理を愉しむ中国武術を目指して <東京功夫 小桜会> Menu
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2019年3月16日(土) 練習日誌① 左右に弾いて羽ばたき打つ

Permalink:

相手に。

上段を三本ほど連続で衝いてもらって。

鶏形の。

振り返るところ。

肚を振りながら。

両腕の前腕で。

振り通す部分を使って。

相手の捶を弾く。

単に腕の運動にするのではなく。

肚の振りを。

鎖骨。

肩甲骨へと繋げて。

前腕で。

相手の捶を弾いていく。

そして。

三本目を弾くとき。

その前腕に。

隠れるようにしながら。

受けではない腕を。

脇の下に差し込んで。

受け手で相手の腕を絡めとりながら。

交差するように。

残った手の。

裏手で相手の顔面を。

羽ばたき打つ。

形としては。

同時に。

受け手と同じ側の足で。

相手の脛や膝を。

蹴り上げる。

相手の。

捶が打ち終わらない内に。

拍を空けずに。

羽ばたき打てると。

効果が大きい。

そんな練習の一幕でした。

2019年3月2日(土) 練習日誌④ 前手を乗り越えるように劈拳

Permalink:

鶏形の套路の練習。

鑚から劈に接続。

前手の肘の辺りに位置する後ろ手が。

その前手を内側から通って。

上から乗り超えるように。

切り替わっていく。

切り替わりは。

体幹で音頭を取るようにして。

身体の半分が。

後ろに引かれ。

もう半分が。

前方に出ることで。

自然と切り替わるようにする。

身体が。

前方に出た後に。

身を起こして。

正中線を出すことで。

肩が引き戻され。

劈が切り落とされながら。

前方に射出される。

鶏形のその他の打撃と同じように。

掌で叩くのではなく。

掌底に衝撃を伝えて。

掌は濡れ雑巾のように。

打撃面に纏わりつく程度にしておく。

後ろに引かれた手で。

相手の防御の手を制して。

相手の手も乗り越えることで。

最短距離で。

相手の顔面を捉える。

そんな練習の一幕でした。

2019年2月16日(土) 練習日誌③ 肘と手首を折れ戻して鑚拳

Permalink:

形意拳の鶏形の套路練習。

金鶏報暁から。

身を引いて。

前方に鑚を小さく打ち込む。

このときに。

運動線は。

前方に傾けて。

重心を蹴り上げないように注意。

この運動を。

前足で停めるようにすることで。

前方への慣性が生まれ。

その慣性で。

抱え込んだ両腕の。

肘を前方に走らせる。

そこから。

正中線を出すようにして。

引かれた肩で。

肘が引かれ。

折れ曲がった手首が前進して。

行き詰ったところで。

拳と入れ替わる。

自然と遂肘されることで。

螺旋のうねりの動きとなって。

渦の中心に威力が集約する。

突き込むことよりも。

その先端を。

少しだけ挿し入れると。

慣性が浸透し易い。

そんな練習の一幕でした。

2019年2月16日(土) 練習日誌② 金的は付け根とぶれた平ではたく

Permalink:

形意拳の鶏形の套路練習。

羽ばたいて前後に衝く。

右手は甲側。

左手は掌側。

どちらも。

低いところを狙って。

金的に当てるつもりで。

このとき。

衝き出すというよりは。

右手であれば。

手首に。

左手であれば。

掌底に。

威力を留めるようにして。

その停止の慣性で。

手の甲が。

手の平が。

振り子のようにぶれて。

はたきではたくかのように。

先端がばたつくのがいい。

金的を。

潰すというよりも。

下から。

裏側から。

叩き上げるという感じ。

軽いものを打つときには。

重い衝撃よりも。

軽い衝撃の方が。

威力が中に留まってくれる。

食らった方はたまったものではないけれど。

金的の代わりに。

腿などで試して。

芯への衝撃と。

表面への鋭い痛み。

両方感じられたらよい感じ。

そんな練習の一幕でした。

2019年2月2日(土) 練習日誌④ 開いて縮んで羽ばたく

Permalink:

形意拳の鶏形。

金鶏報暁。

往路で振り返ったところから。

正中線を出して。

その力で。

右腕を前方。

左腕を後方。

左足を前方。

それぞれに元気よく振り出す。

そのまま。

足を交差させて。

身を低く丸める。

両腕も交差して畳み込んで。

身体を抱えるように。

そこから。

脊椎を。

上方に引き揚げるようにして。

再び。

強く出した正中線に。

引っ張られるように。

身を起こす。

決して。

飛び上がることはなく。

それでも浮き身になった状態の内に。

交差した足を。

前後に開き直して順構えに。

同時に。

両腕も前後に羽ばたき。

それぞれの手首に勁を走らせる。

鶏形で。

最も動きの大きなところ。

形として折り返し地点。

そんな練習の一幕でした。

2019年2月2日(土) 練習日誌③ 片手で受けと肘と手刀を繋げる

Permalink:

形意拳の鶏形にて。

顔前を腕を通す形から。

相手の捶を。

この腕で受ける。

体幹からの動きであれば。

腕を腕で弾くというよりも。

腕に少し接着して。

相手を少し崩し掛けていける。

そこから。

受けているときから。

肚を相手方向へ。

切り始めて。

その動きを使って。

肘を。

相手側に打ち込んでいく。

居着いていることがなければ。

受けながら。

相手に寄りつつ。

顎を推すように。

肘を食い込ませる。

そのまま。

後ろを向くように。

再度肚を反対に切って。

その動きで。

引かれる肘に合わせて。

前腕が振り出され。

手刀を相手の後頭部に打ち込む。

緩めた身体と。

連結した身遣いで。

片手だけでも。

相手を十分に制する動きができる。

余裕があれば。

打ち込んだ手刀で。

相手の首を押さえ込み。

膝蹴りと。

足の刈込みなど。

連携させていくことができるけれど。

あまり執着し過ぎると。

身遣いが一様になるので注意。

後。

うっかり後頭部を打ち込むと。

危ないのでそこも注意して…。

そんな練習の一幕でした。

2019年1月26日(土) 練習日誌④ 振り返りて左右を小さく切り換える

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形意拳の鶏形から。

崩拳を打って。

上段を振り払いながら。

掌打を打ったところから。

肚を。

少しだけ左に切り。

すぐに中央に戻す。

そのまま振り返るのだけれど。

ここで左方に。

誘引された動きを伝えて。

右腕を。

顔面の前を通して。

肘を先行させるように。

振り抜く。

それをしながら。

肚を起点に。

振り返った動きを。

振り返りて止めるようにして。

その停止の慣性を使って。

左腕を。

先ほどの右腕と同じように。

顔面の前を振り抜く。

小さく。

素早く。

前後に対して。

顔面を守りながら。

相手の攻撃を。

打ち払う。

そんな練習の一幕でした。

2019年1月26日(土) 練習日誌③ 崩拳を3つに区切って打ち込んでいく

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形意拳の崩拳を個別に練習。

三体式に構えて。

前足を支えている力を緩めて。

前方に進み始めると共に。

胸を後ろに倒すようにして。

その力で。

両腕を胸前に振り上げる。

次に。

胸を中立に戻すようにして。

肩をやや前方に出す。

最後に。

正中線を出して。

後ろ手を。

重なった前手を。

迂回するように。

肘を前後に。

揺らしつつ。

手首も緩めて。

短く。

打ち出していく。

引かれた跨によって。

浮き身が掛かり。

後ろ足が前方に進みつつ。

前足も前方に滑り進む。

推進力と。

沈墜する力。

短い打撃にみえて。

そこには。

複合した力が融合されている。

そんな練習の一幕でした。

2018年12月22日(土) 練習日誌③ 劈で腕を左右に分かれゆかせる

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形意拳の順番としては反対であるが。

虎形拳を練習してから。

劈拳(ぴーちぇん)の練習に移行。

前手は。

肘を振り下ろしきらずに。

前方に慣性を転嫁して。

後ろ手は。

八極拳の虎僕のように。

自分の腰元まで落とし込む。

腕を。

左右に分かれゆかせることで。

相手が。

邪魔をする腕などを。

落としながら。

自分の打撃を。

滑り込ませる。

単に。

それぞれの腕が。

それぞれの動きをすると。

練習するのではなくて。

両方とも。

統一された起源の中にあって。

表現が変わった動きである。

そうして認識することが大事。

そんな練習の一幕でした。

2018年12月22日(土) 練習日誌② 先端を分銅のように揺らし打つ

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正中線の強弱で。

腕を振り上げ振り下ろす。

八極拳の虎僕(こぼく)と。

形意拳の虎形拳。

いずれも虎を模した動作。

それぞれを練習。

身体の中心から。

発せられるその力は。

非常に強力であるが故。

そこで振り下ろされる。

腕を力強く相手にぶつけると。

自分の腕ももたない。

なので。

打ち当てるその先端は。

分銅のように。

その手前を鎖かの如く。

緩やかにしておく方がよい。

それは。

ドアをノックするように。

手首を緩めて。

また。

前腕を打ち当てるのであれば。

肘を特に緩めて。

そうして。

先端を揺らし打つか。

もっと近接して。

腕全体を緩めて。

相手をその場に組み敷く。

虎が。

全身で相手に覆い被さる。

その形に入ることが大事。

そんな練習の一幕でした。

2018年10月13日(土) 練習日誌③ 胸の瞬発的な動きで炮拳を

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形意拳の炮拳を練習。

そのために。

まずは胸を。

瞬発的に動かせるよう。

単独で練習。

まずは。

なるべく大きく動かして。

胸の可動域を拡げつつ。

動くということを確認する。

その上で。

胸を斜め上方前方に。

できるだけ。

瞬発的に跳ねさせてみる。

そうして。

身体の動きに慣れたら。

胸の動きで。

肩が後方に巻き下がる動きを使って。

左手は。

肘。

手首と。

上方に跳ね上げ。

右手は。

同様に。

肘。

手首と。

前方に短く折れださせる。

どちらの手も。

相手の攻撃を御すると共に。

どちらの手も。

相手に打撃を加えさせることができる。

シンプルでいて。

瞬間的に使えることが好ましい。

そんな練習の一幕でした。

2018年10月13日(土) 練習日誌② 片手で崩して水流の渦巻きで打つ

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肩甲骨の開合で。

相手の片手を絡めて崩したら。

そのまま。

崩した腕で。

鑚拳につなげる。

肚を右に向け。

胸を右に向け。

右肘を正面に振り出す。

再び。

肩甲骨が後ろに引かれるに合わせて。

肘を引き戻しながら。

前腕が。

旋回しながら。

正面に下方から。

上方へ。

捻じり直進させる。

ただし。

腕が前進して貫く。

というよりも。

捻じった。

水流の渦巻きが。

そのエネルギーが。

直進しつつも。

腕そのものは。

巻き戻るように。

放たれていく。

その矛盾したような。

身体操作が。

また醍醐味だったりする。

そんな練習の一幕でした。

2018年5月26日(土) 練習日誌④ 二人相手でも一つの挙動で羽ばたき打つ

Permalink:

形意拳の鶏形の。

起式の練習から。

身体の正中線を。

左に右に。

撚り動かすことで。

両腕を左右に。

羽ばたきのように。

ばたつかせる。

この動きを使って。

左右に人を二人配置して。

両者が同時に近づいた場合。

左→右と撚ることで。

左方の相手に。

左腕での相手の攻撃の制圧と。

右腕での打撃を同時に放つ。

このときに。

右の撚りによって。

右方への勁力を出し始め。

左への打撃が。

そのまま。

右の相手への打撃。

もしくは。

右腕での制圧と。

左腕での打撃を実現する。

乱暴ではあるけれど。

多人数相手に囲まれたときには。

暴れるかのように。

羽ばたき打つ動作は。

とても効果的。

そんな練習の一幕でした。

2018年2月10日(土) 練習日誌④ 胸の八の字と左右の手の連動

Permalink:

形意拳の套路練習。

鶏形から金鶏食米。

胸の動きに着目して。

左右の腕の動きを練習する。

まずは。

胸骨を。

上から見て。

八の字に動かす。

鎖骨。

肩はばらばらと。

揺られながら。

連動して。

腕は前腕を地面と水平に。

保つようにしておくと。

肩が前に出るときは。

肘が曲がって。

手先は身の近くに。

肩が後ろに退がるときは。

肘が伸びて。

手先は身から遠くに。

まずは。

両手は離したまま。

左右が前後に交互に。

連動しつつも。

別々に動いて。

慣れてきたら。

米を食べるために。

右手で啄(ついば)んでは。

左手で土をどかす。

肚から動かすことで。

腰を切るわけではなく。

前方への歩みを阻害しない。

そんな練習の一幕でした。

2017年11月5日(日) 練習日誌③ 羽ばたきを中心から

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大木を捻じる意念の練習から。

形意拳の鶏形の起式へつなげる。

身体を分割して。

丁寧に練習してきた動きを。

正中線の捻じりからの。

より連続的な動きに変換する。

閉足で。

直立した状態から。

跨の力を緩めて。

身を低くしながら。

正中線を撚っていく。

低身の代わりに。

相対的に上がった両腕が。

正中線の捻じりで。

肘から動かされて。

掌に先行した。

手首の動きと相まって。

鶏の羽ばたきのように。

身体の前を捌き散らす。

そこからは。

大木を捻じるのではなく。

大木をそのまま真上に引き抜く意念で。

肘。

手首と。

上方に腕が跳ね上げられる。

指先は。

ずっと地面に向いて。

上がった腕が。

再度落ちるときに。

天を向き直す。

大木の引き抜きは。

梃子を使うように自分の後方に折るのではなくて。

正に天に向けるよう注意。

試しに。

掴みかかってくる相手に。

軽く羽ばたきを掛けると。

下方への慣性も相まって。

地面に向かって。

打ち捨てられる。

そんな練習の一幕でした。

2016年11月26日(土) 練習日誌③ 崩拳を分解して捌き手を整える

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形意拳の崩拳の練習。

引き続き分解。

右崩における左腕の動き。

形としては。

身体の前面を軽く泳がせるような形。

こちらも。

左の鎖骨から先を切り出して。

鎖骨が。

後ろに下がるときに。

前方を下から擦り上げるように伸ばし。

鎖骨が。

前に戻るときに。

前方を手前に擦り戻すように縮める。

その後は。

鎖骨を。

再度後ろに下げながら。

上腕と前腕を支えている筋肉。

緩めて。

腰元に拳を移動させる。

その前の動きの慣性が働いているので。

鎖骨を下げても。

腕が前に向かうことはなく。

相殺した慣性が合成されて。

鉛直方向へ押さえつける力になる。


お試しとして。

相手に軽く胸を押すように腕を伸ばしてもらって。

その腕を外から触れるようにする。

きちんと。

腕を緩めながら行えれば。

反作用を伴うことなく。

相手の腕を逸らしたり。

崩しこんだりできる。


分解したものは。

統合する必要がある。

だけれど。

まずは。

焦らずに。

分解した個々の要素を繰り返し馴染ませる。

統合する方法は改めて。

そんな練習の一幕でした。

2016年11月26日(土) 練習日誌② 崩拳を分解して手法を整える

Permalink:

形意拳の崩(ぽん)拳の練習。

一撃打つだけでも。

様々な要素が入っているので。

分解しての練習を試みる。

まずは。

右拳で打つときの。

右腕の動きから。

鎖骨から先の動きを切り出す。

右拳が。

腰元に携えられているところから。

鎖骨の搖動に始まり。

肩。

肘。

手首。

それぞれが順番に動かされていくよう。

段階的に進める。

特に。

肘の動きが。

見た目にはわかりにくいので。

抽出して解説。

肘が止まっているようにみえるときも。

上腕を支えている筋肉が。

緩むことで。

微動することを伝える。

肘が微動して進む分。

手首はその前後位置を留める。

逆に言えば。

上下の位置は少し動く。

最後に。

手首が緩むのだけれど。

前に推進する分を伝えるため。

手首が若干だけ先行して動く。

ドアをノックするような動きが”近い”。

その結果。

拳は独特のブルッとした振動を伴うことがある。

但し。

ブルッとした振動を作ろうとすると。

遠心力に頼った違う動きになってしまうので。

たまたま結果として訪れるとした方がいい。

などなど。

右腕を使うだけでも。

頭はいっぱいいっぱい。

そんな練習の一幕でした。

2016年6月18日(土) 練習日誌③ 形意拳:引き手と突き手は諸共に

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形意拳の套路練習。

鶏形から金鶏食米。

焦って進まずにはじめの動きを復習。

身体の動きと腕の動作を合わせる。

そのために。

胸郭の動きに注目。

壱で胸を一度突き出して。

弐で少し引き戻す。

このときに肩が少し前に出て。

参で肩甲骨を寄せ直す。

これを繰り返し。

参で肩が後ろに引かれるのに合わせて。

ぶらりと腕を前方に放る。

もしくは折り畳んでいた腕を。

解放して前に突き出す。

いずれも前に前に向かわせる動き。


前に腕が出ているときは。

弐の動きを契機にして。

後ろに肘を打つかのごとく引き手する。

腕は左右あるので。

弐で引き手し始めながら。

参で突き手をすると。

動きが交錯するように入れ替わる。

弐で相手を掴んで引き崩しながら。

参で交差させて打ち込める。


腕に注目すると。

左右の動きを協調させるために。

頭は混乱し易くなる。

胸に着目すると。

動作は一種類しかない。

そうはいってもなのだけれど。


胸の動きは肚から起こり。

総合するとその動きはやはり。

鶏が米を啄ばむように。

首を前後しながら進むかの如し。


左右に身を振らない鶏行歩は。

その他にも利点があるのだけれど。

それはまたの機会に深めることとして。

まずはその場で両手を出し引き。

そんな練習の一幕でした。

2016年6月5日(土) 練習日誌③ 形意拳:崩拳の跟歩を結果として得

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形意拳の套路練習。

鶏形から崩拳。

崩拳は五行拳として形意拳を代表する捶法。

単品で切り出して練習。

始めから完成に向かうと要素が多いので。

身体の動きと捶を合わせることに限定。

鶏形として。

両足が揃って左手を前方に突き出したところから。

左足を一歩踏み出して。

その足に乗るのではなく。

反対に肚を引きながら。

鳩尾の少し上辺りから前進するように。

すぐさま胸を引いて肩甲骨を緩め。

続いて肩甲骨の間を締める直すと。

肩の揺れに導かれて。

右腕が前方に振り出される。


肘を一旦畳んだ後に。

力こぶの力を緩めれば。

肩甲骨の寄せと緩みの結果。

拳は縦に回り込んで。

短い距離の崩拳となる。


当てるときには。

できるだけこの力こぶの力を抜く。

当たったときに反作用を押さえ込むのではなくて。

そのまま力を抜ききるくらいがいい。

浸透する力は。

相手の捶を迎撃するのにも役立つ。

相手の前方に出た腕を打つこともできる。

それらをいくつか試しながら。

ふと気づいてみれば。

崩拳を打つために身体と腕しか意識していないのに。

自然と跟歩(こんぽ)していることに気づく。


いきなりその全体を再現しようとしなくても。

身体を動かす理に沿えば。

理が全体を再現してくれることがある。

練習している当の本人は無意識で。

そうなっているよと指摘されてはじめて。

あれほんとだときょとんとする。

微笑ましい場面。

そんな練習の一幕でした。

2016年5月22日(日) 練習日誌③ 形意拳:ついと前を突く

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形意拳の套路練習。

十二形拳から鶏形。

金鶏食米の復習から。

下方に打って金的を狙ったり。

振り出した手で相手の腕を掴んで。

引き込みながら橋を渡って捶を打ちこんだり。

使用法を少し練習してみる。


前に出した手が引かれるときに。

そこを入れ替えるように。

後ろでが交錯して捶を打つ。

形意拳では割とみられる動作。

相手のどこかに手が引っ掛かりさえすれば。

そこを取っ掛かりに打ち込むことができる。


単に。

相手の打撃を受けてとかだけではなくて。

能動的に。

相手の末端を攻めて。

そこから侵入していくことになる。


套路を進めて。

一歩踏み出した崩拳へ。

両足揃って左の捶を出したところから。

左足を前に出して。

左手で軽く打ち払う動作に続いて。

右崩(ぽん)を打つ。

肚を起点として。

前後に搖動する動きと。

前方に重心を滑り出させる動き。

それらを併せて統合させる。

前方への推進力が加わって。

短くて小さい動きながら。

大きな衝撃を与えることができる。


形意拳の五行拳に含まれる動きで。

代表的な捶法になる。

まずは套路の中で馴染ませることに努めて。

また別で切り出して練習することにする。


ここまでの套路の流れを。

後ろ足で蹴らないように。

重心が滑り出していくように繰り返す。

鶏の散歩のように。

舟が漕ぎ揺られるように。

練習場をあっちへこっちへ。

そんな練習の一幕でした。

~神秘と自然への道のりを悠々自適に共に歩こう~ 日本に伝わって、日本で育った中国拳法をベースにして、中国拳法の套路や概念を頼りに道を探求する会です。あくまでも楽しむこと。人生を豊かにする活動でありたい。本質を求めながらもたどり着くことに拘らない。求める過程を楽しんでいきたい。それを目指して、中国拳法の神秘性と実践性、道としての在り様に則って活動します。東京と愛知を中心に練習会を開催しています。

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