理を愉しむ中国武術を目指して <東京功夫 小桜会> Menu

2016年10月29日(土) 練習日誌② 単純に合成されるに任せる

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小八極の蹲歩雙伸で。

腕を上げる練習を繰り返して。

その動きを使って少し遊んでみる。

相手にひとつ胸辺りを突いてもらって。

套路から抽出した。

腕を上げる動作をしてみる。

軌道だけ合わせて。

相手の捶に振れるように。


動き方が沿っていれば。

両者の腕が触れると共に。

相手の捶はこちらに向かうことなく。

弧を描くように逸れていく。

逸れる方向は。

相手の力の入れ方次第。

外に逸れるか。

内に逸れるか。

そのまま一周するか。

いずれにせよ。

中々的に到達することはない。

こちらは。

捶を逸らすために特別な意識は掛けない。

ただ腕を上げる動作を完遂しようとするだけ。


もしここで。

相手の腕を逸らそうと。

腕に力を込めてしまうと。

そこで衝突が起こって。

自分の身に反作用が返って来てしまう。

相手の腕は到達せずとも。

自分で起こした衝撃が自分に到達すれば。

その後の動きに制限が掛かってしまう。


一対一で。

目の前の相手だけを。

渾身の力で相対せばよいのであれば。

しっかり踏ん張りながら。

防衛するのもアリかもしれないけれど。

それでは状況を限定し過ぎだろう。


相手の捶を逸らそうとするのではなくて。

ただ腕を上げて触れるだけで。

軌道が合成されて。

勝手に動いていくその感覚が。

不思議で面白いらしく。

思わず顔が綻んでしまう。

そんな練習の一幕でした。

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~神秘と自然への道のりを悠々自適に共に歩こう~ 日本に伝わって、日本で育った中国拳法をベースにして、中国拳法の套路や概念を頼りに道を探求する会です。あくまでも楽しむこと。人生を豊かにする活動でありたい。本質を求めながらもたどり着くことに拘らない。求める過程を楽しんでいきたい。それを目指して、中国拳法の神秘性と実践性、道としての在り様に則って活動します。東京と愛知を中心に練習会を開催しています。

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