理を愉しむ中国武術を目指して <東京功夫 小桜会> Menu
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雑記:抜けると謂えども張りは残りて

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右腕を宙に浮かせて。

上腕はやや下方に。

前腕は水平より上方に構えて。

ここから。

前腕を地面と水平方向に倒していく。

重力が働くので。

単に。

力を抜く。

上腕の力を緩めていくだけで。

前腕はするりと。

倒れ込んでいく。

のだけれど。

そうして倒れた前腕は。

元々の身体の張力が。

ただただ失われただけで。

倒れたところから。

再び元に戻るには。

力を込め直さなくてはならない。

ここで。

前腕が倒れるときに。

肘と肩が。

後方に引き戻るようにしてやる。

肩だけでもいい。

すると。

内部の筋肉が。

引き伸ばされることで。

元に戻る力が蓄えられて。

上腕三頭筋側を。

緩めようとすれば。

再び前腕が重力に逆らう側に立ち上がる。

張りの連鎖をどう保って。

力の入力ではなく。

移ろいで動くか。

そんな自然の理のひとつ。

雑記:身体の構造とテンセグリティ

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建築の概念に。

テンセグリティという概念がある。

テンション(=張り:Tension)と。

インテグリティ(=統合:Integrity)。

これを組み合わせて。

テンセグリティ(Tensegrity)。

検索すると。

割り箸と。

輪ゴム。

その張力だけで。

球体を作って。

跳ねさせても。

その構造を保つ動画などがすぐ見つかる。

張りと張りで。

構造を成すことで。

力が分散されて。

固く頑丈ではなく。

柔軟でしなやかな。

構造を実現する。

人体も同様で。

骨。

筋。

節。

膜。

これらで。

柔軟でしなやかな構造をとることができる。

その構造を。

力みや凝り。

癒着で。

台無しにしてしまうか。

伸びきり。

単なる脱力で。

台無しにしてしまうか。

重力と仲良くなりながら。

調和をとって張りを保てるか。

探求は尽きることがない。

そんな自然の理のひとつ。

雑記:正しい姿勢を目指すと謂えど留まるは止めて

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正しい姿勢は。

日々の姿勢で養う。

ということは一理あれども。

その姿勢を保ちながら。

動いているわけではなく。

例えばデスクワークで。

動かずに固まっているのであれば。

必ずしも。

よいことばかりではない。

なぜなら。

身を固めているということは。

停滞を生み。

凝りや。

癒着を生んでしまう。

そうすると。

正しくしているつもりでも。

身体への癖付けが起こってしまって。

緊張による。

平衡感覚の崩れが。

引き起こされてしまう。

何事も。

留めるにあらず。

動く中に。

静かなるところを求め。

逆もまた然りということを。

認識することが大事。

そんな自然の理のひとつ。

雑記:為すを無くして自ずと然り

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武術にして。

ひとつの障害となるのが。

相手を。

どうにかしようとする気持ち。

矛盾するようだけれど。

人為的な。

作為的な。

為すことが入ると。

逆に。

思い通りに行かない。

為すを無くして。

それでも。

その振る舞いが。

行く先に。

自ずと然(しか)るに任せれば。

案外。

望んだ結果を得ることができる。

存外。

それは。

自分の定めた結果ではないとしても。

無為自然。

そんな自然の理のひとつ。

雑記:圧と解放の遊び

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練習の合間に。

少しの遊びを混ぜて。

互いに並足で肩幅くらいに立ち。

相手に。

こちらの両肩に両手を置いてもらう。

その状態から。

肩は動かさずに。

胸を斜め前方に出して。

引き戻さないように注意しながら。

胸を下方に少し落とし込む。

すると。

相手の腕を通して。

円を描くように。

相手の上方から下方に向けて。

体感し難い圧力が掛かる。

相手は無意識にこの圧力を。

跳ね返す力を出す。

その状態で。

自分の胸の位置を元に戻すと。

バネのように。

相手は自分で詰めた。

圧力に抗する力が解放されて。

まるで。

上階に向かったエレベータが。

停止するときのような。

浮揚感を味わうことができる。

そのときに。

軽く肩で相手の腕を押してあげると。

おっとという感じで。

相手は後退させられてしまう。

作用・反作用のちょっとした遊び。

そんな自然の理のひとつ。

雑記:偏りと重心の移ろい

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閉足で立って。

自分の身体を崩すことで。

重心がどう移ろうのかを試す。

胸郭を倒すようにすれば。

前方に重心が出ていき。

お尻を突き出すように上体を倒せば。

後方に重心が出る。

片足を真上に上げようとすれば。

上げんとする側に。

重心が横に出ていき。

肚から順に脊椎を中心に捻じれば。

向いた側に重心が出ていく。


重心そのものは。

運動の中心たる仮想の点たるものと。

重力に頼った流れの向きたるものと。

質量に頼った運動の軸たるものと。

様々な要素が絡んでいるとしても。

それらを体感して。

統合して。

自らの動きとして制御していく。

それを理解することで。

自由を得ることができる。

そんな自然の理のひとつ。

雑記:捻じりと外し

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直立したところから。

肚を左方に思い切り捻じる。

そこから。

捻じりを止めると同時に。

跨を後ろに引いて。

足に掛かる摩擦を減らすと。

捻じりによる摩擦の偏りから。

左足がまず浮いて。

跨の位置関係の移動によって。

自然と。

足が開いていく。

足が適度に開いたところで。

右の跨の引きが合わされば。

足幅を一定にして。

左方に滑り進むことができる。

動くことを。

地面の蹴り出しを使わずに。

捻じりと。

外しで実現する。

そのひとつの方法論。

摩擦。

重力。

弾力。

どれが釣り合っているのか。

そんな自然の理のひとつ。

雑記:接続と切断と

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相手と自分。

両腕を肩の高さまで上げて。

両の掌同士を合わせる。

腕の力を最小限にすれば。

自分の身体で。

相手の身体を操作できる。

そうした感覚を持つと。

掌が離れないことが当たり前となって。

相手も次第に。

掌が接続された状態が。

自然であると思い出す。

反対に。

どうやって掌を離せばよいか。

わからなくなるくらい。

そこで。

わざと。

自分の上腕筋に。

意識的に力を込めて。

一気に腕を畳むように引くと。

おもむろに掌が剥がれる。

その感覚は。

突然接触を切断されたようで。

切断された方は。

そのことで自分に制御が返ってくるにも関わらず。

突然の別離に心が驚く。

驚いて一瞬放心する。

人は状態に馴染むもの。

そんな自然の理のひとつ。

雑記:咄嗟に避ける行為と防衛と

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正面から殴り掛かられて。

咄嗟に。

身体を倒して顔を遠ざける。

倒れざま。

身体に引かれるように。

肘が上がり。

その肘が若干下がるようにして。

前腕が上がってくる。

手順は多いけれど。

これらが。

順番に進むことで。

その前腕は。

反作用を生じない運動となる。

その腕で。

相手の腕に触れば。

相手を御するに足る力となる。

反対に。

構えるように。

拳を先頭に筋肉の瞬発で上げると。

相手と衝突して。

対立する構造が出来上がる。

そして。

思ったよりも動きはない。

手順が多くても速い動き。

手順は少なくても遅い動き。

そんな自然の理のひとつ。

雑記:ゴリラと力士の立ち合いと

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ゴリラのように立つ練習をしたら。

足首の力を緩め。

膝を支える力を緩め。

跨の力を緩め。

若干前のめりに。

でも。

そこから。

胸を起こして。

顎を引いたら。

姿勢は低く。

各所が曲がっていても。

これも。

立身中正が守られた姿勢になる。

そしてそれは。

ゴリラというよりは。

力士の。

立ち合いの様に似ている。

加えて。

この状態は。

とても強い撓った状態を包含していて。

試しに。

そうして立ったところに。

力士よろしく。

ぶちかましを宛ててみる。

すると。

不思議なことに。

何の感触もないのに。

何故か。

すっと前進が止められてしまう。

これが。

まず立つということの。

ひとつの妙。

ひとつの意味。

そんな自然の理のひとつ。

雑記:練習の姿勢

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練習は。

練り習うことであるけれど。

対練は。

互いに練習する場となる。

だけれど。

えてして。

どうしても。

自分のことばかり考えてしまうことがある。

自らの動きが上手くいかないと。

相手の形の練習をするときも。

つい。

それを邪魔してしまったり。

技に掛からないことを目的にしてしまったり。

自覚的にするのも困りものだけれど。

一番困るのは。

無意識にそうしてしまうこと。

自分は。

あくまで自然に振舞っているつもりになること。

ただこれは。

そういった自分が出てしまう。

それを知るための。

ひとつの大事な場。

そう思って。

そうしてしまう自分を探して。

それを解いていく。

それがまた。

ひとつの練習の姿勢。

それを繰り返すことが。

武術としての佇まいを。

練り備える礎となる。

そんな自然の理のひとつ。

雑記:筋肉と親しむ

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筋肉と親しむ。

これだけ言うと。

何やら。

自愛的な響きにもなりそうだけれど。

単に。

自分の身体の。

部分部分が。

どういった筋肉の作用で。

止められているかを知っておきたいということ。

筋肉は。

基本的には縮むことしかできない。

重力や。

遠心力や。

拮抗金の作用で。

引き伸ばされたとしたら。

その後は。

縮むことしか選択できない。

縮む度合いが制御できるだけ。

反対に。

緩めるとは。

縮むのを止めるということ。

腕が上がるとき。

足が上がるとき。

背中を丸めるとき。

腕を拡げるとき。

大体。

骨を動かすためには。

動かす方向の筋肉が縮むか。

動かす方向と反対の筋肉が緩むか。

そのいずれかが選択肢として存在する。

もちろん。

筋肉は関節を回り込んで。

骨を回転させるようなところにもついているので。

もう少し複雑だったりするのだけれど。

兎にも角にも。

どの筋肉を緩めれば。

各骨が。

どういった動きをするのか。

それを日々。

自分の身体で実験して。

筋肉と親しんでおくといい。

それは。

自分の身体と対話することの。

ひとつの手段。

練習の時だけ。

特定の動きを試みても。

変化の度合いは小さいもの。

そんな自然の理のひとつ。

雑記:相手を押すのと槍を突き出すことの差を

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槍の先端同士を掴み合って。

片方は手首を柔らかく使って。

前方に突き出すようにする。

上手くできれば相手ごと槍を突き出せる。

上手くできないとき。

それは大抵。

相手を意識して。

相手を槍の先端で押し出そうとしているとき。

それを試すため。

反対側で抵抗している人が。

槍を突き出す動作をしたときに。

その抵抗を不意に止めてみる。

上手くいく動作の時は。

単にその場で槍だけが前方に突き出され。

上手くいかない動作の時は。

槍ではなく。

身体が前方につんのめってしまう。

すなわち。

槍を突き出すのではなく。

身体全体で槍を押す動きに変わっているということ。

相手を意識すると。

とたんに動作が変わる例のひとつ。

身体の動きと。

意識の働きは。

密接に関係している。

意識と動作を合わせること。

これが達成すべきひとつの要件になる。

そんな自然の理のひとつ。

雑記:拘りの心を解くように

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対人で相手を御すときに。

邪魔になるのは。

自分の心持ち。

相手を制して御したいという気持ちが強いと。

自分の成すべき形を崩し。

異なる振る舞いを起こしてしまう。

それを已めるのは。

気持ちの切り替え。

執着しない心。

拘りをなくす。

とはいえ。

いざという時だけ。

気持ちを切り替えるということはできず。

普段から。

そうなるように練習しておく。

よりよいのは。

そもそも拘らないことだけれども。

まずは。

拘りに気づき。

拘りを解くこと。

実は。

いわゆる拳法の練習の中ではなく。

日常の方がその機会に恵まれやすい。

仕事や。

家庭など。

自分の考えと衝突するような出来事があって。

膠着してしまうことがあったら。

そのときこそ。

自分の拘りに気づき。

それを解く絶好の機会。

あるときだけ拘りを解こうとかではなく。

日常と非日常の堺なく。

常にそう在ろうとすることが大事。

そんな自然の理のひとつ。

雑記:固定することと伸びて縮むこと

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身体のある部位を。

固定して。

その他の部位を。

動かそうとすること。

例えば。

右手を胸前に。

いくらか離して置いて。

その手の場所を。

固定して。

自分が近づいていこうとしてみる。

このときに。

固定させて動くために。

力を入れて固定するか。

力を入れずに固定するか。

少なくとも二つのやり方があって。

力を入れずに固定する方法を考えてみる。

力を入れないということは。

力の緩めを利用すること。

上腕三頭筋を。

ちょうどよいペースで抜いていく。

そうして。

腕が折りたたまれていくと。

力を緩めた上腕三頭筋は。

次第に伸びていって。

上腕二頭筋側が。

自然に縮んでいく。

伸びた三頭筋は。

自然に縮みたがって。

それを止めている二頭筋を緩めると。

前方に固定点を押し出す力が。

流れ出すようになる。

力まずに。

生じる力を大きくする方法。

そんな自然の理のひとつ。

雑記:施すことと至ること

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対人の練習で注意することは。

結果を求めないこと。

例えば。

何かの技があったとして。

その技によって。

ある結果が得られると思っても。

その結果を起こそうとしてはいけない。

結果を起こそうと意図することは。

そこで必要な振る舞いに。

雑味を加えてしまう。

その結果。

得たい結果は得られず。

矛盾するようだけれど。

行うべき行いを。

ただ施すこと。

その結果。

ある結果が訪れる。

ある結果に至る。

施すと。

至る。

ただそれがあるだけ。

それを理解して。

ただあろうとすること。

それがひとつの目指すべき到達点だったりする。

そんな自然の理のひとつ。

雑記:握りこむ力を利用して返してあげる

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相手の力を利用する練習の中で。

お遊び的に。

握手する力を返すことを試してみる。

握手は。

握りこむ力同士が。

互いに拮抗することで成立する。

受け手が。

仮にその拮抗を起こそうとしなければ。

その力は。

その消化を求めて。

体幹の方に流れてくる。

その流れを。

肘が動く力に転嫁してあげる。

それは単に。

軽く外に張り出していくだけ。

相手の力を使って。

外に張り出すことができたら。

脇回りと。

肩回り。

肘回りの力を。

順に緩めてあげると。

運動の循環ができて。

掛け手がその場に座り込むことになる。

掛け手が握りこもうとしてくれなければ。

何も起きず。

しっかり握ろうとしてくれたときだけ。

座り込む現象が起きる。

起こりがなければ対立も起きない。

そんな自然の理のひとつ。

雑記: 連鎖と全体性を理解する

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人の身体の部位同士は鎖の如く。

連なっている。

筋肉は。

繊維の束であり。

関節を通して。

骨同士を結び付けている。

それが故に。

その繊維たちを。

緩やかにさせておけば。

ある部位が動くと。

そこに連結した他の部位は。

その影響を受けて。

連動することになる。

緩やかとは。

固くすることではなく。

緊張させて固くしておくと。

連鎖ではなく。

連結部も含めてひとつの塊となってしまう。

あくまで緩やかに。

そして。

部分が動き。

その他の部分が影響を受ければ。

その連鎖は。

全体に及ぶ。

部分の動きは全体の変化に。

全体としての動きは。

部分の動きを特定する。

そうして連鎖があることを。

認識することが必要になる。

そんな自然の理のひとつ。

雑記: 似た動きでも表出するところは異なりて

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兩の腕を前に差し出して。

身を右に切る動きで。

例えば。

右腕の。

手先が上に向くか。

下に向くか。

それは。

身を切るという言葉と。

見た目においては。

任意に上下選べるようにみえる。

のだけれど。

実際のところ。

適した動き方。

適した力の緩め方は存在して。

鳩尾辺りを右に切り。

鎖骨を留めおいたならば。

右腕の手先は下に向き。

胸骨辺りを右に切り。

鎖骨ごと肩甲骨を押し下げたならば。

右腕の手先は上に向く。

大事なのは。

それらの動きを。

如何に力の入力なく行えて。

体幹からの連動で実現できるか。

人の筋肉は器用なもので。

体幹と関係なく力で動かせてしまうけれど。

部分部分が協調した方が。

発揮できる力はより自然に大きくなる。

そんな自然の理のひとつ。

雑記: バネのもつ位置エネルギー

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留めた力を外して。

勁力を得ることは。

身体の各部位が備えている。

位置エネルギーを。

運動エネルギーに変えることだと伝えることがある。

だけれど。

位置エネルギーというと。

所謂。

質量と高さで定まる。

位置エネルギーだけ思い当りがち。

そっちの方が物理の授業では。

主に取り扱われていた気もするし。

すると。

中国拳法では。

沈墜勁のイメージに誘導されやすくなるけれど。

位置エネルギーは。

重力に依るものだけでなく。

バネのもつエネルギーとしても語られたことを思い出したい。

バネ係数とかいう弾性を表す係数と。

自然な位置から縮んだり伸びたりした幅の二乗。

それらが掛け合わされたのがエネルギー量。

僕らの身体も。

空間に形を留めるためには。

どこかしらが。

縮んだり。

伸びたりしている。

それは主に筋肉や腱の作用だったりするけれど。

そうして保った位置エネルギーを。

抵抗なく発揮することができれば。

弾性を表すバネ係数も高くなるし。

拮抗筋で邪魔すれば。

バネ係数は小さくなってエネルギーも小さくなる。

そして。

エネルギーは転換されて伝わる。

位置エネルギーが運動エネルギーに変わり。

それがどれだけ連鎖して。

整ってまとまったかで。

発揮する総量も変わってくる。

整勁というやつだ。

エネルギーそのものは。

素直にその運用に従うだけ。

そんな自然の理のひとつ。

~神秘と自然への道のりを悠々自適に共に歩こう~ 日本に伝わって、日本で育った中国拳法をベースにして、中国拳法の套路や概念を頼りに道を探求する会です。あくまでも楽しむこと。人生を豊かにする活動でありたい。本質を求めながらもたどり着くことに拘らない。求める過程を楽しんでいきたい。それを目指して、中国拳法の神秘性と実践性、道としての在り様に則って活動します。東京と愛知を中心に練習会を開催しています。

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