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2016年3月19日(土) 練習日誌① 支えの外しの応用と工夫

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足の裏のアーチを意識して。

歩法に繋げる練習に取り組む。

前後左右に滑るように移動できるようになると。

その現象が楽しいらしく。

皆それぞれ身体と対話しながら。

より滑らかにやろうとしたり。

より確実にやろうとしたり。

より素早くやろうとしたり。

各々で課題を作って熱中しはじめる。


中には動きそのものを発明するメンバも現れる。

並行立ちで。

左に水平移動しながら。

そのまま左に向いてみたりする。

ただ横に移動するだけでなく。

身体も振ってしまおうというわけだ。

本人は。

左に相手が居る想定で。

そちらに素早く向きながら。

間合いを詰めるという動きを取った模様。

これは動きの応用のひとつで。

それ自体もよい動きなのだけれど。

その他の効果もあるので。

紹介と検証をみせる。


これまた並行立ちで準備。

相手に正面に立ってもらって両腕を握ってもらう。

ここから先ほどの動き。

真横への水平移動と。

移動方向への振りを入れる。

重心の動きに引き摺られながら。

振りによる運動の伝播も加わって。

相手は結構な勢いで吹き飛ばされる。

肘の抜きなど。

ただ真横に移動するよりは複雑になるけれど。

上手く使うことができれば。

掴みかかってきた相手を。

身じろぎしただけで崩すことができるようになる。

こういった応用が発見できるようになると面白い。


それとは反対に。

間違った工夫に進んでしまうこともある。

足の裏のアーチにおいて。

移動方向の支えを外すのだけれど。

その後に発生する。

膝と骨盤の動きを強調してしまって。

そちらの実現を先にしようと発想する。

結果、膝が動くのと。

はじめから膝を動かすのは別のコト。

見た目的には似た動きになるのだけれど。

重心が移動して真横に滑るのと。

膝の振りで真横に飛び出そうとするのは異なる。

こちらも理由を伝えながら。

両腕を握って検証。

支えを外して真横に動くことができれば。

握っている人は一緒に動かされて。

膝の振りを利用しようとすると。

握っている人はその勢いを止めることができる。


だけれども。

間違った工夫。

失敗の結果は。

より理に則った動きのための経験。

楽しみ、愉しみながら。

実験を重ねていくことは。

伝えている側としても意に適っている。

そんな練習の一幕でした。

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~神秘と自然への道のりを悠々自適に共に歩こう~ 日本に伝わって、日本で育った中国拳法をベースにして、中国拳法の套路や概念を頼りに道を探求する会です。あくまでも楽しむこと。人生を豊かにする活動でありたい。本質を求めながらもたどり着くことに拘らない。求める過程を楽しんでいきたい。それを目指して、中国拳法の神秘性と実践性、道としての在り様に則って活動します。東京と愛知を中心に練習会を開催しています。

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