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雑記: 撓みと強張りと

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姿勢を整える練習の中で。

ちょこっとした実験をしてみた。

姿勢を整えて。

その場にただ立っていて。

後ろから背中の真ん中辺りを押してもらう。

姿勢が整っていないと。

簡単に前によろけてしまうか。

耐えようと背中を強張らせても。

踵が浮いて結局よろけてしまう。

姿勢が整えられていれば。

背中は必要なだけ撓み。

相手に抵抗を与えず。

抵抗がないことで。

支点を失った相手は。

ある一定以上押すことができなくなる。

それは。

地面に根を張った竹を。

撓(たわ)ませながら押すのに似ていて。

はじめは。

割と容易に撓ませられるものの。

ある一定以上はきつくなって。

少し気を緩めると。

反対に跳ね返されてしまう。

同じように。

整って撓む背は。

竹の如く根の張りを強めれば。

押し切れなくなった相手を。

その弾力で跳ね返すこともできる。

勿論。

人は地面に根を張ってはいないので。

地面の代わりに。

上下に張る力を作ることになる。

張ることと撓むこと。

それは強張ることにあらず。

そんな自然の理のひとつ。

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~神秘と自然への道のりを悠々自適に共に歩こう~ 日本に伝わって、日本で育った中国拳法をベースにして、中国拳法の套路や概念を頼りに道を探求する会です。あくまでも楽しむこと。人生を豊かにする活動でありたい。本質を求めながらもたどり着くことに拘らない。求める過程を楽しんでいきたい。それを目指して、中国拳法の神秘性と実践性、道としての在り様に則って活動します。東京と愛知を中心に練習会を開催しています。

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