臍裏、経絡とかで言うと命門(めいもん)に。

脊椎が寄って詰まってしまう。

この命門を。

意識的に開くようにする。

脊椎の間が離れるようにする。

でも。

骨盤の後傾はさせないように。

大腿骨は折ったままを維持する。

すると。

その調整の結果。

膝が後ろから前に押されることになる。

詰まりの移動と解消だ。

立ち姿勢としては。

少し膝が曲がるくらいで十分。

各関節が遊びをもった状態で成立する。


さらにもう少し。

上体のS字を潰すように曲がりを大きくする。

その分膝の曲がりも大きくなって。

骨盤と地面に圧せられて。

バネが挟まれた状態になる。

このまま横に足を開こうとすると。

摩擦が強すぎるので。

開きたい方の足だけ。

膝を緩めて前方に投げ出してみる。

そのまま少し弧を描いて。

高さに応じて。

然るべき幅に広がっていく。

こうして足を拡げると。

重心が真ん中に落ちていても。

構わず歩幅を拡げることができる。

片足に重心を寄せるために。

身体を傾けたり。

足で蹴る必要がなくなる。


慣れない内は膝を先に緩めてしまうのだけれど。

ちょっとコツを掴めば。

ゆったり足を拡げることも造作なし。

そんな練習の一幕でした。

練習予定:2016年8月6日(土)

Permalink:

愛知の練習予定日です。

日付 2016年8月6日 土曜日
時間 10:00~13:00
施設 刈谷市内
場所 多目的室

日付 2016年8月20日 土曜日
時間 10:00~13:00
施設 刈谷市内
場所 卓球場

※見学・体験OK(費用なし)です。
※体験されたい方は運動できる恰好と室内シューズを用意ください。
※事前にメール連絡をお願いします。
※施設の場所はメールをいただいた後に別途連絡いたします。

雑記: 自由と形と

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武術に限らずあらゆることが。

最終的には。

自由にしたいことに繋がる。

何らかの形や型。

套路。

それらを練ることに。

主眼や目的が移ることもあるけれど。

自分の気の向くまま。

動いたらよしとなることがいいに決まってる。

でもそうならないことは。

誰しも大体の人が分かっていて。

自由に動くことと。

適当に動くことは違って。

自由とは言っても。

結果に繋がらないといけないことが。

結局は縛りになる。


結果を出すために。

自由に動こうとすると。

途端に自由に動けなくなる。

どうしていいかわからなくなる。

だから。

基本があって。

形があって。

套路があって。

そうして限定することで。

はじめて自由を得たりする。

野を画(かぎ)ることで。

道を得て。

ようやく自由に動けるようになる。


真の天才であれば違うのかもしれないけれど。

大体の僕らはそうではないので。

自由になるために。

一度不自由になって。

歩く道に沿うことを知って。

道を守って。

道を歩かなくてもいいことを知って。

道を破って。

歩くことすら要らないことを知って。

道を離れて。

そうして本当の自由に向かう。

そんな自然の理のひとつ。

2016年7月16日(土) 練習日誌③ 太極拳:脚を丁寧に摟膝拗步を

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太極拳の套路練習。

簡易式から摟膝拗步(ろうしつようほ)。

白鶴亮翅で両手を左右に拡げたところから。

毎度の如く。

肚からの動きで開始。

左へ肚を切って。

右へ切り返し。

それを契機に。

右腕は肘を閉じるように。

左腕は外に回るように。

そのまま。

右へ右へと大きく切りながら。

突と左腰を引き戻して。

その変化を受けて。

右腕は耳横に。

左腕は肚元に伏せ。

左足は少し捻じれて跳ね上がる。


こうして上がった脚は。

遠心力を備えず。

それ自身の重さが充分に発揮できる状態で。

その脚を前に進ませることで。

相手を踏み押すことも。

内から外へ揺らし崩すことも。

外から内への押さえとすることもできる。


前に足を進みだしたことを契機に。

再び肚を左に切り始め。

小八極の斜行單鞭のように。

左肘→左手首と順に振れ。

最後に身を立て戻すことで。

右手が前方へ進み出る。


ひとつの肚の動きから。

両手両足がそれぞれ独立したかのような動きを作る。

すべてを制御しようとすると。

とても混乱してしまうことだけれど。

套路として。

繰り返し。

個々の動きに着目しながら。

段々統合した動きに整える。


簡単な作用の練習を付け足し。

弓歩に立ってもらって。

前足を。

上げた脚で踏んづける。

至極軽く乗せられただけの。

その脚に容易に踏み崩されて。

呆気にとられた顔をしたりする。

反対に踏んづけられることを確認して。

套路でない動きで。

足を上げて踏んづけても。

全く作用がないことに再び驚く。

その違いに。

そんな驚きがまた愉しい。

そんな練習の一幕でした。

2016年7月16日(土) 練習日誌② 肚の動きで両腕を別々に

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腕を腕だけで動かすのではなくて。

肚からの動きで。

様々に両の腕を操る練習。

基本とするのは。

太極拳の攬扎衣。

攬扎衣は。

金剛搗碓で両手が合ったところから始まるけれど。

それを解いて。

両腕がだらりとした状態ではじめる。

はじめは片腕ずつ。

肚からの動きで。

肩周りがどうずれていくか。

どこの力を保持して。

どのタイミングで力を緩めるのか。

その切り換えで。

腕は様々な形を表現する。

様々な容を表現する。


同じ肚の動き出しで。

両の腕を使ってみる。

同時に振らしたり。

互い違いに振らしたり。

ひとつの動きを作った後に。

また別の動きを始めたり。

内回し。

外回し。

内に閉じてみたり。

外に開いてみたり。

組み合わせて攬扎衣を構成したり。


敢えて形に囚われず。

動くことに慣れてきたら。

相手に手を差し出してもらって。

肚からの動きで巻き取ってみる。

外回しから外に開く。

その作用を試してみる。

自分も掛けられて味わってみる。

差し出す手を打ち込む手にしてみる。


崩した練習をしながら。

逆に自由に動くことの難しさも知って。

また套路に戻っていく。

状態を交換しながら。

それぞれを積み重ねながら。

そんな練習の一幕でした。

2016年7月16日(土) 練習日誌① 小八極:回身~金鶏抖翎

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八極拳の套路練習。

小八極から。

回身撩陰手。

金鶏亮翅(きんけいりょうし)。

金鶏抖翎(きんけいとうりん)。

斜行單鞭で身体が起き上がったところから。

抅手になった左手を。

お皿を持って掲げるように。

くるりとひっくり返す。

その返しを起こすために。

身体を反転させて肩の揺らしを作る。

そのまま独立式に。

返した左手を伏せるように胸前に。

ここまでが回身撩陰手。

反転するときも肚の動きを手足に伝えるように。


左手で前方を押さえつつ。

一本指立ての抅手にした右手で。

金的を打つように進み出る。

回身からの逆回転が内包されていて。

頂心肘や搋捶と同じ身法で打ち込む。

左腕にも同じ勁力が流れるので。

肚元まで引き寄せる力も生まれている。

ここまでで金鶏亮翅。


金鶏抖翎は。

雙抱肘から雙栽捶の身法で。

打ち出しの勁力を作りつつ。

拗歩右抱捶から馬步捶の進法で。

重心を滑らせて打ち込んでいく。

両の腕は。

名前の如く左右に拡げるように。


亮翅も抖翎も。

一度腕は折り畳まれることが大事。

それは。

はたくために引くのではなくて。

身体の力を伝えるために。

結果的に畳まれること。


金的はさすがに危ないので。

内腿などに打撃を当てる練習を少し。

腕力でばしんと当てても。

表面が痛いだけで崩れなくて。

動作を守ることで。

軽く当ててみても。

全身が揺らされて崩される。

倒れたり後ずさったりする。


套路の中では少し派手で元気のいい箇所なれど。

守るべき要訣はたくさん詰め込まれている。

繰り返し繰り返し羽ばたいてみる。

そんな練習の一幕でした。

雑記: 掛けて掛けられて学べること

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一人の練習では得られないこと。

人との練習で学べること。

それは動きの作用がそのひとつ。

こうしたらこうなる。

ということを伝えて。

みんな練習に取り組んで。


伝えるという立場にあるものの。

その実。

自分の動きの作用は。

自分には掛けられないので。

伝えたその動きを。

反対に掛けられることで。

その作用を得られることで。

やっぱりそこに新しい発見が得られる。

それは。

その作用をどうしたら。

より洗練させることができるかでもあるし。

もっと。

違う可能性を孕んだ作用であることを知ることでもある。

ある人は仰った。

教えることは学ぶことだと。

まったくもってその通りだと思う。

それは。

伝えようとするときだけでなく。

伝えたことが表現され得て。

或いは。

伝えたことが違う形で表現されて。

それを改めて観察することでもあると思う。

何にしても。

そうして新しい道が拓ける。

そうして然じていく。

それもまた愉しからずやといったところだ。

そんな自然の理のひとつ。

練習予定:2016年7月24日(日)

Permalink:

東京の練習予定日です。

日付 2016年7月24日 日曜日
時間 9:00~12:00
施設 文京区スポーツセンター(茗荷谷)
場所 多目的室A面
※曜日と時間に注意ください!

日付 2016年8月13日 土曜日
時間 15:00~17:30
施設 文京区総合体育館(本郷三丁目 or 湯島)
場所 スポーツ多目的室B面

※見学・体験OK(費用なし)です。
※体験されたい方は運動できる恰好を用意ください。
※事前にメール連絡をお願いします。

2016年7月9日(土) 練習日誌③ 単換掌と攬扎衣

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八卦掌の単換掌から。

少し角度を変えて太極拳の攬扎衣へ。

腕の遣い方が少し異なるものの。

腕を出す原動力は良く似ている。

攬扎衣の方が最後を締めているイメージ。

腕の形。

手の形で趣が変わる。

その後の展開も変わっていく。


その違いの面白さはさておいて。


攬扎衣は。

はじめに化勁があるもので。

そこを少し加えてみる。

といっても。

まずは套路としての動き方から。


肚の切り方は単換掌と同じ。

但し足の裏は地面と接しているところから。

なので。

それほど大げさに足の挙動は使わない。

肚を中心に。

左方に右方に切り返す。

その切り返しが両肩に伝わって。

連動して両の腕が。

身体の前面で小さな弧を描く。

ここでまた右方から左方への切り返し。

合成された運動が。

もう一回り大きな弧を描く助けになる。

そこから後は。

再び右→左と切り返して仕上げとなる。

都合4回切り返す。


すべてが。

身体の中心で起きた流れで。

腕や脚は。

力を緩めることで軌道を作り上げる。

套路のはじめの方にあるにしては。

難易度の高い動きなれど。

だからこそ初めの方にあるとも言える。


一見すると。

複雑な動きに見えるけれど。

起点となる動きは。

それほど複雑じゃない。

なるべく力を緩めるように。

人為が入らないように。

起こるべく動きを起こす。

そんな練習の一幕でした。

2016年7月9日(土) 練習日誌② 足から手までを繋げる単換掌

Permalink:

身体を輪切りに水平に使う練習。

八卦掌から単換掌。

上から自分の足を見下ろして。

ハの字に足を置くところから始める。

左足は先にノの字に置いて。

右足を足してハの字にする。

内股になった形。

右足を足すために。

跨が捻じられて。

肚が捻じられる。

その捻じれを左足で止めて。

肚から上も止め成して。


そこから連環。

肚、胸、肩と。

連動するように少しずつ遅れながら。

揺られ揺らされ揺り動く。

そのまま肘、手首と。

一旦折り畳まれてから伸び直す。

手が伸びるときに。

左で留めた力も解放。

手と足が同時に左方に向かって発せられる。


注意点は。

肩が動いたときに。

そのまま腕を伸ばさないこと。

肩が揺れて戻るときに。

遅れて肘が突き出される。


一見頼りなく突き出された掌で。

相手をふっと触れば。

連鎖で作られた勁力で。

思わぬ作用が流れてくる。

はじめは大げさに断続的に。

いずれは小さく連続的に。

順番に身体を慣らしていく。

均していく。


相手に触れる位置も。

掌。

手首。

前腕。

肘。

上腕。

肩。

靠。

どこで触れても作用があることを確認。

勿論。

足先。

足首。

膝。

跨。

上だけでなく下までも。

それが中国拳法の特徴でもある。

そんな練習の一幕でした。

2016年7月9日(土) 練習日誌① 押される力を誘導して

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久しぶりに遊びに来てくれた人もみえるので。

腕の力を緩める練習から。

はじめは一人で。

塔手のように腕を掲げて。

体幹に近いところから順に力を緩める。

部分部分を扱えることが大事なので。

それ以外の力は緩めずに。

腕を何度かぶらぶらさせる。

力の緩め方に慣れてきたら。

パートナーに手首を掴んでもらって。

緩めた運動が作用するか確認。

注意点は。

相手に掴まれたときに。

既に緩んでしまうこと。

腕を相手に預けてしまうこと。

あくまでも。

自分の腕は自分で保つ。

それから。

順に力を緩めれば。

その抜け度合に応じて。

相手は前のめりに崩れたり。

地面にしゃがみ込んだり。


自分の動き方の癖があるので。

力を抜きにくいところ。

緩めにくいところがどうしてもある。

それは自分の体と対話。

そういったことが見つかることも大事。


上手くできないところがあっても。

敢えて難しいことにも挑戦してみる。

というわけで。

腕を掴んだ相手が押してくるときに。

タイミングを合わせて力を緩める。

自分のタイミングではなくて。

相手のタイミング。

それほど刹那のことではないけれど。

心の準備の問題。


気負わず焦らず力まずに。

力を緩められれば。

相手が押してきても。

変わらず崩すことができる。

むしろ。

相手は自分が押した力と相まって。

より複雑な崩れ方をしたりする。

どこかで力むところがあると。

そこで反作用が生まれてしまって。

逆に自分のバランスが崩れる。

また。

押された瞬間に。

腕の力を一斉に抜いてしまうと。

相手は腕一本軽々持ち直して。

身体の中心を。

腕ごと胸を押して来れてしまう。

成功例だけでなく。

何をするとどうなるのか。

ということも敢えて試してみる。

違いをみてみる。

そうして体験して覚えていく。

そんな練習の一幕でした。

練習予定:2016年7月16日(土)

Permalink:

愛知の練習予定日です。

日付 2016年7月16日 土曜日
時間 10:00~13:00
施設 刈谷市内
場所 多目的室

日付 2016年8月6日 土曜日
時間 10:00~13:00
施設 刈谷市内
場所 多目的室

日付 2016年8月20日 土曜日
時間 10:00~13:00
施設 刈谷市内
場所 卓球場

※見学・体験OK(費用なし)です。
※体験されたい方は運動できる恰好と室内シューズを用意ください。
※事前にメール連絡をお願いします。
※施設の場所はメールをいただいた後に別途連絡いたします。

2016年7月2日(土) 練習日誌③ 触れたところで落としながら

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推手の練習。

単推手からバリエーションを増やして。

自分は左手左足を前に。

相手は右手右足を前に。

自分も相手も前手を相手側に掲げ挙げる。

相手の前腕の外側に。

自分の前腕の内側を添えて。

そこから開始。


腕が外になった自分から。

空中に浮かせるために支持した力を。

肩と上腕の力を緩めるようにして。

腕を下方に落とし下げる。

腕が下がることで。

自分の腕が相手の内側に入り込む。

外側に逸らされた相手は。

それを避けるように外から腕を挙げ直し。

反対に上から下へ押さえ直し。

立場を変えながら。

内と外。

上と下。

あっちこっちと繰り返し。


はじめは。

内と外が入れ替わることに慣れるところから。

入れ替えようと思うと。

どうしても。

いつの間にか腕を回すように意識が傾く。

巻き弾こうとしてしまう。

その結果。

外から内に入るべきが。

回ってまた外に出てしまったりする。

できれば。

触れているところから。

相手の腕を落とすように。

直下に動かすようにする。


内に入った後は。

そこから打ち込んだりもしていくのだけれど。

その辺りは段階的に。

まずは内と外が交互に入れ替わるところから。

左右を変えながら。

相手を変えながら。

みんな一生懸命腕を操る。

そうして。

神経をさらに綿密に。

自分の身体に通していく。

そんな練習の一幕でした。

2016年7月2日(土) 練習日誌② 寄せて振っての首相撲

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身体を使って相手に干渉する練習。

ムエタイで使われる首相撲。

相手の首の後ろ。

盆の窪辺りに両手を添えて。

自分の胸元に引きつける。


相手が身を起こしている場合。

単に屈筋で引き付けようとすると。

簡単には落ちてくれなくて。

反対に自分の足が浮いてしまったりする。

なので。

反作用が起きないように。

なるべく力を緩めることを意識。


両手を相手の後ろに回したら。

胸を後ろに引きながら。

肩が前に出るのを契機に。

上腕の力を緩めると。

腕が自然に折り畳まれてくる。

それに任せれば。

相手も耐える力を見失って。

簡単に頭が倒れてくるか。

腰から崩れて引き寄せられる。


寄せた後も。

身体で相手を左右に振り回すというよりは。

一度肩を残して身を振って。

伸張反射で腕が身に追いつくときに。

身体は元の位置に戻ろうとする。

後は腕の力を緩めれば。

同じく耐え方がわからずに。

左右に成すすべなく振り回される。


だけれど。

油断すると。

頭だけほんとにぽきりといってしまうので。

後頭部から両の肩に手を添え直して。

左右に振る練習に切換えし。

安全を確保しつつ。

身の遣い方を学んでいく。

そんな練習の一幕でした。

2016年7月2日(土) 練習日誌① 小八極:斜行單鞭

Permalink:

八極拳の套路練習。

小八極から斜行單鞭(しゃこうたんべん)。

捨身下式で姿勢を低くしたところから。

身を起こしながら。

左手は抅手にしがら左に払い。

右手は掌で正面を打ち抜く。

両手が同時にそれぞれ別の役割を果たす。

それでも。

力の源はひとつに。

前足と後ろ足で協調しつつ。

肚の左方への捻じりを起点に。

芯の巻き上がりが。

左肩に伝わり。

肘、手首の移動へつながっていく。

その接続は。

胸の右方への引き戻しで射出されて。

同じ動作で。

右手が前方に伸びる契機になる。


両の肩甲骨は。

最終的に。

背で寄せられるように落ち着いて。

その分右手は伸びないので。

右足は少し斜め前に引き摺らせながら。

若干。

右肩が前に出るように。

全体を旋回させる形になる。

姿勢としての右肩は出ずに。

相手に対する角度の変更で。

右肩側が出た形。


套路では。

順に動くことで整うものの。

いざ人相手に試してみると。

どうしても。

右手を当てたくて。

早くに手が伸びてしまう。

逸る気持ちを押さえつつ。

手を伸ばさずに。

身を寄せる。

上手くいけば。

抅手で相手の腕を拘束しながら。

上腕を打って肘を挫いたり。

顔面を打って床に組み伏せたり。


最後はやっぱり。

これまでの先入観と。

身体の使い方の。

その差を埋める頭のコントロール。

そんな練習の一幕でした。

練習予定:2016年7月9日(土)

Permalink:

東京の練習予定日です。

日付 2016年7月9日 土曜日
時間 15:00~17:30
施設 文京区総合体育館(本郷三丁目 or 湯島)
場所 スポーツ多目的室B面

※見学・体験OK(費用なし)です。
※体験されたい方は運動できる恰好を用意ください。
※事前にメール連絡をお願いします。

雑記: 位置エネルギー

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高校の物理か何かで学んだもの。

位置エネルギー。

高い位置にあればあるほど。

高いエネルギーを持つというもの。

ここで言う。

高い。

というのは。

重力に引っ張られていることを前提に。

重力に反する方向に離れていることを指す。

高きから低きに移ると。

位置エネルギーが。

運動エネルギーに変わる。

単純に。

一度高いところに登って。

飛び降りて踏みつければ。

転換された運動エネルギーを纏えることになる。


で。

この位置エネルギー。

バネの場合も引き合いに。

その他のケースも語られていたりする。

バネに加わっている力がないときの。

その長さから。

どれだけ伸びるか縮むか。

その距離。

これもひとつの高きところだったりする。

伸びも縮みも高きとは。

中心を過ぎて地球の真裏をみた時に。

それはやっぱり高いとみることと同じ。


結局。

何かの力が加えられる状態にあるとき。

その状態は位置エネルギーを持つと言える。

そのためには。

位置エネルギーを保つための。

支えが必要で。

それが外れたときに。

位置エネルギーは運動エネルギーに変わる。


そして。

人が立つ。

重力に反して立つ。

その形を保つ。

そのために。

身体のそこかしこに。

支えを作って。

外せば即転換できるエネルギーを蓄えている。

それを認識することが。

大事な一歩。

そんな自然の理のひとつ。

雑記: 今の最大と次への準備

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武術の練習に限ったことではないのだろうけれど。

習い事のようなものは。

練習する日はある区切りになる。

この区切りの日に。

そこだけに焦点を当てて。

そこだけで練習をする人も居ると思う。

それはそれで。

その人の姿勢なのでよいとは思う。

その日に愉しんで。

そこでできる身体の可能性を最大限に拡げる。

次の区切りまでに。

身体が勝手に熟成してくれることに期待して。

或いはちょっと忘れてしまったりもするのだけれど。

区切りごとに少しずつ上達するのを愉しむ。


或いは。

区切りには間があって。

区切りの日ではその材料を手に入れて。

次の区切りへの間に。

その材料を料理することに勤しむ。

次への準備を愉しむ。

区切りの日は材料の仕入れ時だけでなく。

その間の成果の発表会だ。

そんな愉しみ方もある。


それぞれのよさがあって。

それぞれの罠がある。

区切りだけに焦点を当てると。

ただの興味だけで終わってしまう危険性がある。

区切り以外の方が人生を占める割合は大きい。

そこで積み重ねなければ。

本当に上達するということは難しいだろう。

翻って。

区切りの間だけに焦点を当てると。

区切りの日に怖れが沸いてくることがある。

材料の仕入れ時だと割り切って。

その日に全力を投じなくなったりする。

自分の本番はその間の日だと言い訳して。

その日はできなくてもよしと切り捨てる。

或いは。

成果発表だと思っているのに。

ほんとに発表するとできないときに自己嫌悪するので。

やっぱり本気を出すのを避けようとしたりする。


ずっと本気で打ち込み続けるのは。

しんどくなってしまうかもしれない。

ただ。

どうせ取り組むのであれば。

愉しみながら上達を目指すのであれば。

区切りとその間。

どちらかだけに焦点を当てるのは。

得策ではない。

そんな気がする。

どちらも境はなく。

道の上では同じくして等しいもの。

そこに境と区別をつけるのは。

人の成せること。

そんな自然の理のひとつ。

2016年6月18日(土) 練習日誌③ 形意拳:引き手と突き手は諸共に

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形意拳の套路練習。

鶏形から金鶏食米。

焦って進まずにはじめの動きを復習。

身体の動きと腕の動作を合わせる。

そのために。

胸郭の動きに注目。

壱で胸を一度突き出して。

弐で少し引き戻す。

このときに肩が少し前に出て。

参で肩甲骨を寄せ直す。

これを繰り返し。

参で肩が後ろに引かれるのに合わせて。

ぶらりと腕を前方に放る。

もしくは折り畳んでいた腕を。

解放して前に突き出す。

いずれも前に前に向かわせる動き。


前に腕が出ているときは。

弐の動きを契機にして。

後ろに肘を打つかのごとく引き手する。

腕は左右あるので。

弐で引き手し始めながら。

参で突き手をすると。

動きが交錯するように入れ替わる。

弐で相手を掴んで引き崩しながら。

参で交差させて打ち込める。


腕に注目すると。

左右の動きを協調させるために。

頭は混乱し易くなる。

胸に着目すると。

動作は一種類しかない。

そうはいってもなのだけれど。


胸の動きは肚から起こり。

総合するとその動きはやはり。

鶏が米を啄ばむように。

首を前後しながら進むかの如し。


左右に身を振らない鶏行歩は。

その他にも利点があるのだけれど。

それはまたの機会に深めることとして。

まずはその場で両手を出し引き。

そんな練習の一幕でした。

練習予定:2016年7月2日(土)

Permalink:

愛知の練習予定日です。

日付 2016年7月2日 土曜日
時間 10:00~13:00
施設 刈谷市内
場所 多目的室

日付 2016年7月16日 土曜日
時間 10:00~13:00
施設 刈谷市内
場所 多目的室

※見学・体験OK(費用なし)です。
※体験されたい方は運動できる恰好と室内シューズを用意ください。
※事前にメール連絡をお願いします。
※施設の場所はメールをいただいた後に別途連絡いたします。

2016年6月18日(土) 練習日誌② 止められずに一礼為し成して

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跨の場所を再認識するために。

かちっと一礼することを練習。

折る場所は一か所だけにして。

その他はぴしりと真っ直ぐにする。

その結果。

折られる場所は大腿骨の付け根になる。

そこが跨として意識する場所。

腰骨を使って丸まらないように注意。

礼をするために。

どの筋肉を抜けばよいのかを確認する。


バランスを取るために。

上体が前に倒れながら。

お尻は後ろに引かれることになる。

大腿骨を支点にしながらも。

その支点もスライドする運動。

そして。

前後のバランスが取れていて。

でも。

頭の位置は低くなっているということは。

重心そのものは。

高きから低きに移動している。

ので。

この礼を止めるのは難しい。


試しに。

横から肩を挟み込んでもらったり。

前から両肩を押さえてもらったり。

そうすることで礼の所作を止めようとしてみる。

相手に触れられることで。

肩や頭や胸から動く。

というように動作が変わらなければ。

跨から折り曲げることが出発点になれば。

運動の方向は下に向かうので。

前や横から前後運動を止めようとしている人では。

その動きを止めることはできない。

部分的には。

前方に回転しているところもあるので。

その動きは少しは邪魔できるのだけれど。

下向きの成分を止めるには。

気を付けの姿勢をみたときには思いつかないので。

その認識のズレも手伝って叶わなかったりする。


両手をL字状に前に出して。

その両手を握ってもらって。

同じように止められないことを確認。

関節が増えると。

伝達が吸収される点が出てくるので。

きちんと固めるか。

きちんと緩めるか。

そのどちらかが必要になってくる。


深く深く礼をすればするほど。

相手は地面に向けてへたり込む。

腰を丸くしないのははじめの注意点だけれど。

空練習を繰り返すと。

腰に負荷が掛かってしまうので。

はじめの姿勢でお臍を引いて。

最初から丸くしておく方がいい。

運動の途中で丸めなればよいというだけ。


そんなこんなに注意しながら。

みんな行儀よく。

礼を繰り返す。

跨からの動きに慣れるために。

練習のはじめに日本式の礼をするのもいいかもしれない。

そんな練習の一幕でした。

~神秘と自然への道のりを悠々自適に共に歩こう~ 日本に伝わって、日本で育った中国拳法をベースにして、中国拳法の套路や概念を頼りに道を探求する会です。あくまでも楽しむこと。人生を豊かにする活動でありたい。本質を求めながらもたどり着くことに拘らない。求める過程を楽しんでいきたい。それを目指して、中国拳法の神秘性と実践性、道としての在り様に則って活動します。東京と愛知を中心に練習会を開催しています。

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