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2016年8月13日(土) 練習日誌① 表面を相手にせず

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参加者がいつもより多めなのもあって。

力を伝達するときの。

ちょっとした解説を交えて練習に取り組む。

力の入力は。

相手と接した表面であることは確かなのだけれど。

その面とは直接喧嘩はしない。

できれば仲良く。

こちらとあちらの表面が。

ひとつの物体であるように。

密着されることが大事。

そして。

そこで入った作用が。

連鎖して。

相手の内奥へと向かうに任せる。

それを阻害しないようにするだけ。

だから。

必要以上に。

放った捶を。

相手の身体にめり込まそうだとか。

押し込む発想は要らない。

それをしてしまうと。

互いの表面同士の。

作用と反作用が衝突して。

表面の破壊活動が始まってしまう。

その場合。

まず確実に。

より質量を持っていて。

より頑丈な表皮を備えている人が勝つ。

よしんば。

相手に作用を伝えられたとしても。

こちらの武器である末端の拳なども。

何らかの損傷を被ることになるだろう。


その意識の転換をしながら。

相手の肩に片手を添えて。

肩から勁力を伝えてあげる。

相手が直立している状態では。

肩を押し下げようとしても。

微動だにしないのは当たり前。

自分が産み出した勁力が。

肩を通して相手の腰を揺らしてくれる。

それを信じて。

少しだけ待ってあげる。

相手の腰が崩れて。

地面への落下が始まると。

添えた掌から肩が離れようとするので。

遅れないようについて行くと。

肩から押し潰したようにみえるだけ。

伝える順番と。

崩れる順番。

思ってたよりすべてが逆順だったりする。

そんな練習の一幕でした。

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~神秘と自然への道のりを悠々自適に共に歩こう~ 日本に伝わって、日本で育った中国拳法をベースにして、中国拳法の套路や概念を頼りに道を探求する会です。あくまでも楽しむこと。人生を豊かにする活動でありたい。本質を求めながらもたどり着くことに拘らない。求める過程を楽しんでいきたい。それを目指して、中国拳法の神秘性と実践性、道としての在り様に則って活動します。東京と愛知を中心に練習会を開催しています。

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