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雑記:カマキリは節を持つ昆虫

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練習会と別にして蟷螂拳を練習。

蟷螂拳は蟷螂(かまきり)の動作を元にしたと言われている。

その中でも節の動きを抽出して練習。

ここでの節は肢(あし)ではなくて。

胸部と腹部で分かれるというところ。

人間だと胸部と腹部はイマイチ分割していることが一見わかりにくいのだけれど。

彼らはがっちり分かれている。

外から観察しても節くれだっていることが一目瞭然だ。

腹部は後ろに折れ、胸部は上に反り立つなんてこともする。

ヌンチャクの動きでもそうだけれど。

節のある動きは、それぞれが別々の運動をすることで速さや威力につながる。

また、何より読めない動きに繋がっていく。


蟷螂拳では特に、胸部と腹部を分割したような形や動きが多い。

七星歩だとか捕蝉式もそうだ。

先ほどの蟷螂(かまきり)よろしく、腹部は落下、胸部はかち上げなんて動きができる。

套路の中で自然に体得していくこともできるけれど。

たまには意識して切り出してみるのもいい。

本来は脊椎でもっと分かれる人間の体を2つの部分に分解してしまうのは自由度が落ちるようにも思える。

乱暴に思えるかもしれない。

とはいえ、実際にやってみればわかるのだけれど。

2つの部分をばらばらに作用させることは、意外と難しい。

そんな操作を忘れてしまってるから。

そして。

2つの部分(1つの節)+肩甲骨、肘、手首と、跨、膝、足首なんて。

七つの節を操ろうと思ったら結構なものだ。

実際は両腕、両足だから倍近くになる。

これらを論理立てて動かすのはちょっとハードルが高いけれど。

まずは胴体を二分する、ひとつの節に注目すれば。

他の節も自ずと、まさに連節してくれる。


そんな自然のひとつの理。

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~神秘と自然への道のりを悠々自適に共に歩こう~ 日本に伝わって、日本で育った中国拳法をベースにして、中国拳法の套路や概念を頼りに道を探求する会です。あくまでも楽しむこと。人生を豊かにする活動でありたい。本質を求めながらもたどり着くことに拘らない。求める過程を楽しんでいきたい。それを目指して、中国拳法の神秘性と実践性、道としての在り様に則って活動します。東京と愛知を中心に練習会を開催しています。

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