理を愉しむ中国武術を目指して <東京功夫 小桜会> Menu

2016年4月9日(土) 練習日誌③ 身体を崩して形をつくる

Permalink:

身体の動作をつくるときに。

なるべく連なった動きを実現したい。

最後が同じような形になるとしても。

軸をつくって切り返しての動きだと。

ひとつひとつの所作は切れてしまう。


白猿桃偸(はくえんとうとう)の。

はじめの一式で崩れた動きを練習してみる。

相手に対して横向きに立って。

左足を斜めに一歩。

右足を入環式(にゅうかんしき)に寄せて。

左手は顔から右肩に掛けてカバーしながら。

右手を丁手にして手首で相手の内膝か急所を打つ。


同じ動きでも。

右足で蹴りだしながら左足で踏み。

左足を軸にして身体を回転させて。

遠心力を利用して右手で打つこともできる。


また。

踵と左斜め前の子球の支えを外して進み出ながら。

左の股関節→胸郭と緩め。

肩の搖動に従いながら腕の力を順番に緩めることで。

ひとつの挙動、所作の中で打つこともできる。


それぞれで全く効果が違って。

よく効かせることができれば。

相手は大きな打撃との対決というよりは。

わけがわからない中で。

膝が、腰が、上体が。

不意に支えを失ったように崩れてしまう。


その崩れを何とか持ち直しもらって。

さらに二式目も練習。

同じように崩して立て直して捶と膝を放つ。

だけれども。

合わせ稽古だとしても。

一式目を耐えること自体が困難なので。

木人役はとても辛い。

一式目は躱す方がいいかもしれない…。

なんて練習が終わってから思った。

そんな練習の一幕でした。

0 件のコメント:

コメントを投稿

~神秘と自然への道のりを悠々自適に共に歩こう~ 日本に伝わって、日本で育った中国拳法をベースにして、中国拳法の套路や概念を頼りに道を探求する会です。あくまでも楽しむこと。人生を豊かにする活動でありたい。本質を求めながらもたどり着くことに拘らない。求める過程を楽しんでいきたい。それを目指して、中国拳法の神秘性と実践性、道としての在り様に則って活動します。東京と愛知を中心に練習会を開催しています。

Powered by Blogger.