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2016年8月6日(土) 練習日誌① 揺れは伝わり止められず

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打撃の練習をしながら。

ふいと思い当って補足を入れる。

揺れが伝わるひとつの方法と。

その実験。

両手を合わせて胸前に出してもらって。

捶を受け止めるような姿勢にしてもらう。

思いきり打撃を浴びせれば。

身体も腕も固くして。

跳ね返すことができる。

のだけれど。

そっと合わせた掌を掴んで。

掌がのけ反る方向に。

少しだけ圧力を掛けてあげる。

小さな揺れ。

すると。

相手はその揺れを跳ね返すべく。

手首に力がこもることになる。

だけれど。

末端の跳ね返しは。

反作用を生んで。

掌を押し返すのではなくて。

自らの前腕に作用を与え。

それを止めようと肘が撓み。

上腕→体幹へと到達する。


身を固くしようとしても。

だからこその最低限の弾力が生まれてしまって。

伝播を助けることになる。


さらにもう一実験。

三人くらいに横にならんでもらって。

後の人は前の人の肩に片手を添えて。

動かないように押さえてもらう。

一番先頭の人にはこちらの手首を掴んでもらう。

この状態で。

先ほどと同じく。

手首の弾性を使って。

一人目に揺れを掛ける。

一人目の揺れが二人目の手首に作用すれば。

そのまま三人目まで揺れが伝わる。

この揺れは。

小さければ小さいほど止められない。

大きな揺れは。

誰かが肘を自分で曲げたり。

なるべく力を緩めたり。

吸収する方法はあるのだけれど。

小さな揺れは。

その作用が速く。

吸収が間に合わない。


これは横波を使った原理の遊び。

縦波も同じように使えたりする。

そんな練習の一幕でした。

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~神秘と自然への道のりを悠々自適に共に歩こう~ 日本に伝わって、日本で育った中国拳法をベースにして、中国拳法の套路や概念を頼りに道を探求する会です。あくまでも楽しむこと。人生を豊かにする活動でありたい。本質を求めながらもたどり着くことに拘らない。求める過程を楽しんでいきたい。それを目指して、中国拳法の神秘性と実践性、道としての在り様に則って活動します。東京と愛知を中心に練習会を開催しています。

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