理を愉しむ中国武術を目指して <東京功夫 小桜会> Menu

2016年2月17日(水) 練習日誌③ 慣性は止まってみえるも留まっていたりすること

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套路も含めて動き終わりの注意。

それは。

動きをきれいに結ぶこと。

ある方向に動いていたらば。

それをぶらさずにすっと止まる。

人体は。

流体の趣も備えているもので。

外見は止まっているようにみえても。

中身の慣性は留まっていたりする。

この慣性を流れとして。

流れをまとめて留めおくことが大事。

動きの結びがぶれたりすると。

それらの慣性は散ってしまって。

ただの重力に抗しているだけの状態になる。

後は落ちたいだけだ。

だからして。

太極拳の攬扎衣とかで。

右手を右方に向かわせて留めおけば。

外見は止まった後に。

その手を押しても勢だとか勁力だとかの働きで。

容易に押すこと能わずとなる。

極まった形から上下に少しだけ振ってみれば。

そのまとまりが解かれて。

軽く押し崩されることがわかるはず。

同じように。

蹴らず、踏まず、落ちず。

前に進み出ることができれば。

その身はその方向に慣性を纏うことができ。

その流れを活かして脚を振って相手に絡ませれば。

その作用で簡単に彼は崩されることになる。

起こりも巡りも結びも大事なれど。

慣性をその理に据えることはひとつのヒントになると思う。

そんな自然の理のひとつ。

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~神秘と自然への道のりを悠々自適に共に歩こう~ 日本に伝わって、日本で育った中国拳法をベースにして、中国拳法の套路や概念を頼りに道を探求する会です。あくまでも楽しむこと。人生を豊かにする活動でありたい。本質を求めながらもたどり着くことに拘らない。求める過程を楽しんでいきたい。それを目指して、中国拳法の神秘性と実践性、道としての在り様に則って活動します。東京と愛知を中心に練習会を開催しています。

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