理を愉しむ中国武術を目指して <東京功夫 小桜会> Menu

2016年3月12日(土) 練習日誌② 八極拳:白鶴亮翅で首を巻く

Permalink:

八極拳の套路練習。

小八極から白鶴亮翅(はっかくりょうし)を抜粋。

托塔(たくとう)で右手が顔の前方に立てられたところから。

右前腕を沿うように左手が下から上へ擦り上がる。

ここで左足が折れ上がり。

右足に巻きつくように絡みながら。

左手は抅手(こうしゅ)になって左膝前を掠め行く。

その動きは舞踊のようにしかみえないけれど。


左手をブランコのように行ったり来たりさせるために。

下丹田は右→左→右と3方向へ切り返される。

右→左と肚が動いたときに。

左手は右方に揺られて下から上へ擦り上がり。

左→右と腹が動いたときに。

左手は左方に揺られて上→下→左へ放り出される。


この肚と手の互い違いの動きで。

止められない左手の動きが形作られる。

この左手の動きによって。

相手の首根っこを後ろから掴んで。

自分の後方に崩し投げてしまう。

その途中のついでにおいて。

折れ上がった左膝に相手の頬やこめかみが当たればしめたもの。

いや、洒落になれない。


片足立ちになって打撃を狙いはしなくても。

相手に横から近づいて。

肚から起こした手の動きで。

徐に首を巻いて引き摺り倒すことができる。

これを試すために。

相手に右手で一本突きを放ってもらって。

突きと水平になるように横に避けて。

首に手を巻きつけて倒してみる。

注意しないといけないのは。

左腰が出た時につい手を伸ばしたくなるところ。

左腰を引いて左手を出し。

再び左腰を出しながら左後ろに放り出す。

仕掛ける側は無造作で。

仕掛けられる側は抵抗の意志が沸く間もなく床に捨てられる。


套路としては。

左手の大きな動きに対して。

右手の肘、掌底を使った打撃が隠されている。

首捕りを避けられたら。

暗手とも言える一撃を放てるように。

こちらも地味に確認して。

そんな練習の一幕でした。

0 件のコメント:

コメントを投稿

~神秘と自然への道のりを悠々自適に共に歩こう~ 日本に伝わって、日本で育った中国拳法をベースにして、中国拳法の套路や概念を頼りに道を探求する会です。あくまでも楽しむこと。人生を豊かにする活動でありたい。本質を求めながらもたどり着くことに拘らない。求める過程を楽しんでいきたい。それを目指して、中国拳法の神秘性と実践性、道としての在り様に則って活動します。東京と愛知を中心に練習会を開催しています。

Powered by Blogger.