理を愉しむ中国武術を目指して <東京功夫 小桜会> Menu

2017年5月20日(土) 練習日誌② 丁寧に真っすぐ沈む

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定期的に立つ練習に取り組む。

なるべく重さがが上下に揃うように。

頭や。

胸。

肚など。

重い部分を直列に。

そして。

脊椎は。

緩やかなS字を保ちながら。

且つ上下に引かれ合うように。

整える。

そうして。

整えたら。

それらの重さが。

真っすぐ真っすぐ。

鉛直にまとまって落ちるように。

足首や。

大腿直筋の力を緩めて。

すっと沈み込んでいく。

膝は。

ただ調整として。

結果的に曲がるだけ。

あまり能動的に曲げこもうとしない。


前後を挟んで人に立ってもらって。

一人は前で両手を掌を上に差し出してもらって。

その両手に手を合わせ。

もう一人は後ろから両肩に触れてもらう。

きれいに沈むことができれば。

前後の二人とも同じくして。

一緒に沈まされて。

地面にころんと転がされてしまう。

敢えて前後挟まれた方が。

一人を相手にするときよりも真っすぐ沈みやすい。

そんな練習の一幕でした。

2017年5月20日(土) 練習日誌① 引いて返す倒卷肱(とうけんこう)

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足を使わないで移動する練習をしながら。

並行立ちして。

右手を左の肩口につけておく。

脇は締めた状態。

そこから。

左肚を後方に引いていく。

その内。

足の基底面から重心が出ていくと。

左足を引きずるようにして。

後方に一歩出ることができる。

同時に。

身体の正中線が揺れることで。

鎖骨。

肩甲骨。

上腕と。

右腕が前方に返される力が生まれる。

特に。

左足が着地して。

重心の移動が止む。

そのときが腕を解放するとき。

そのまま。

太極拳の倒卷肱(とうけんこう)につなげる。

相手に押し込まれたとき。

その勢いをもらいながら。

身体全部を引いて逃げるのではなくて。

相手と触れていない部分から。

後ろに引いていく。

そのまま後方に誘導しつつ。

自分の勁が生じたところで。

右腕で打ち返したり。

左腕で引き崩したり。

前足で引っ掛けたりする。

優勢だと思っていた相手は。

前に圧し潰そうと思った瞬間に。

逆に自分が後方に弾き返される。

そんな練習の一幕でした。

2017年5月7日(日) 練習日誌③ 相手の力で動き始める

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相手が推したり。

突いたり。

してくれた運動を。

触れることでもらうことができる。

こちらからの。

能動的な干渉がなければ。

反作用が起きず。

相手の運動は。

こちらの運動に転換される。

それをそのまま利用して。

自分の体幹が動く。

そのエネルギーにしてあげる。

右腕を。

推されたらば。

動かされる肩甲骨に応じて。

身体を右側に捻じっていく。

そのまま。

捻じりを急停止して。

左腕で。

衝捶を放ってもよいし。

肩肘の力を緩めて。

相手に貼り付きながら。

下方に引き落としてもいい。

或いは。

その力を移動に変えて。

共に相手を移動せしめてもいい。

運動は。

その運用が肝心で。

流れを活かすことが大事。

あれこれしてやろうとするのではなく。

捨己従人して。

その流れに沿い。

けれども自ずの由に従っている。

流れを奪われた相手は。

自由を失って振り回される。

そんな練習の一幕でした。

2017年5月7日(日) 練習日誌② 自動で逸れるように

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両腕の前腕を。

自分の前に立てるようにして。

沈肩遂肘を守るようにする。

鎖骨や。

肩甲骨。

肩回りの力を緩めて。

籠が。

首の周りに。

すっぽり逆さまに乗っているような状態。

その両腕を。

前から押してもらえば。

籠が回転するように。

前腕から肩甲骨までの籠が。

勝手にくるりと回転する。

相手に抵抗する意思をみせなければ。

それは自動に起こって。

自動に逸れてくれる。

相手が打ち込んできたときも。

その腕のどこかに触れてあげれば。

相手の運動をもらいながら。

腕は勝手に体を回り込んでくれる。

反対に。

その腕に抵抗しようとすれば。

それはすぐに反作用を生じ。

相手も。

反作用を取っ掛かりに。

自分の本体まで攻め入ってきてしまう。

兎にも角にも。

余計な力を加えないこと。

その意図なき逸らしに。

滑るように身体を泳がされてしまう。

そんな練習の一幕でした。

練習予定:2017年6月4日(日)

Permalink:

愛知の練習予定日です。

日付 2016年6月4日 日曜日
時間 10:00~13:00
施設 刈谷市内
場所 多目的室

日付 2016年6月18日 日曜日
時間 10:00~13:00
施設 刈谷市内
場所 多目的室

※見学・体験OK(費用なし)です。
※体験されたい方は運動できる恰好と室内シューズを用意ください。
※事前にメール連絡をお願いします。
※施設の場所はメールをいただいた後に別途連絡いたします。

練習予定:2017年6月3日(土)

Permalink:

東京の練習予定日です。

日付 2017年6月3日 土曜日
時間 8:30~11:30
施設 文京区総合体育館(本郷三丁目 or 湯島)
場所 スポーツ多目的室A面

日付 2017年6月17日 土曜日
時間 8:30~11:00
施設 文京区総合体育館(本郷三丁目 or 湯島)
場所 スポーツ多目的室B面

※見学・体験OK(費用なし)です。
※体験されたい方は運動できる恰好を用意ください。
※事前にメール連絡をお願いします。

2017年5月7日(日) 練習日誌① 小纏で絡み纏い落す

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鎖骨を留めながら。

左右に扇状に身体を翻して。

身体の連動によって。

腕を巻く。

小纏の技術。

右腕で小纏したい場合。

一旦胸が右を向くように動かす。

そこから。

向けた身体を。

すぐに緩めて元に戻す。

身体の連動性で。

右肘が。

身体の外に開くように動いた後。

脇が締まるように。

戻ってくることで腕が巻かれていく。

そのまま放っておけば。

掌が天を向くように返るのだけれど。

その前に。

左手を上から添えてあげれば。

その合成力で。

掌が下を向いたまま。

螺旋に回転することになる。

相手に腕を掴まれた状態で。

小纏を掛ければ。

手に大きな圧力を感じることなく。

その場にふっと崩し落とされる。

どんなにその場に固定しようとしても。

抵抗を感じることなく裏返されたり。

理解できない内に操られてしまう。

そんな練習の一幕でした。

2017年5月6日(土) 練習日誌③ 重心が奪われ宙に放られる

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座捕りで前方に転がせたら。

立ってどうなるかを試してみる。

右腕を前方に差し出して。

相手に両手で掴んでもらう。

ここでは。

試したいだけなので。

実際にある状況なのかとかは置いておき。

しっかり腕が動かないように固定しようとする。

その状態から。

身体を撓ませ。

腕を撓らせてみる。

座捕りのときと同じように。

前方への慣性が掛けられたことで。

若干浮き気味に。

相手は自分の腕にしがみつくように固まってくる。

重さが掛かろうとしてくるので。

それを持ってあげることなく。

掴まれた腕をやや横にずらしながら。

横に体の位置をずらしてあげる。

すると。

重さが持ってもらえない相手は。

腕を掴んだまま。

宙に放りだされて一回転する。

後は。

相手がどんな受け身を取りたい人かで。

飛び受け身をしたり。

地面を転がるようにしたり。

ただそのまま落下したりする。

この辺りは。

相手の趣味嗜好次第。

ただ。

腰より高い位置での落下は。

思いのほか危険なので。

受け身ができない人には掛けるべからずだ。

掛け手の地味な動きに対して。

派手に飛ばされて。

掛けた側が若干驚いてしまう。

そんな練習の一幕でした。

練習予定:2017年5月21日(日)

Permalink:

愛知の練習予定日です。

日付 2016年5月21日 日曜日
時間 10:00~13:00
施設 刈谷市内
場所 多目的室

日付 2016年6月4日 日曜日
時間 10:00~13:00
施設 刈谷市内
場所 多目的室

日付 2016年6月18日 日曜日
時間 10:00~13:00
施設 刈谷市内
場所 多目的室

※見学・体験OK(費用なし)です。
※体験されたい方は運動できる恰好と室内シューズを用意ください。
※事前にメール連絡をお願いします。
※施設の場所はメールをいただいた後に別途連絡いたします。

2017年5月6日(土) 練習日誌② 赤ん坊の歩行から鞭の手を

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赤ん坊の這い回りから。

身体の動きで腕を操る感覚を覚えて。

今度は。

這うのではなく。

正座で前傾して。

両腕を地面に付いてみる。

その片手を。

相手に両腕で押さえて。

体重をしっかり掛けてもらったところから。


単に相手を跳ねのけようとしても。

さすがに。

両腕対片手では分が悪く。

そこで。

這い這いをしていたときと同じように。

身を横に撓(たわ)ませて。

元に戻しながら。

腕を同じく撓(しな)らせてみる。

このときに。

腕は大袈裟に上がらなくてもいい。

腕の中を伝わった慣性は。

しっかり押さえた相手の手の下を通過して。

相手の内側まで到達する。

その鞭のような運動は。

相手を内から外に跳ねる効果を及ぼして。

上手くいけば。

相手は後方に弾かれるのではなくて。

前のめりに一回転してしまう。

反作用のない鞭の運動と。

反作用のある押さえ込みの合成。

力強く押さえていたはずなのに。

ころんと身体ごと転がってしまって。

思わず笑ってしまう。

そんな練習の一幕でした。

練習予定:2017年5月20日(土)

Permalink:

東京の練習予定日です。

日付 2017年5月20日 土曜日
時間 8:30~11:00
場所 -

日付 2017年6月3日 土曜日
時間 8:30~11:30
施設 文京区総合体育館(本郷三丁目 or 湯島)
場所 スポーツ多目的室A面

日付 2017年6月17日 土曜日
時間 8:30~11:00
施設 文京区総合体育館(本郷三丁目 or 湯島)
場所 スポーツ多目的室B面

※見学・体験OK(費用なし)です。
※体験されたい方は運動できる恰好を用意ください。
※事前にメール連絡をお願いします。

2017年5月6日(土) 練習日誌① 赤ん坊が這い回るように

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身体の遣い方を確かめるために。

地面に両手をついて。

赤ん坊の這い這いに取り組んでみる。

大人が四つん這いになると。

力強く。

膝を支えにして。

手を継いでいってしまうのだけれど。

赤ん坊は。

そんな支えで動けることもなく。

どちらかというと。

身体をしならせて。

手や足はそれについていかされる趣が強い。

それを再現すべく。

まず初めに動かすのは。

中丹田辺り。

鳩尾近くから横にくねらせる。

例えば右にくねらせたとして。

右肩が押し出されるように。

やや前方に持ち上がる。

そのままだと。

地面についた自分の手が邪魔になるので。

身を反対にくねらせると。

肩が肋骨側に戻ってきて。

代わりに。

隙間のできた空間を使って。

肘が前方に放り出される。

続いて手首も連れていかれて。

めでたく一歩前進できる。

上からみると。

左右にうねうねと。

のたくるように進み出る。

初めのうちは。

そこまで大きく動かぬもので。

左右に小さく振らしてみれば。

より赤ん坊らしい。

大きく動かせば。

ネコ科の四足獣の如く。

肩甲骨が大きく撓んで。

のしのし動くことになる。

ちょうど柔道場での練習だったのもよく。

道場を行ったり来たり。

四つ足で歩き回ってみる。

そんな練習の一幕でした。

2017年4月23日(日) 練習日誌③ 整った流れはその勢いも合わせられる

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人の動きは。

複雑に絡み合ったもので。

絡み合うが故に。

それを留める法も。

単純にはいかないことがある。

直立で手を下げたところから。

何も考えずに。

色々な筋肉の作用にて。

腕を持ち上げてしまうと。

重力や遠心力を含めて。

その力さの作用は散っているので。

それを留める力も。

同じように散ってしまう。

であれば。

留める力を抜くときも。

散りながらしか抜けないために。

身体の各処が備えた。

位置エネルギーも。

散り散りにしか使えない。

だからこそ。

套路のはじめはただ立つところから始めて。

手を持ち上げるにも。

体幹からの整った力を遣う必要がある。

そうすることで。

慣性の流れを堰き止め。

再び流すその勢いは。

整いまとまったものになって。

最大限に発揮されるものになる。

ただ腕を上げて下げる。

その練習も大事であることがわかる。

そんな練習の一幕でした。

2017年4月23日(日) 練習日誌② 勢を出すための最後の発

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力を緩めることで動く。

はじめから。

瞬発的に動いて良ければ。

その勢は容易であるけれど。

できれば。

溜めたところから。

最後に発した方が自分の損傷がなくていい。

そのために。

勢を出すための。

最後に発を促す練習に取り組む。

八極拳の衝捶。

足を前後に。

腰を真っ直ぐに保った状態から。

腰を後ろに切っていく。

このとき。

胸の中ほどは。

腰に少しだけ遅れて。

腰に引かれるように移動していく。

そうして。

発したい瞬間に。

腰を一瞬加速して停止させる。

その勢いのまま。

胸を留めた力も緩め。

その連鎖の加速を乗じていく。

末端への緩みも。

そこに合わせていけば。

乗じられた加速は。

一気呵成に相手に流れ込む。

後は。

発するときを。

相手に触れ込んだどこで行うかだけ。

そこには。

また様々な理が広がっている。

だけれど。

まずは発することを学ぶところから。

そんな練習の一幕でした。

2017年4月23日(日) 練習日誌① 身体の連結を意識して小纏絲

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八極拳から小纏絲を抽出して。

胸から先の動きだけに注目して。

丁寧に練習する。

右腕での小纏絲として。

鳩尾の辺りを頂点にして。

一度左向きに胸を移す。

そこから転じて。

右向きに胸を移して。

鎖骨は留めて。

胸が脇の下に潜り込むようにする。

鎖骨から先の関節が。

適切に緩んでいれば。

行ったり来たりの慣性に従って。

肘が旋回し。

腕が小さく旋回することになる。

纏絲としての基本動作。

套路の形として練るには。

複雑になってしまうので。

まずは。

部分だけを取り出す。

体幹からきちんと動きが繋がれば。

右腕を両腕で押さえられても。

抵抗を感じることなく。

相手は捻り回されてしまう。

片手で掴んでいた場合。

後ろを振り向かされてしまって。

脊椎が無防備にさらされてしまうほど。

基本的な動きだけれど。

身体の緩みが伴わなければ。

体現することはできない。

そんな練習の一幕でした。

2017年4月22日(土) 練習日誌③ 末端は止まるが気にせず動きて

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体幹からの動きで。

末端に勢が伝われば。

それは末端の慣性として運動し続ける。

それを。

相手が受け止めて来た場合。

相手の体勢が十分であれば。

その作用は様々出ていても。

末端の動きを止めることはできる。

ここで。

衝突が起こったと感じて。

その末端に固執して。

圧を掛けようとすれば。

せっかく崩した相手の体勢を。

整えさせる起こりになってしまう。

ひとつの動きで発生した作用は。

その役目を終えたとしても。

それを起こす体幹の動きは。

もう次に移っていていい。

相手に受け止められようが。

そうして末端が止まろうが。

体幹は次に移ろいて。

次の勢を作り出す。

常に留まることなく。

居着くことなく。

襲い来る勢をすべて止めるのは容易なことではない。

さりとて。

常に動き続けようとすると。

出鱈目になってしまうので。

套路から抽出して。

蟷螂拳の劈(へき)の二連環を使ってみる。

ひとつめの劈を受け止めてもらいながら。

ふたつめの劈を連ねてみる。

勢は体幹から生まれているので。

ふたつめの劈が直接当たらなくとも。

受け止めた腕から。

勁力が流れ込んで。

複合的に相手は床に落とされる。

そんな練習の一幕でした。

2017年4月22日(土) 練習日誌② 動きの停止で相手は弾ける

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相手を制御しようとするときに。

押す一方だけでなく。

引く一方だけでなく。

その動きを止めることも試してみる。

体幹からの動きで。

相手の腕を捉えながら。

そのまま相手を誘導していくのではなく。

誘導する動きを。

急に停めてみる。

剛体同士の運動であれば。

急に停まったからといって。

何某か起こるわけではないけれど。

柔らかく繋がっているもの同士の場合。

勝手が若干異なってくる。

動きの停止は。

連結が伸びた部分の。

端っこの停止に繋がり。

連結部の縮みと加速を生み出す。

複数の連結部での加速が起きると。

一瞬遅れたように。

全体は加速が総和されて。

自分では制御し難い。

勢いへと繋がる。

その結果。

相手は弾かれたように加速して。

思いもよらぬ被害を受けることになる。

そんな練習の一幕でした。

~神秘と自然への道のりを悠々自適に共に歩こう~ 日本に伝わって、日本で育った中国拳法をベースにして、中国拳法の套路や概念を頼りに道を探求する会です。あくまでも楽しむこと。人生を豊かにする活動でありたい。本質を求めながらもたどり着くことに拘らない。求める過程を楽しんでいきたい。それを目指して、中国拳法の神秘性と実践性、道としての在り様に則って活動します。東京と愛知を中心に練習会を開催しています。

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