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2015年9月19日(土) 練習日誌②

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單鞭・単鞭練習の続き

右腕に続いて左腕へ。

こちらも基本的には右腕と動かす原理は同じ。

胸⇒肩甲骨⇒肘へと緩みと運動を伝播させていく。

右腕と違うのはこちらは一往復で射出させるというところ。


また、運動の初めに人差し指辺りを中心に捻じりを入れておく。

こうすることで発勁時にもうひとつ複雑な運動を混ぜ込むことができる。

その発動はあくまで用意して捻じった力を抜くことによる。


左腕の練習もはじめは鞭が順番に動くようにゆっくり確認しながら。

次第にシャープに。

シャープにしたらまたゆっくりと滑らかに。


試すときは相手に両手を合わせて前に差し出してもらう。

ミットとかあればその方がいいだろう。

ゆっくりと体の中心からの動きが相手の差し出した掌に到達すれば。

それほどの衝撃は感じないのに体が後方に崩れていく。


昔僕が単鞭を習ったときは、左手は口元から出すようにと教えてもらった。

その口伝はその通りであって。

身体の中心からの運動がその通りになれば自ずと左手は口元を経由する。

それは無理矢理口元を経由するように動かすのとは少し違う。

形を守るのか、結果、形が守られるのか。

この辺りは少し気にしながら進めていきたい。


さて。左腕の動きを掴んだら。

右と左の動作の合わせこみ。

胸を起点にした動きとして、どこからどちらの動きがはじまるか。

自ずとその順番は定まるのだけれど。

体感として遊ぶようにその連鎖を辿って行く。


左右が整ったら。

腰と跨を付けたし。

付け足しと言うにはその差は大きいのだけれど。

鬆腰鬆跨(しょうようしょうこ)を守ることでその推進力が得られる。

それを合わせこむことで。

胸を起点とした左右の手の勁力が、股関節を起点とした勁力に置き換わる。

ここまで整わせてひとまずの形の完成だ。

分解すると反対に頭のコントロールが難しいかもしれない。


ちなみに単鞭は左右分解しても使えるし。

それぞれは靠(かお)、肘、手首、拳、掌、どこからでも勁力が発揮できる。

鞭による勁力の伝達を理解するのにもとても適した形だと思う。

頭と体に汗を掻いてもらった。

そんな練習の一幕でした。

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~神秘と自然への道のりを悠々自適に共に歩こう~ 日本に伝わって、日本で育った中国拳法をベースにして、中国拳法の套路や概念を頼りに道を探求する会です。あくまでも楽しむこと。人生を豊かにする活動でありたい。本質を求めながらもたどり着くことに拘らない。求める過程を楽しんでいきたい。それを目指して、中国拳法の神秘性と実践性、道としての在り様に則って活動します。東京と愛知を中心に練習会を開催しています。

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