理を愉しむ中国武術を目指して <東京功夫 小桜会> Menu
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2019年7月27日(土) 練習日誌③ 合一した慣性からの三穿掌

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下丹田と中丹田。

外三合。

これらの合一で単換掌を打つ。

すると。

前足の方向に。

まとまった慣性が生じて。

そこに導かれるように。

身体の支えを外してあげると。

前方に歩み出すことができる。

その慣性に乗りながら。

身を開いて。

穿掌を。

三連続で放つ。

足で頑張って踏み込むことはせず。

身体の開きによって。

足は。

とっとっとっと。

ついていく形。

脊椎を中心に動いては。

遠心力に振られてしまうけれど。

開く動きで。

左右の軸は。

慣性の軌道上を辿れれば。

邪魔されることなく。

一息で連掌できる。

素早い三連撃は。

単純ながら効果は高い。

そんな練習の一幕でした。

2019年7月27日(土) 練習日誌② 身の開きと腕を合わせて衝捶を

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身体の動きと。

腕の外三合を一致させる練習。

捶を打つ肩と。

同じ側の跨を軸にして。

身体と腕が開くような形にすると。

衝捶を打つ形。

八卦掌では穿掌を打つ形となる。

動きの。

慣性を合わせることは。

説明の上では。

理解できるところだけれど。

身体が。

分解されておらず。

練られていない状態では。

各節が錆びていて。

上手く慣性を伝えあうことができず。

合計した力が出ない。

一度。

分解することによって。

勁の通り道を。

滑らかにしてから。

その動きに合わせ直すことが必要。

合一させてから。

崩して。

再度合一するか。

先に崩してから。

合一を目指すか。

その道程は幾つかあるけれど。

目的を理解していないと。

その過程そのものが崩れてしまう。

そんな練習の一幕でした。

2019年7月27日(土) 練習日誌① 身の転回と腕を合わせて単換掌を

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肘の開き。

肩の開き。

外三合を合わせるところから。

動きの起点と終点。

それらの間が合うようにする。

それを馴染ませたら。

動かす肩と。

反対側の跨。

こちらの跨を軸として。

身を外に転回させて。

そこからの動きと。

腕の動きを合致させていく。

転回と言っても。

脊椎を中心に回るのではなく。

重たい上体部分が。

なるべく動くように軸をとる。

これまで。

なるべく節をばらばらに。

動かす練習をした上で。

それらの運動を合わせ込んで。

各部分の慣性が。

一致した状態で。

単換掌を打ち込んでいく。

その慣性の合算の大きさも去ることながら。

一拍で放たれる。

その間を読むことは難しい。

後は。

それを流れの中に組み込むか。

起こりを決して。

無拍子に至らせる。

そんな練習の一幕でした。

2019年6月22日(土) 練習日誌④ 相手が追うときに遠心力を誘う

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正面から歩いてくる相手を。

自分の背を追わせるように。

御する練習として。

軌道を少し丁寧にみていく。

自分が一円。

相手が二円に向かわせるために。

まず。

自分は右斜め前方に大きめに歩み出す。

相手の画面において。

一歩ごとに横に向かう幅を大きく見せる。

すると。

相手もそれを追うように。

一歩ごと横幅をつけるので。

自然と円を描くようになる。

ひとつの円の四分の一を描くまでが。

相手の一円の遠心力が最大となるところ。

そこからもう四分の一を描こうとするまでは。

相手が二円目に切り替えるところ。

なので。

この区間は。

自分の円の半径を徐々に。

小さくしていくと。

相手は。

遠心力の打ち消しをしながら。

こちらの円を追う必要が生じて。

サイドステップを掛けようとしても。

いつもよりも過剰な力を必要とする。

そういった。

計算違いを誘発しながら。

自分が有利な状況を作り出していく。

そんな練習の一幕でした。

2019年6月15日(土) 練習日誌④ 軌道を追えずにすれ違う

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大きな局面での。

相手との衝突を避ける練習。

前方から歩いて来てもらって。

こちらの動き方で。

相手が追い難く歩くところから。

相手と自分を結んだ線に対して。

自分が円を描く軌道が。

その中心と円周の間に。

直線が横切るようにさせて。

相手に。

二つの円を切り替えて。

追わざるを得ないようにする。

その結果。

相手は。

こちらが描く円の。

軌道に合わせるように。

追わざるを得ない状況が作られる。

その状態になったら。

自分の描く円を。

急旋回するように小さくすると。

相手はその急さに。

すぐに応じることができずに。

ただただ。

すれ違うことになる。

仮に。

そのすれ違いを防ごうとすれば。

ムリに方向転換することになって。

身が崩れた状態で。

合い対そうとすることになる。

そしてそれがこの歩法の狙いだったりする。

そんな練習の一幕でした。

2019年6月8日(土) 練習日誌② 運動線を身体の外に出してみる

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地球という重力に。

引っ張られる重心線と。

それよりは小さいけれど。

慣性の集合として得られる運動線。

その区別を持ってみたら。

遊びとして。

運動線を。

身体の外に出してみる。

まずは。

ただ単に立ってみて。

足を前後に開きつつ。

その足幅は狭めにしておく。

そこから。

身体としての支えが弱い。

足を開いた。

垂直かつ背中側に。

腰を移動させていく。

いずれ。

前足を横に開きたくなるときがくるので。

前足を開く代わりに。

後ろ足を。

斜め前に進めて。

重心線を拾い上げてあげる。

これを繰り返すと。

大雑把なれど。

円を描くことになって。

運動線は。

常にその円の中心に。

向かうことになる。

慣れないと。

その運動を御することが難しいけれど。

極端で慣れて。

段々小さく収める方が理解はし易い。

そんな練習の一幕でした。

2019年5月25日(土) 練習日誌③ 遠心力を起こして追い難くする

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流れを外して躱すために。

まずは。

大きな捉え方で練習してみる。

相手に。

正面から真っすぐ歩いて来てもらって。

こちらが。

相手と同じ速さで動いて。

追いつかれないように。

動くようにしてみる。

そのひとつの方法として。

相手の直線上から。

左右どちらかにまず一歩踏み出す。

すると。

相手はそれを追うために。

自然と。

大きなではあるけれど。

ひとつの円を描き始める。

自分は。

そのおびき出すための一歩を。

はじめの直線に対して。

相手が描く円の中心と。

反対側に円の中心をとって。

そちらの円を描くように動く。

自分は一円の中。

相手は円を切り替えなくてはならない状態。

すると。

相手は。

円を切り替えるときに。

遠心力分を解消するために。

切り換えた後の円が。

大きくなる傾向をもつ。

この分で追い難くなって。

特別に足を速めなくても。

相手は触ることができなくなる。

まずは大きな視点で体感する。

そんな練習の一幕でした。

2017年3月25日(土) 練習日誌③ 枠の中で身を翻すように

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鎖骨を留めて。

体幹を捻ると。

腕は自ずと形を変える。

相手と正対し。

両手を肚前くらいで合わせる。

そこから。

相手の捶に対して。

体幹を天井からみて。

反時計回りに捻じり込む。

そうすると。

右腕は指先が天に向き。

前腕が立てられるように形を変え。

左腕は掌が地面を向き。

前腕が寝かされるように腰元に動く。

足の動きも相まって。

相手の捶の射線から身を翻しつつ。

捶に右前腕が触れると。

その運動が相手に伝わる。

そのまま。

身を腕の枠内で翻すように。

今度は時計回りに切換えすと。

相手の腕を絡み捉えながら。

左の穿掌(せんしょう)が脇下から潜り込む。

身体を分割して動ければ。

さらに威力も増すことができるけれど。

単純な動きでも。

十分な脅威になり得る。

そんな練習の一幕でした。

2017年2月4日(土) 練習日誌② 両腕の中で回りて単換掌

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胸から腕への連動を練習して。

八卦掌の単換掌に部分的に応用する。

身体の真横に右手を立て。

左手を腰元に構えたところから。

右手が正面に来るように。

身体をくるりと翻す。

留めた右腕の付け根。

肩が蝶番であるかのように。

扉をぱたりと閉めていく。

蝶番を中心に。

再び扉を開き始める。

但し。

体幹側と。

上腕。

双方が同時に開いていって。

開き切る頃には。

上腕を緩ませて。

肘を中心に。

次の扉が開いていく。

それらの連鎖は。

小指の付け根辺りに向かって。

駆けていく。


胸を起点とせず。

足の動き。

膝の動き。

そこからつながる肚の動きと。

連鎖の開始を伸ばせば。

靠。

肘。

手首。

掌。

どこで触れても。

相手は留めることのできない。

慣性に巻き込まれることになる。


そこに至るための。

初歩として。

両腕の中での回転を覚える。

肩をなるべく動かさず。

枠の中で。

その身をうねらせる。

そんな練習の一幕でした。

2016年7月9日(土) 練習日誌③ 単換掌と攬扎衣

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八卦掌の単換掌から。

少し角度を変えて太極拳の攬扎衣へ。

腕の遣い方が少し異なるものの。

腕を出す原動力は良く似ている。

攬扎衣の方が最後を締めているイメージ。

腕の形。

手の形で趣が変わる。

その後の展開も変わっていく。


その違いの面白さはさておいて。


攬扎衣は。

はじめに化勁があるもので。

そこを少し加えてみる。

といっても。

まずは套路としての動き方から。


肚の切り方は単換掌と同じ。

但し足の裏は地面と接しているところから。

なので。

それほど大げさに足の挙動は使わない。

肚を中心に。

左方に右方に切り返す。

その切り返しが両肩に伝わって。

連動して両の腕が。

身体の前面で小さな弧を描く。

ここでまた右方から左方への切り返し。

合成された運動が。

もう一回り大きな弧を描く助けになる。

そこから後は。

再び右→左と切り返して仕上げとなる。

都合4回切り返す。


すべてが。

身体の中心で起きた流れで。

腕や脚は。

力を緩めることで軌道を作り上げる。

套路のはじめの方にあるにしては。

難易度の高い動きなれど。

だからこそ初めの方にあるとも言える。


一見すると。

複雑な動きに見えるけれど。

起点となる動きは。

それほど複雑じゃない。

なるべく力を緩めるように。

人為が入らないように。

起こるべく動きを起こす。

そんな練習の一幕でした。

2016年7月9日(土) 練習日誌② 足から手までを繋げる単換掌

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身体を輪切りに水平に使う練習。

八卦掌から単換掌。

上から自分の足を見下ろして。

ハの字に足を置くところから始める。

左足は先にノの字に置いて。

右足を足してハの字にする。

内股になった形。

右足を足すために。

跨が捻じられて。

肚が捻じられる。

その捻じれを左足で止めて。

肚から上も止め成して。


そこから連環。

肚、胸、肩と。

連動するように少しずつ遅れながら。

揺られ揺らされ揺り動く。

そのまま肘、手首と。

一旦折り畳まれてから伸び直す。

手が伸びるときに。

左で留めた力も解放。

手と足が同時に左方に向かって発せられる。


注意点は。

肩が動いたときに。

そのまま腕を伸ばさないこと。

肩が揺れて戻るときに。

遅れて肘が突き出される。


一見頼りなく突き出された掌で。

相手をふっと触れば。

連鎖で作られた勁力で。

思わぬ作用が流れてくる。

はじめは大げさに断続的に。

いずれは小さく連続的に。

順番に身体を慣らしていく。

均していく。


相手に触れる位置も。

掌。

手首。

前腕。

肘。

上腕。

肩。

靠。

どこで触れても作用があることを確認。

勿論。

足先。

足首。

膝。

跨。

上だけでなく下までも。

それが中国拳法の特徴でもある。

そんな練習の一幕でした。

雑記:八卦掌の裹滾鑚掙の循環

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八卦掌の基本練習に裹滾鑚掙という動作がある。

裹…か:包むだとかそんな意味:肘を曲げて体の前をカバーする
滾…こん:転がすだとかそんな意味:肘を外に開く
鑚…さん:突き出すとかそんな意味:指先も肘も伸ばして前を刺す
掙…そう:抜け出すとかそんな意味:※解釈が色々

動きに慣れると推手のように二人練習するところもある。

この動きが八母掌(はちもしょう)の套路にもつながる。

その基礎になる動きだったりする。

動作だけ外からみると割と単純な動きにもみえたりする。

ちょっと煩雑な節の動きではあれども。

慣れればなんてことはない。

人間は器用だ。

だけれど。

この動きを、腕の節運動ではなくて。

身体を使った連節運動だと捉えると状況は一転する。

どうやって体を操作すればこの動きになるのか。

特に掙(そう)の部分はどう繋がるのか。

「解釈は色々」になってしまってるのはいただけないけれど。

僕は語訳の通り腕を引き抜く動きだと解釈してる。

この引き抜く動きの中に、通臂(つうひ)だとか伸筋抜骨(しんきんばっこつ)だとかの"状態"が内包される。

ここに八卦掌の発勁動作の一端が現れる。

この動きが色々な方向に循環させられるように。

体を練っていくのは一種の楽しさでもある。

ちなみに。

掙(そう)には「貯める」という意味もあるらしい。

蓄→制→御→発、循環して続いていく。

そんな自然の理のひとつ。

~神秘と自然への道のりを悠々自適に共に歩こう~ 日本に伝わって、日本で育った中国拳法をベースにして、中国拳法の套路や概念を頼りに道を探求する会です。あくまでも楽しむこと。人生を豊かにする活動でありたい。本質を求めながらもたどり着くことに拘らない。求める過程を楽しんでいきたい。それを目指して、中国拳法の神秘性と実践性、道としての在り様に則って活動します。東京と愛知を中心に練習会を開催しています。

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