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2016年6月5日(土) 練習日誌③ 形意拳:崩拳の跟歩を結果として得

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形意拳の套路練習。

鶏形から崩拳。

崩拳は五行拳として形意拳を代表する捶法。

単品で切り出して練習。

始めから完成に向かうと要素が多いので。

身体の動きと捶を合わせることに限定。

鶏形として。

両足が揃って左手を前方に突き出したところから。

左足を一歩踏み出して。

その足に乗るのではなく。

反対に肚を引きながら。

鳩尾の少し上辺りから前進するように。

すぐさま胸を引いて肩甲骨を緩め。

続いて肩甲骨の間を締める直すと。

肩の揺れに導かれて。

右腕が前方に振り出される。


肘を一旦畳んだ後に。

力こぶの力を緩めれば。

肩甲骨の寄せと緩みの結果。

拳は縦に回り込んで。

短い距離の崩拳となる。


当てるときには。

できるだけこの力こぶの力を抜く。

当たったときに反作用を押さえ込むのではなくて。

そのまま力を抜ききるくらいがいい。

浸透する力は。

相手の捶を迎撃するのにも役立つ。

相手の前方に出た腕を打つこともできる。

それらをいくつか試しながら。

ふと気づいてみれば。

崩拳を打つために身体と腕しか意識していないのに。

自然と跟歩(こんぽ)していることに気づく。


いきなりその全体を再現しようとしなくても。

身体を動かす理に沿えば。

理が全体を再現してくれることがある。

練習している当の本人は無意識で。

そうなっているよと指摘されてはじめて。

あれほんとだときょとんとする。

微笑ましい場面。

そんな練習の一幕でした。

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~神秘と自然への道のりを悠々自適に共に歩こう~ 日本に伝わって、日本で育った中国拳法をベースにして、中国拳法の套路や概念を頼りに道を探求する会です。あくまでも楽しむこと。人生を豊かにする活動でありたい。本質を求めながらもたどり着くことに拘らない。求める過程を楽しんでいきたい。それを目指して、中国拳法の神秘性と実践性、道としての在り様に則って活動します。東京と愛知を中心に練習会を開催しています。

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