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2016年4月2日(土) 練習日誌② 太極拳:単鞭の化勁を丁寧に

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太極拳の套路練習。

簡易式から單鞭。

抱虎歸山が終わったところから。

上下に整った体勢を。

緩めることで崩し動く。

右手の抅手までは肚で起こした慣性で。

体幹から順に緩めを連鎖させる。

今回はそこから先に集中。

左足を踏み出して。

一度左方に重心移動。

ここから一度に左手を打ち出さず。

左足で軽くブレーキを掛けて。

その慣性を受けて右肚を緩ませる。

そこから再び左に向けて。

順番に左手の手刀を緩め出す。

左手は口元から出ていくのだけれど。

上からみたときは。

小さな弧を描いて出ていくのがいい。


この辺りは。

一度に前に行かずに遠回りしているようにみえるけれど。

化勁の動作として大事なところ。

套路だけだとわかりにくいので。

対人練習で少し確認。

相手の捶を右手で巻き受けて流し。

左足を相手の裏に踏み出す。

このまま靠でもって打する。

相手がまだ踏ん張るか後ろ手で押さえたところから。

靠と左腕の張りは変えずに。

肚の右脇を緩める。

そこから後は套路の通り。

相手に面した部分の張りを緩めなければ。

相手の押し返しは自分の他の部分の緩めに乗って。

その慣性は方向を変えて。

別の角度から相手に返って行く。


拘束された前手と相まって。

身体に絡みつくように崩された体勢に。

下方への落とし込みが入ればお仕舞い。

弸履擠按を守った化勁動作を実現できる。

何度か地面に転がりながら。

試す方も転がされる方も力感のない。

渾然とした流れを感じてみる。

そんな練習の一幕でした。

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~神秘と自然への道のりを悠々自適に共に歩こう~ 日本に伝わって、日本で育った中国拳法をベースにして、中国拳法の套路や概念を頼りに道を探求する会です。あくまでも楽しむこと。人生を豊かにする活動でありたい。本質を求めながらもたどり着くことに拘らない。求める過程を楽しんでいきたい。それを目指して、中国拳法の神秘性と実践性、道としての在り様に則って活動します。東京と愛知を中心に練習会を開催しています。

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