理を愉しむ中国武術を目指して <東京功夫 小桜会> Menu

2016年 よい年をお迎えください

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2016年もいよいよお仕舞い。

今年も。

なんだかんだで。

年明けを迎えることができました。

今年から。

通い始めてくれた会員さんも。

継続してくれている会員さんにも。

感謝の至りでございます。

来年も。

練習そのものを愉しめるよう。

創意工夫して参りたいと思います。

というわけで。

皆様に幸多くあらんことを祈りながら。

良い年をお迎えください。

再見!

2016年12月17日(土) 練習日誌② 腕の操りと勝手な握り込みと

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身体は。

腱や。

筋などで繋がっていて。

動かし方によって。

伸び縮みは連動する。

掌が。

拳へと握り込まれるのも。

そういった連動によって起こせたりする。

ので。

それを体感できるよう。

ちょっと練習してみる。


相手に腕を一本貸してもらい。

手首の辺りを掴ませてもらう。

ここから。

相手を引き崩すように腕を引っ張る。

のだけれど。

掴まれているのを引き崩すより。

掴みながら引き崩すのは難しい。

それは。

相手を握り込むという動作が必要になるから。

引くことに意識がいって。

力で握り込もうとすると。

握り込むことによる反作用が返ってきて。

体幹や腕の連動が途切れる。


そこで。

腕を掴んで引き崩すときは。

拳頭が天井を向いた状態で。

手首を下方前方に押し出すように動かしてみる。

バイクのアクセルを回すのが近い。

手首が押し出されたときに。

指の力を抜くと。

勝手に指が握り込まれて拳の形になる。

相手の手首に掴まった状態で。

同じ所作をすると。

相手の手首を握り込むことになる。

力を緩めたことによる握り込みは。

反作用を得ることなく。

体幹と腕の動きを伝えてくれる。

相手は。

何らの圧力を感じることなく。

前に落とし込まれて驚く。


但し。

手首の動きに。

橈骨と尺骨の角度変更なども混ぜると。

握り込まれずに。

開いた形などが作られたりする。

腕をどう操るかで。

どんな手形ができるかが決まる。

それを確認するのも套路の役割。

そんな練習の一幕でした。

2016年12月17日(土) 練習日誌① 鎖骨を出して手首を寄せる

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鎖骨で腕を操る練習の一環で。

前方に腕を伸ばし。

相手に両腕で掴んでもらう。

自分は並歩の状態。

ここから。

肘を自分の後方に動かして。

相手を引き崩してみる。

相手は弓歩など。

体勢が保てる状態で掴んでいる。


普通に。

肘を後ろに引こうとすると。

自分の支えがない方向に動かすことから。

反作用に耐えられず自分が前に崩れてしまう。

その反作用に対抗しようと。

後ろにもたれるようにしてみても。

相手が崩れることがないので。

ただただ拮抗が保たれるのが精いっぱい。


ここで。

鎖骨を前方に動かして。

代わりに肘を後方に動かすようにする。

その結果。

手首が自分の方に寄せられるようにする。

そして。

その動きを。

腕の各処が順番に緩むように意図する。

上手く行けば。

自分には反作用なく。

相手だけが前に崩れてくる。

但し。

自分の動きに同期して。

相手がすぐに崩れると思うと。

居着き。

踏ん張りが生じてしまい。

結局反作用を喰ってしまう。

なので。

伝わる力には。

少し時間遅れがあるくらいに思って。

相手がすぐに崩れてこなくても。

少し待ってあげるくらいの心持ちが大事だ。


上手くできたときの。

手ごたえのなさと。

相手も不意に力が抜けたような感覚に。

相変わらずの狐につままれたような様子は。

みている分には愉しい。

そんな練習の一幕でした。

練習予定:2017年1月8日(日)

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東京の練習予定日です。

日付 2017年1月8日 日曜日 ※曜日に注意ください
時間 9:00~12:00
施設 江戸川橋体育館
場所 多目的室

日付 2017年1月21日 土曜日
時間 12:30~15:00
施設 文京区スポーツセンター(茗荷谷)
場所 多目的室A面

※見学・体験OK(費用なし)です。
※体験されたい方は運動できる恰好を用意ください。
※事前にメール連絡をお願いします。

2016年12月10日(土) 練習日誌③ ビンタされてから気付く法

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練習過程の遊び練習。

跨と胸。

鎖骨と肘。

肩、手首の緩み。

それらが小さく。

ほぼ同時に緩み動かされると。

右手が腰横に下がったところから。

顎元に上がるまで。

予備動作が取れないために。

動きが読めなくなる。

そのまま。

再度力を緩めるように。

相手の肩口や。

胸辺りに触れさせながら。

腕を下ろしていくと。

防御が間に合わずに。

当て崩されることになる。

尤も。

多少防御が間に合っても。

押さえに来た部位から慣性は伝わるのだけれど。


右手が上がったところから。

鎖骨が後ろに引かれるように。

身体を弾いて。

その作用で肘を外に張り出すと。

手先は内側を軽く掻くように弾ける。

そこに相手の頬があれば。

打たれるまで気付けないビンタの完成だ。

頬では試せないので。

相手に顔に見立てた拳を上げてもらって。

徐に掌で弾いてみる。

小さい動きなのに。

身体まで引っ張りもってかれる衝撃に。

実際の顔では練習できないことが理解される。

これは。

肉体的なダメージも去ることながら。

喰らったら精神的なダメージも計り知れない。

そんな練習の一幕でした。

2016年12月10日(土) 練習日誌② 礼をしながら後方へ突き飛ばす

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跨の力を緩めるための基礎練習。

足を肩幅程度に開いて。

立身中正を保って立つ。

そこから。

腰を後ろから押さえてもらう。

もし。

押さえられている側が。

単に突き飛ばそうとすれば。

開足の垂直方向で弱いこともあって。

簡単に自分が前に飛び出てしまう。


ここでやるのは。

跨を支えている力を緩めて。

軽く礼をしながら。

お尻を突き出していくことだけ。

相手を少しでも押すと。

すぐに自分が崩れてしまうけれど。

跨を緩めて。

押さえている手の下に潜り込むように動くと。

跨から頭までの。

大きな部分が弧を描くことで。

その慣性が後方に伝わって。

その力で相手は後退させられる。

もしくは。

動きを止めようとする反作用で。

自分で後方に突き飛ばされてしまう。


難しいのは。

跨の力だけを緩めること。

もちろん。

連動して。

膝周りの力も緩むけれど。

それ以外の力を緩めたり。

或いは。

力みを入れると上手くいかない。

単純な身体操作だけれど。

その中で。

自分の癖をみつけて変えていくことが必要。


上手くできれば。

体重比率が1.5倍にもなる。

男女であっても。

足を前後に開いて押さえた男性を。

女性が後退せしめることもできた。

そんな練習の一幕でした。

2016年12月10日(土) 練習日誌① 肩甲骨を下ろして両腕を上げる

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力を緩めて腕を使う練習。

ただ両腕を前方に向かって上げるだけ。

これを。

肩甲骨を下ろすことで実現する。

肩甲骨を下ろすことは。

肩が後方に回転することで。

鎖骨が後方に引かれることで。

胸郭が後方に回転することにもなる。

それに合わせて。

肩が回転することで。

両腕を上げるようにする。

両腕は。

伸ばし切ったまま上げてもいいけれど。

腕が動き始めたら。

肘周りの力を緩め。

手首回りの力を緩めることで。

おばけだぞ。

と言わんばかりの形で上げられる。

そうしたら。

相手に胸を貸してもらって。

曲がった肘を。

再度伸ばしながら。

手首が先行して。

相手に向けていた甲が返って。

掌が相手の胸に触れるようにする。

腕の力を使わず。

慣性と緩みで動かし触れることができれば。

相手はその作用によって。

その場を保つのが難しくなる。

足を前後で踏ん張っていても。

ふわりと浮かされて。

後退させられてしまう。

しかも力強く押された覚えもない。

その力感のなさに。

押された側は首を傾げるばかり。

そんな練習の一幕でした。

練習予定:2016年12月24日(土)

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愛知の練習予定日です。

日付 2016年12月24日 土曜日
時間 10:00~13:00
施設 刈谷市内
場所 多目的室

日付 2017年1月14日 土曜日
時間 10:00~13:00
施設 刈谷市内
場所 多目的室

日付 2016年1月28日 土曜日
時間 10:00~13:00
施設 刈谷市内
場所 多目的室

※見学・体験OK(費用なし)です。
※体験されたい方は運動できる恰好と室内シューズを用意ください。
※事前にメール連絡をお願いします。
※施設の場所はメールをいただいた後に別途連絡いたします。

2016年12月3日(土) 練習日誌③ 沈墜させるための準備

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八極拳の基本功として。

熊歩を始める前に。

両足が揃った状態で。

沈墜させる練習に取り組む。

沈墜させると言っても。

膝を抜いて。

落下する力を使うとかではなく。

体幹の。

縦の動きを使いながら。

胸から肚へ。

波打ち内容物が移動する力を表現する。

そのときに。

大転子の回転を支える力を緩めて。

それに伴い。

膝を支える力を緩めるようにする。

でも。

膝は前に出ないように注意。

膝を壊してしまう原因になる。


重さは。

足の裏の踵寄り。

土踏まずで分散されるところに落とす。

爪先寄りに落とすと。

やはり膝を壊す方向に向かってしまう。

両足が接地した状態で。

沈墜を生み出したら。

胸に上げるときに両腕を上げて。

肚に落とすときに腕の力を緩めるようにする。

あくまで緩め。

落下に合わせて腕を引き下ろそうとすると。

ただの引き込みにしかならない。

緩めによって。

落下の結果としての。

身体の各部の上下の揺れが作用して。

落下が止まることによる。

作用が伝わることになる。


上手く行くと。

不意に落とされることにより。

首が鞭打ちになりそうになるので。

練習にも覚悟と心の準備が必要だ。

そんな練習の一幕でした。

2016年12月3日(土) 練習日誌② 球を転がすようにして動きを奪う

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身体を扱う練習の中の遊びとして。

柔道のように。

相手が自分の襟や袖を掴んだ状態で。

引き崩したり。

押し崩したり。

作用させてきた場合。

基本的に。

入ってきた力に。

身体の各部で力による抵抗をしなければ。

その作用は。

身体の重い場所にやってくる。

胸郭や。

肚とか。

所謂丹田が存在するとされる場所。

そこに作用が入ってきたとき。

まさに。

その場所に球が存在するように。

相手からの力で。

その球が転がされるように部位を操作する。

但し。

球の端を引っ張られるように動かすのではなくて。

例えば。

球の4分の3くらいの場所が。

押されたり。

引かれたりしたように。

表面を滑らすように動かす。

だから。

滑車ではなくて。

球のイメージ。


そうして動いた作用は。

相手の作用と重なって。

自分は丹田の回転運動となるだけで完了し。

相手は増幅された作用をその身に受ける。

その結果。

主に。

遠心力に相当する力が働いて。

その動きは支配され。

奪われた状態に陥る。

後は。

相手の動きを阻害しないように。

付いて行きながら。

好きな作用を足しこめば。

成すすべなく自由にできる。

自由にされた方の体力の消耗は激しいので。

遊びといいながら。

結構疲れたりする…。

そんな練習の一幕でした。

2016年12月3日(土) 練習日誌① 鎖骨から胸の動きで手の操作へ

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鎖骨を使って腕を操る練習から。

はじめは定まった運用を。

鎖骨で肩を。

肩で上腕を動かして肘を。

肘で前腕を動かして手首を。

順番に操作する。

運動を。

慣性を。

利用しながら各部位を動かすことで。

自分の意図による。

筋肉の収縮を使わずに。

腕を操る感覚を養っていく。

そのようにして操られた腕は。

相手に触れるだけで。

自分は反作用をもらわずに。

相手への作用を起こすことができる。

相手が前方に掲げた両手に。

こちらは鎖骨から動き出した手で触れる。

そのまま手の重さを預けるようにすれば。

相手は後退し。

肘や手首の力をさらに抜いて。

自分の元に回収するように動かせば。

その運動に引き摺られて。

相手はその場にしゃがみ込む。

その作用を確認しながら。


片腕を横にだらりと下げて。

両腕で手首辺りを握り込んでもらう。

はじめは鎖骨で腕を揺らすように動かして。

肘を支える力を適度に緩めれば。

相手はその動きを止められず。

留まる力も弱くなる。

それが理解できたら。

鎖骨を能動的に動かすのではなくて。

胸骨で鎖骨の動きを作るように切り替える。

所謂中丹田での腕の操作。

益々動きの起点はわかりにくく。

運動の連鎖は強くなっていく。

やってる方も。

反作用を感じないこと。

胸の動きが非常に小さいことから。

相手が突然勝手にぐらついているようにしか感じず。

やってる感覚がないことで訝しがるほど。

そんな練習の一幕でした。

練習予定:2016年12月17日(土)

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東京の練習予定日です。

日付 2016年12月17日 土曜日
時間 8:30~11:30
施設 文京区総合体育館(本郷三丁目 or 湯島)
場所 スポーツ多目的室B面

日付 2017年1月8日 日曜日 ※曜日に注意ください
時間 9:00~12:00
施設 江戸川橋体育館
場所 多目的室

日付 2017年1月21日 土曜日
時間 12:30~15:00
施設 文京区スポーツセンター(茗荷谷)
場所 多目的室A面

※見学・体験OK(費用なし)です。
※体験されたい方は運動できる恰好を用意ください。
※事前にメール連絡をお願いします。

2016年11月26日(土) 練習日誌③ 崩拳を分解して捌き手を整える

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形意拳の崩拳の練習。

引き続き分解。

右崩における左腕の動き。

形としては。

身体の前面を軽く泳がせるような形。

こちらも。

左の鎖骨から先を切り出して。

鎖骨が。

後ろに下がるときに。

前方を下から擦り上げるように伸ばし。

鎖骨が。

前に戻るときに。

前方を手前に擦り戻すように縮める。

その後は。

鎖骨を。

再度後ろに下げながら。

上腕と前腕を支えている筋肉。

緩めて。

腰元に拳を移動させる。

その前の動きの慣性が働いているので。

鎖骨を下げても。

腕が前に向かうことはなく。

相殺した慣性が合成されて。

鉛直方向へ押さえつける力になる。


お試しとして。

相手に軽く胸を押すように腕を伸ばしてもらって。

その腕を外から触れるようにする。

きちんと。

腕を緩めながら行えれば。

反作用を伴うことなく。

相手の腕を逸らしたり。

崩しこんだりできる。


分解したものは。

統合する必要がある。

だけれど。

まずは。

焦らずに。

分解した個々の要素を繰り返し馴染ませる。

統合する方法は改めて。

そんな練習の一幕でした。

2016年11月26日(土) 練習日誌② 崩拳を分解して手法を整える

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形意拳の崩(ぽん)拳の練習。

一撃打つだけでも。

様々な要素が入っているので。

分解しての練習を試みる。

まずは。

右拳で打つときの。

右腕の動きから。

鎖骨から先の動きを切り出す。

右拳が。

腰元に携えられているところから。

鎖骨の搖動に始まり。

肩。

肘。

手首。

それぞれが順番に動かされていくよう。

段階的に進める。

特に。

肘の動きが。

見た目にはわかりにくいので。

抽出して解説。

肘が止まっているようにみえるときも。

上腕を支えている筋肉が。

緩むことで。

微動することを伝える。

肘が微動して進む分。

手首はその前後位置を留める。

逆に言えば。

上下の位置は少し動く。

最後に。

手首が緩むのだけれど。

前に推進する分を伝えるため。

手首が若干だけ先行して動く。

ドアをノックするような動きが”近い”。

その結果。

拳は独特のブルッとした振動を伴うことがある。

但し。

ブルッとした振動を作ろうとすると。

遠心力に頼った違う動きになってしまうので。

たまたま結果として訪れるとした方がいい。

などなど。

右腕を使うだけでも。

頭はいっぱいいっぱい。

そんな練習の一幕でした。

2016年11月26日(土) 練習日誌① 体幹の波と後ろ回り

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体幹の動きを使う練習として。

地面に寝転がりながら。

両足は膝を立てるようにして。

足の裏をつけたところから開始。

内臓を胸の方に引き上げて。

そこから。

横隔膜を足側に押し付けるようにしながら。

お腹を膨らませるように。

下方に移動させるようにする。

脊椎が。

ロープで波を作るように。

波立つ動きをすると共に。

体内の質量が。

人体の上から下に移動する。

なるべく。

お腹と背中の筋肉は緩めて。

お腹だけでなく。

背中側も膨らむといい感じ。


この慣性で。

骨盤が少し足側に動くと。

関節になっている大転子(だいてんし)も。

足側に移動することになる。

大転子は。

太腿の大腿骨と骨盤をつなぐ。

丸めの大きな関節。

この関節の付け根がスライドして。

それを止めている大腿直筋が緩むと。

膝がお腹の方に引き上げられてくる。

その勢いを殺さずに。

首を斜めに傾ければ。

起こりを捉えにくい。

後ろ回り。

後転ができる。


明確に腹筋の瞬発的な息みを使わない。

自然な流れで。

足を操り。

重心の行ったり来たりを操る。

地味だけれど大事な運用。

そんな練習の一幕でした。

練習予定:2016年12月10日(土)

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愛知の練習予定日です。

日付 2016年12月10日 土曜日
時間 10:00~13:00
施設 刈谷市内
場所 多目的室

日付 2016年12月24日 土曜日
時間 10:00~13:00
施設 刈谷市内
場所 多目的室

日付 2017年1月14日 土曜日
時間 10:00~13:00
施設 刈谷市内
場所 多目的室

※見学・体験OK(費用なし)です。
※体験されたい方は運動できる恰好と室内シューズを用意ください。
※事前にメール連絡をお願いします。
※施設の場所はメールをいただいた後に別途連絡いたします。

2016年11月19日(土) 練習日誌③ 衝捶の腕も節の動きで成す

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八極拳の衝捶(しょうすい)の練習。

腕を節に注目して動かす練習に引き続く。

腰元に拳を携えたところから。

脊椎を搖動させる動きに合わせて。

腕は折り畳んだままに見せて。

微動ではあるけれど。

肩も肘も手首も。

少しずつ。

末端に向けて勁を圧縮していく。

身体は正面を向いたまま。

肘が脇の少し前まで進む形。

手首が少し折れた形を取っていて。

腕が折りたたまれたままでも。

各節の力を緩めれば勁力は流れる状態になる。

ある意味。

捶を放つという行為は。

このままでも成立している。

後は。

身を展開して躱しながら距離を稼ぐ。

沈墜を掛けて十字勁に繋げる。

重心を滑らせて推進力を加える。

そういった歩法、身法を掛け合わせていく。

だけれどまずは。

体幹による勁の生成と。

腕による勁の伝達。

基本的な作用の要素を作っていく。

伝達の経路を確保せずに。

勁の増幅に勤しむと。

容器である身体に負荷が掛かり過ぎて。

身体の故障に繋がりかねない。

順番に。

順番に。

必要な要素を練り上げていく。

そんな練習の一幕でした。

2016年11月19日(土) 練習日誌② 節々を一つ手前から動かしていく

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腕を操る練習として。

骨と節。

2つの要素で捉えるようにする。

鎖骨と肩。

上腕と肘。

前腕と手首。

手首から先。

体幹に近い部位から。

順に節を動かしていく。

なるべく。

先端、末端については。

過敏に動かさずに。

鈍感に動くのが望ましい。


手前の骨で節を動かす意識は。

節の固定化を防いでくれる。

節が固定してしまうと。

そこで慣性や力の伝達が止まってしまう。

勁が滞る。

ということになってしまう。

代わりに。

節が動かされていれば。

時間的に連続していなくても。

勁の伝達は止まらない。


鎖骨から手先まで。

順にカタカタと動かしていく。

昔そんな蛇のおもちゃがあったようにも思う。

そうして。

腕が若干縮んだ形をつくると。

蟷螂拳の捕蝉式における手法の形になったりする。

そうすることで。

構えが。

すでに勁力を内包した状態であることがわかる。


体験として。

腕を一本前に出してもらって。

捕蝉式を象った状態で。

腕の上に両手を持っていく。

手首を支えている力を緩めて。

ふわりと腕の上に乗せてあげると。

不意に下方につんのめさせられる。

引っ張り引き攣れるような感覚がなく。

突然身が落とされることに。

慌てふためく。

そんな練習の一幕でした。

~神秘と自然への道のりを悠々自適に共に歩こう~ 日本に伝わって、日本で育った中国拳法をベースにして、中国拳法の套路や概念を頼りに道を探求する会です。あくまでも楽しむこと。人生を豊かにする活動でありたい。本質を求めながらもたどり着くことに拘らない。求める過程を楽しんでいきたい。それを目指して、中国拳法の神秘性と実践性、道としての在り様に則って活動します。東京と愛知を中心に練習会を開催しています。

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