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2017年10月21日(土) 研勢塾合宿③ 正中線を操作して退かせして回せしむ

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研勢塾の合宿初日1コマ目のその2。

正中線を操作する練習。

足を前後に構えて。

両腕を畳んで相方に前から押さえてもらう。

この状態で。

ただ前に出て相手を退かせる。

自らの正中線で。

相手の中心を押し出すことができれば。

支えの基盤がなくなることで。

押さえることができなくなる。

大事なのは。

自分の正中線から動くこと。

相手を押し出そうとすると。

握られている腕や肩から動こうとしてしまう。

なので。

まずはイメージを使うことが推奨される。

人の身体は。

考えた通りのことを実行しようとする。

相手を押そうと思えば。

相手を押してしまうし。

正中線を動かそうと思えば。

具体的な動かし方がわからなくても。

正中線は動こうとしてくれる。

そんな性質を利用して。

相手を押し出して退かせしめていく。

繰り返し慣れていけば。

正中線で押し出すことが行動として現れるだろう。


1コマ目の最後は。

浮き身による落下と回転。

まずは落下から。

大腿直筋を緩めながら。

股関節を内に回転させることで。

床と跨の間に。

自然な隙間を作り。

減少した摩擦によって。

足を左右に滑らし開いていく。

一連の動作は。

あくまで各関節を支える力を緩ませることで実現できる。

ここでも。

手を前に出して。

相方に腕を掴んでてもらえば。

ゆっくりでも。

快速でも。

足を開くにつれて。

相手に慣性が伝わって地面に崩されていく。


そうして。

浮き身になる感覚を養ったら。

身体に捻じりを加えて。

跳ぶことなく。

並行立ちで真後ろに回転させる。

ポイントとしては。

ずっと跨を緩め続けることと。

足が動くのは最後にすること。

骨盤から上の捻りで回転の慣性を作って。

それから浮き身が成ることで。

足が自由になって地面を滑っていく。

二本の垂れた紐の。

上を捻って。

撚れた後に解かれるような感じ。

開いた足のスタンスそのままというよりは。

一度中央に近づいてまた離れる。

まずはそこから慣れるとよさそうだ。

変に足を回転させようとすると。

息みや力みが生まれてしまう。


浮き身による回転ができるようになったら。

これも相方に腕を掴んでもらって。

その効果を確認。

真後ろに向く必要はなくて。

ほんの10度程度回ろうとすると。

相手は背中側から遠心力を受けて。

浮かされて飛ばされてしまう。

ここでも。

相手を回して。

自分がその角度だけ回転しようとすると。

衝突してしまうので。

あくまで自分は。

その行為をしようとするだけ。

結果的に。

相手が回し飛ばされてから。

その現実は訪れる。

その時間差に慣れることも大事なのだと思う。

うん。

1コマ目だけで内容が濃いな。

そんな合宿の一幕でした。

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~神秘と自然への道のりを悠々自適に共に歩こう~ 日本に伝わって、日本で育った中国拳法をベースにして、中国拳法の套路や概念を頼りに道を探求する会です。あくまでも楽しむこと。人生を豊かにする活動でありたい。本質を求めながらもたどり着くことに拘らない。求める過程を楽しんでいきたい。それを目指して、中国拳法の神秘性と実践性、道としての在り様に則って活動します。東京と愛知を中心に練習会を開催しています。

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