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雑記:八卦掌の裹滾鑚掙の循環

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八卦掌の基本練習に裹滾鑚掙という動作がある。

裹…か:包むだとかそんな意味:肘を曲げて体の前をカバーする
滾…こん:転がすだとかそんな意味:肘を外に開く
鑚…さん:突き出すとかそんな意味:指先も肘も伸ばして前を刺す
掙…そう:抜け出すとかそんな意味:※解釈が色々

動きに慣れると推手のように二人練習するところもある。

この動きが八母掌(はちもしょう)の套路にもつながる。

その基礎になる動きだったりする。

動作だけ外からみると割と単純な動きにもみえたりする。

ちょっと煩雑な節の動きではあれども。

慣れればなんてことはない。

人間は器用だ。

だけれど。

この動きを、腕の節運動ではなくて。

身体を使った連節運動だと捉えると状況は一転する。

どうやって体を操作すればこの動きになるのか。

特に掙(そう)の部分はどう繋がるのか。

「解釈は色々」になってしまってるのはいただけないけれど。

僕は語訳の通り腕を引き抜く動きだと解釈してる。

この引き抜く動きの中に、通臂(つうひ)だとか伸筋抜骨(しんきんばっこつ)だとかの"状態"が内包される。

ここに八卦掌の発勁動作の一端が現れる。

この動きが色々な方向に循環させられるように。

体を練っていくのは一種の楽しさでもある。

ちなみに。

掙(そう)には「貯める」という意味もあるらしい。

蓄→制→御→発、循環して続いていく。

そんな自然の理のひとつ。

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~神秘と自然への道のりを悠々自適に共に歩こう~ 日本に伝わって、日本で育った中国拳法をベースにして、中国拳法の套路や概念を頼りに道を探求する会です。あくまでも楽しむこと。人生を豊かにする活動でありたい。本質を求めながらもたどり着くことに拘らない。求める過程を楽しんでいきたい。それを目指して、中国拳法の神秘性と実践性、道としての在り様に則って活動します。東京と愛知を中心に練習会を開催しています。

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