理を愉しむ中国武術を目指して <東京功夫 小桜会> Menu

2017年11月5日(日) 練習日誌② 眼前で翻って一本背負い

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大木の捻じりから。

バットの振りで。

体幹から末端を操作することに慣れたら。

相手の腕を掴んで。

能動的に捻じりを掛けてみる。

左手で。

相手の左手首を掴んで。

右手は。

相手の左襟の場所。

掴んでも添えるだけでも。

そこから。

体幹の捻じりを掛けていく。

できるのであれば。

相手の正面で並行立ちから。

でも練習の効果確認としてなので。

一歩右足を出したところから。

ひとまず挑戦してみる。

正中線の捻じりを掛けて。

相手に触れている。

末端はなるべく留めておく。

留めるといっても。

自然に各関節の緩めで成り立たせるだけ。

すると。

接触点は動いていないものの。

相手には慣性が伝わっていっていて。

相手が自分の背を見る頃には。

浮かされて抵抗できない状態になっている。

重心を下げて耐えることもできない。

また。

バット振りよろしく。

肘は自然に畳まれていて。

身体の近くに引き寄せる効果もある。

なので。

一本背負いも。

右手は相手の上腕を掴むというよりも。

相手の右の肩甲骨を。

背中側から触る方がより自然な形になる。

引っこ抜かれないように。

腰を落として切ろうとするも。

拍子が捉えられずに。

あえなく振り捨てられる。

そんな練習の一幕でした。

2017年11月5日(日) 練習日誌① バット振りをモチーフに

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身体の中心から動くことの練習。

先日仕入れてきた意念を早速活用。

両腕で抱えきれない大木を抱いて。

大木を中心から捻じり回す。

思いと。

臨場感。

それに身体を反応させる。

まずは。

それで身体の中心から動けるようにしたら。

これに加えて。

末端を最後に動かすように微調整。

なるべく。

両手を動かさないように意識。

すると。

大木を捻じろうとしつつ。

手は動かないので。

鎖骨や。

肘。

両腕がつぶれるように動く。

その結果。

見た目としては。

両肘が捻じりの方向に合わせて。

先攻して送り出されていく。

これを。

大木の抱えではなくて。

片手の位置はそのままに。

もう片手を維持した片手に添えてやると。

バットを構えた形になる。

この状態で。

同じように正中線から動き出す。

バットに先行して。

腰が入り。

肘が入り。

腕が畳まれた状態になって。

バットが寝かされるようにスイングされる。

お試しとして。

前から両手を押さえても。

押さえは関係ないかの如く。

ボールの代わりに。

人が打ち返されて跳ね返される。

そんな練習の一幕でした。

2017年10月22日(日) 研勢塾合宿⑨ 浮きて跳ねて弾かせて

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研勢塾の合宿2日目2コマ目のその2。

ナイハンチの型の残り。

右肩甲骨を重さに任せたら。

左肩が前方に引かれる。

そこから正中線を張り直すと。

左手は上段への打ち込み。

右手は下段への打ち下げと。

夫婦手と呼ばれるような。

両腕の別働同時の動きができる。

相手の中段を。

打ち下げで払いながら。

上段を打ち込んだりできるのだろう。

加えて。

打ち込んだ左の。

肩甲骨を回し込み。

上段をもう一度打ち込みなおす。

拳の位置をなるべく変えないことで。

体幹の操作を優先させる。

これも対人で確認。

相手の打ち込みに対して。

拳の進行を阻むように。

自分の拳を位置させて。

肩甲骨をひと回し。

その慣性で。

相手の突きが逸らされて。

そのまま同じ左手で。

突き返しができる。


そこからは。

波返しと呼ばれる。

浮き身を使った身体操作に移る。

これは。

肩幅をやや超えるほど並行立ちした状態から。

浮き身を使いながら。

片足を跳ねて。

反対側の足の腿辺りに触れるという動き。

跨の操作で。

浮き身になり。

同じく。

跨の操作で。

足を跳ねる。

地面を蹴る力を利用すると。

頭の高さ。

頭の位置が。

ずれてしまう。

それよりも。

浮き身ではなく。

蹴り上げで浮いてしまうと。

鈍重な動きで力のない身体の状態になってしまう。


そして。

ここでの浮き身は。

足を跳ねるために。

跨の操作も偏りがある。

その偏りは。

足を上げた側への推進を内包して。

足の着地と共に。

その推進が発する前に止められることで。

上体が弾かれるように転回する力を生み出す。

左右への波返しと。

転回をして。

諸手突きを身体の伸張反射と操作で繰り出したら。

ナイハンチの片道が終了。

型としては左右対称の往復をして締めとなる。

2日間での駆け足での学習だったけれど。

畳2畳ほどの場所があればできて。

さまざまな要素が練られるので。

とても優れた型だと思う。

また練習の中にも取り入れていきたい。


というところで。

合宿の全工程が終了。

とってもスパイシーなカレーをまた食べに。

また来年の開催を願って止まない。

辛いのは苦手なのだけれど…。

それが癖になったりする…かな。

合宿の幕引き。

合宿参加の皆さんありがとうございました。

指導いただいた川村先生にも感謝の至りである。

そんな合宿の一幕でした。

2017年10月22日(日) 研勢塾合宿⑧ 骨の重さと重さの移ろいと

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研勢塾の合宿2日目2コマ目。

初日に引き続いてナイハンチの続き。

右鉤突きの形から。

左足の支えを緩めて。

左方に寄りつつ。

右拳が進まないように。

肩の力を緩めて。

右腕は垂れさせる。

そうして。

下丹田。

中丹田を順に左方に回して。

始めと同じように。

左方へ重さを移ろわせていく。

一歩進んだ右足に。

巻き付くように左足を転回して。

円當を作りながら正中線を出す。

その肩甲骨の寄りで。

右腕は寸勁のように。

軽くその場で打ち震える。


ここまでの流れを。

相手と組んで使ってみる。

簡単にするために。

型では一歩進んでいるところは省略して。

右腕を掴んでもらって行ってみる。

型の手順を。

きちんとなぞられれば。

右腕を掴んだ相手は。

振り回されるように崩されてしまう。


さらにその先。

右の肩甲骨を。

その重さで落下させる。

それを支えている。

或いは行先を阻んでいる。

筋肉を緩め退かすようにして。

それから。

肘。

拳の順に。

腕を下方に落とせしむ。

これも。

右腕を相手に掴んでもらって。

力の緩めだけで行えられれば。

突然。

支えられない。

重いものを乗せられたかのように。

その準備をし忘れていたかのように。

地面に伏せ捨てられてしまう。

だけれど。

ついつい。

肩を落とした後は。

肩を固定して。

肘と手首を引っ張ろうとしてしまうので。

各節は。

固定しないように注意する。

重さと慣性で成功したときは。

何の手ごたえも感じないので。

その感覚もあな面白し。

そんな合宿の一幕でした。

2017年10月22日(日) 研勢塾合宿⑦ 頭の躾と抑制と

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研勢塾の合宿2日目1コマ目のその2。

研勢塾ではお馴染みの。

浮き身の寄り足の練習。

重心を操作しながら。

浮き身になることで。

前後の足の幅を変えることなく。

前方に幾らか滑り進む。

これを。

集中的に練習。

そのために。

重心を前方に操作するための。

上半身の操作と。

浮き身になりながら地面との摩擦を減らすための。

跨の操作。

それぞれを。

それぞれのイメージがつくように。

比喩的な振る舞いに変換する。

その比喩の内容はさすがに伏せるけれど。

大事なことは。

複雑な動きを束ねて。

抽象化することで命令化して。

単純な命令の実行に集中すること。

そうすることで。

日常的な。

前に歩み出るというイメージを。

抑制することを試みる。

このイメージが残っていると。

どうしても。

下半身が前方に進もうとしてしまい。

浮き身の寄り足に必要な。

跨の操作を阻害してしまう。

なので。

腐心すべきは。

滑って前に進むことではなく。

上半身と下半身の操作を。

同時に実行すること。

滑って前に進むことはその結果として訪れる。


そんな頭の躾をもうひとつ。

並行立ちで両腕を上げて。

大木を抱えていることをイメージ。

その大木を。

真っすぐ捻じろうとする。

意念の操作。

思いと気持ち。

これらを合わせて捻じろうとする。

こうすることで。

普通には腕だけで回す手を。

正中線の引き絞りと。

撚り合わせで。

体幹からの力として。

腕を操作することができる。

始めは。

意念に頼って。

概念と身体感覚が一致すれば。

その動作は自分のものになる。

大木の意念は。

正中線の振る舞いを。

より内的に行うことを体幹させてくれる。

2日目の1コマ目も収穫の多い内容。

そんな合宿の一幕でした。

2017年10月22日(日) 研勢塾合宿⑥ 正中線の撓みと張りで

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研勢塾の合宿2日目1コマ目。

2日目も正中線の操作から。

まずは。

互いに正座して向かい合い。

腕を畳んで前方に前に倣えように手を差し出す。

受け手は掌を下に。

掛け手は掌を下に。

掌同士を合わせて。

そうして。

掛け手は正中線を出しながら。

相手の正中線の延長線上で。

互いの正中線が交わるように傾く。

イメージと共に。

その交差点で上方に正中線で突き込んでみる。

そのまま立ち上がってみると。

上手くいけば。

相手は釣り上げられるように。

強制的に。

立ち上げさせられてしまう。

抵抗しようとすればするほど。

立ち上がりは止めがたい。

続いて。

正中線を逆に崩して。

全身が撓んだところから。

一気呵成に。

正中線を張り直す。

試しとして。

両腕を掴んだ状態で行うと。

張った瞬間に。

弦の振動が伝わるように。

相手はその衝撃で。

地面に落下させられてしまう。

正中線を出す姿勢と。

出していない姿勢。

その両方を理解した上で。

一度に整えられる必要があり。

また。

両腕を身体の従属物。

慣性の伝達物として緩ませておけるか。

この辺りも要件になってくる。

それでも。

成功すると。

受け手は不意に。

腰や膝の力が抜けたような。

理解しにくい状態を味わうことができて。

これはこれで面白い。

そんな合宿の一幕でした。

2017年10月21日(土) 研勢塾合宿⑤ 身の構えの連なりで

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研勢塾の合宿初日2コマ目のその2。

ナイハンチの型の学習の続き。

右方に踏み出したところから。

地面を蹴らない移動として。

正中線に巻き付くように。

右膝を畳んだまま転回する。

それを解くように。

浮いてつま先だった右足の踵を着地して。

浮き身を混ぜながら。

つま先と膝を左右に開く。

上下に張られた勢いと。

肩甲骨の閉じる慣性が伝わって。

右手を右方に滑らせていく。

正に。

胸の上を掌が滑るように動くことで。

肩。

肘。

手首。

指先へと。

体幹から末端に向けて。

運動が走っていく。

ここで開かれた胸は。

番(つが)えられた弓の如く。

その張りを解くことで。

左肘を右方に放つ。

それが同じく畳んだ右手の掌に到達するころ。

円當として押さえれた下肢が手伝って。

中丹田と上丹田の左方への揺動を受けて。

左下への打ち下ろしが放たれる。

始めと同じく。

開いた胸の緩みを使って。

左腕は胸元に。

右肩は右鎖骨に寄せられて前方に。

一度揺らされてから。

鉤状に振り出される。

ここまでの。

4つの所作が一挙動の中に。

納まりながらも。

関節を固めて動くところはなく。

身の構えが推移して。

連なっていくところが楽しい。

肩甲骨の落下と入れ替わって。

拳が胸前に出つつも。

拳は先端であって先端にあらず。

慣性が先に走る感覚が得られて。

それもまたひとつの大きな収穫だった。

というところで。

初日の練習は締められて。

晩餐と懇親会という名の課外授業へ。

幕間に入っていく。

そんな合宿の一幕でした。

2017年10月21日(土) 研勢塾合宿④ 捻じり寄りて伝えしむ

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研勢塾の合宿初日2コマ目。

空手の型であるナイハンチの学習。

並行立ちで正中線を整えたところから。

浮き身を利用して。

閉足する。

つま先が外に開いていることで。

大腿直筋の緩みによって。

内転しながら足が閉じられる。

なので。

閉足したときに。

踵側が多少離れる方が自然な形になる。

型の始めから。

浮き身の確認ができるところは。

最も多く繰り返すことから。

その重要さも伺える。

そして。

閉足したところで。

両手を腰前で交差。

どの指のどの関節までを合わせるか。

どの指を曲げておくかも細かく伝えてもらう。

すぐに意味がわからない所作でも。

必ず流れの中にあるものなので。

できる限り真似ることに腐心する。

そこから。

体幹に近いところから。

順に3分割で右へ捻じりこむ。

正中線は身の奥にあるので。

捻じりこみは。

重心の寄りに繋がって。

慣性をも順に右方に伝えていく。

その蓋である。

上丹田が右方を向けば。

推進を得た身体は自然と右方にずれて。

地面を蹴ることなく。

一歩を踏み出すことになる。

その効果として。

右肩を相方に支えてもらって。

型通りの所作をすると。

倒れこまれるわけでも。

押されるわけでもないのに。

すっと身体が浮かされて。

後方に退かされてしまう。

そんな合宿の一幕でした。

練習予定:2017年11月26日(日)

Permalink:

愛知の練習予定日です。

日付 2017年11月26日 日曜日
時間 10:00~13:00
施設 刈谷市内
場所 卓球場

日付 2017年12月10日 日曜日
時間 10:00~13:00
施設 刈谷市内
場所 多目的室

日付 2017年12月23日 土曜日
時間 10:00~13:00
施設 刈谷市内
場所 多目的室

※見学・体験OK(費用なし)です。
※体験されたい方は運動できる恰好と室内シューズを用意ください。
※事前にメール連絡をお願いします。
※施設の場所はメールをいただいた後に別途連絡いたします。

練習予定:2017年11月25日(土)

Permalink:

東京の練習予定日です。

日付 2017年11月25日 土曜日
時間 9:00~11:30
場所 -

日付 2017年12月16日 土曜日
時間 9:00~11:30
場所 -

※見学・体験OK(費用なし)です。
※体験されたい方は運動できる恰好を用意ください。
※事前にメール連絡をお願いします。

2017年10月21日(土) 研勢塾合宿③ 正中線を操作して退かせして回せしむ

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研勢塾の合宿初日1コマ目のその2。

正中線を操作する練習。

足を前後に構えて。

両腕を畳んで相方に前から押さえてもらう。

この状態で。

ただ前に出て相手を退かせる。

自らの正中線で。

相手の中心を押し出すことができれば。

支えの基盤がなくなることで。

押さえることができなくなる。

大事なのは。

自分の正中線から動くこと。

相手を押し出そうとすると。

握られている腕や肩から動こうとしてしまう。

なので。

まずはイメージを使うことが推奨される。

人の身体は。

考えた通りのことを実行しようとする。

相手を押そうと思えば。

相手を押してしまうし。

正中線を動かそうと思えば。

具体的な動かし方がわからなくても。

正中線は動こうとしてくれる。

そんな性質を利用して。

相手を押し出して退かせしめていく。

繰り返し慣れていけば。

正中線で押し出すことが行動として現れるだろう。


1コマ目の最後は。

浮き身による落下と回転。

まずは落下から。

大腿直筋を緩めながら。

股関節を内に回転させることで。

床と跨の間に。

自然な隙間を作り。

減少した摩擦によって。

足を左右に滑らし開いていく。

一連の動作は。

あくまで各関節を支える力を緩ませることで実現できる。

ここでも。

手を前に出して。

相方に腕を掴んでてもらえば。

ゆっくりでも。

快速でも。

足を開くにつれて。

相手に慣性が伝わって地面に崩されていく。


そうして。

浮き身になる感覚を養ったら。

身体に捻じりを加えて。

跳ぶことなく。

並行立ちで真後ろに回転させる。

ポイントとしては。

ずっと跨を緩め続けることと。

足が動くのは最後にすること。

骨盤から上の捻りで回転の慣性を作って。

それから浮き身が成ることで。

足が自由になって地面を滑っていく。

二本の垂れた紐の。

上を捻って。

撚れた後に解かれるような感じ。

開いた足のスタンスそのままというよりは。

一度中央に近づいてまた離れる。

まずはそこから慣れるとよさそうだ。

変に足を回転させようとすると。

息みや力みが生まれてしまう。


浮き身による回転ができるようになったら。

これも相方に腕を掴んでもらって。

その効果を確認。

真後ろに向く必要はなくて。

ほんの10度程度回ろうとすると。

相手は背中側から遠心力を受けて。

浮かされて飛ばされてしまう。

ここでも。

相手を回して。

自分がその角度だけ回転しようとすると。

衝突してしまうので。

あくまで自分は。

その行為をしようとするだけ。

結果的に。

相手が回し飛ばされてから。

その現実は訪れる。

その時間差に慣れることも大事なのだと思う。

うん。

1コマ目だけで内容が濃いな。

そんな合宿の一幕でした。

2017年10月21日(土) 研勢塾合宿② 正中線を出して整える

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研勢塾の合宿初日1コマ目。

まずは互いに向かい合って。

正中線を整えるところから。

研勢塾では正中線は「出す」もの。

身体を特定の要件に守らせることで。

正中線が「出た」状態を作り出す。

自分で正中線を出して。

相方がそれを修正する。

修正する側は上手く直せないところは。

修正者の意識が希薄で苦手なところとなる。

なので。

両者の総和として正中線を出した状態を作って。

川村先生がそれをさらに直し。

足りないところを学ぶことができる。

多くの癖として。

胸郭の下側が。

張り出し気味なので。

その回転を抑えるように注意する。

正中線を出した姿勢は。

中国拳法で言えば。

立身中正を保った姿勢だ。

この姿勢が整うことは。

練習全体に影響を与えることから。

ここでの学習は合宿中に常に注意することにする。


姿勢を整えたら。

整えた重心バランスを。

前後左右にぶらすことなく。

真っすぐ落下させる練習に取り組む。

自分は前に倣えように手を伸ばして。

相手はその手を肘を曲げて下から支えて。

より不利な状態を作る。

上手く重さを連ねることができれば。

この状態でも相手を床に這いつくばらせることができる。

屈筋ではなく。

関節を支えている力を緩めることが大事。

頭の重さから。

胸の重さ。

骨盤の重さを。

お尻の真下に落としていくように。

自分の身体をコントロールしていく。

並行立ちの状態に。

足を前後した状態も試して。

跨を緩める感覚と。

各関節を緩める感覚を。

慣らしていく。

そんな合宿の一幕でした。

2017年10月21日(土) 研勢塾合宿① 集まりて床を感じる

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僕もお世話になっている研勢塾の初めての合宿が開催された。

というわけで。

拙(つたな)いながらも備忘録も兼ねてレポートを残そうと思う。

ちょっとしたエッセンスを感じてもらえれば幸い。


僕が会場に着くと。

参加者の半分ちょいくらい。

すでに集まっていた。

研勢塾は基本的にマンツーマン指導なので。

夏の納涼会や年末の忘年会を除けば。

受講生たちが顔を合わせることはない。

ましてや。

互いに手を合わせて練習するのは。

この合宿が始めだ。

ということで。

納涼会などで仲良くなっている人は。

会話を交わしながら準備運動を。

そうでない人も。

思い思いに身体を動かして。

開始を待っている。

それでも。

新たに会場に参加者が現れると。

みんな挨拶をしていて。

緊張感はあるものの。

割と温かい感じの雰囲気が会場には流れている。


参加者の多くの関心事は。

床のコンディション。

いわゆる体育館の床間の感じだけれど。

裸足で立つと若干足の裏が貼り付く感じ。

みんなが床を気にするのは。

研勢塾の「浮き身」という技術、身体操作が。

床を滑ることのできる内容であるから。

床との摩擦が大きいと。

気持ち的に難易度が上がるように感じるからだ。

会場の床の状態をみんなが気にするのも。

研勢塾の集まりの特徴だなと。

内心にやにやしながら過ごしてみる。

そんなこんなで。

20人を超える参加者が揃ったところで。

開始の合図。


塾長の川村先生によって。

初めの2時間のペアが発表される。

初日と二日目で。

2時間×4コマあって。

各コマでペアは固定でコマごとにペアを変える。

組合せはすでに考えられている様子。

多分。

取り組んでいる芸事の種類とか。

体格とか性格、性質とか。

体験が多様になるように考えてくれているのだろう。

名前が呼ばれた順に。

整列して。

いよいよ合宿の練習開始と相成った。

そんな合宿の一幕でした。

雑記:咄嗟に避ける行為と防衛と

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正面から殴り掛かられて。

咄嗟に。

身体を倒して顔を遠ざける。

倒れざま。

身体に引かれるように。

肘が上がり。

その肘が若干下がるようにして。

前腕が上がってくる。

手順は多いけれど。

これらが。

順番に進むことで。

その前腕は。

反作用を生じない運動となる。

その腕で。

相手の腕に触れば。

相手を御するに足る力となる。

反対に。

構えるように。

拳を先頭に筋肉の瞬発で上げると。

相手と衝突して。

対立する構造が出来上がる。

そして。

思ったよりも動きはない。

手順が多くても速い動き。

手順は少なくても遅い動き。

そんな自然の理のひとつ。

2017年10月14日(土) 練習日誌③ 外し緩めて横に寄る

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肩幅より大きく開いて。

身を少し低く構えて。

横から肩を押し押さえてもらう。

相手は両手を揃えて。

足を前後に留める形。

それを。

横に押し返してみる。

単純に。

押し返そうとすると。

相手と反対の足で地面から反作用をもらい。

力勝負になるのだけれど。

相手と反対の足の。

足首の力を緩めて。

足が開いてに倒れこむ力を使って。

かつ。

跨の力を緩めて。

相手が肩から押す力が。

足に流れる力を外してあげる。

それを同時に行うと。

一瞬。

自由になった上半身を。

相手が押す自分の反作用と。

足が倒れこむ慣性が。

相手に伝わることで。

相手は腰から後方に崩れて。

暫くすると。

容易に押し返すことができるようになる。

そんな練習の一幕でした。

~神秘と自然への道のりを悠々自適に共に歩こう~ 日本に伝わって、日本で育った中国拳法をベースにして、中国拳法の套路や概念を頼りに道を探求する会です。あくまでも楽しむこと。人生を豊かにする活動でありたい。本質を求めながらもたどり着くことに拘らない。求める過程を楽しんでいきたい。それを目指して、中国拳法の神秘性と実践性、道としての在り様に則って活動します。東京と愛知を中心に練習会を開催しています。

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