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2016年5月22日(日) 練習日誌② 打たれることで打ち返す

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一組になって。

捶を打つ練習から。

捶を打つ側は。

身体の中で起こした動きの連鎖を使って。

腕の力を緩ませて相手を打つ。

打つ場所は胸や肚の好きなところを。


打たれる側も。

はじめはただ打たれるだけなのだけれど。

少しずつ工夫を入れていく。

打たれた場所は。

あまり意識せずに。

打たれた場所と違う部位の。

力を緩めるようにして動かす。

動かすといっても。

何か意図をもって動かすわけではなくて。

そこを支えている力を緩めることで。

結果的に動くと言った方が正しい。

力んでいると。

引き攣れて負荷が掛かるところを。

緩めて。

運動するエネルギーに変えてしまう。

そうすることで。

多少の打撃であれば。

その身が自然にもつ作用で。

分散させてしまうことができる。


続きまして。

相手に起こしてもらった運動を元に。

自分が捶を放つ運動につなげる。

自分で起こしているのではない分。

その流れを大事にする。

揺らされた体の部分を。

コントロールして。

その揺り戻しを使いながら。

最終的には。

単に捶を放つのと同じように。

腕を支える力を順番に緩めていく。

ひとまずは。

あまり相手のどこそこを狙うことは考えず。

動きの流れで自然に取れる動きにして。

狙おうとすると。

自分の動きが優先されて。

相手の打撃を受け容れることができなくなる。


上手くいくと。

相手に打撃は返り。

相手もその打撃を元に捶を打つことで。

はじめに起こした動きを元に。

その運動が自分と相手を行ったり来たりすることになる。

動きの起こりは様々で。

打撃の移ろいも様々。

言葉を交わすように。

拳を交わす。

ちょっと調子に乗ると。

打撃が強く強くなっていってしまうので。

そこだけ注意しながら。

そんな練習の一幕でした。

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~神秘と自然への道のりを悠々自適に共に歩こう~ 日本に伝わって、日本で育った中国拳法をベースにして、中国拳法の套路や概念を頼りに道を探求する会です。あくまでも楽しむこと。人生を豊かにする活動でありたい。本質を求めながらもたどり着くことに拘らない。求める過程を楽しんでいきたい。それを目指して、中国拳法の神秘性と実践性、道としての在り様に則って活動します。東京と愛知を中心に練習会を開催しています。

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