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2016年4月16日(土) 練習日誌① 撓みながら逆らわない

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張ることと緩めることを体現するために。

站椿(たんとう)でその身持ちを練習する。

高い馬歩を作って。

両手はボールを抱えるように。

手は肩の高さ。

手首が肘と指先よりも高くなるように。


強張るのではないけれど。

筋に張りができるように。

それぞれの関節の間を少し空くよう意識する。

関節そのものは。

固定せずに緩やかに。

上中下丹田と指先足先にと。

ゴム線を張るような感じ。


その状態で。


パートナーに色々な場所を色々な方向に押してもらう。

両手を狭めるように。

両手を拡げるように。

片手を潰すように。

身体を回すように。

腰を曲げるように。

足を開くように。

胸を下げるように。


それらに対して。

特別に力みを入れることなく維持する。

関節が可動するだけずらしていく。

かといって関節を緩めはせず。

力んで関節を固定すると。

その反作用で体が崩れて押し出されてしまう。

緩んで関節を抜くと。

形が潰れてより中心を押し込まれてしまう。

それらの間。

中庸を保って。


右前腕を外から内に押されたら。

軽く肘関節は曲がって。

ある程度曲がったら肩関節が曲がって。

ある程度曲がったら脊椎の各関節が曲がる。

その結果。

押し込まれ続けている間は。

左向きに回ってしまってもいい。

圧力がなくなったら。

解き放たれたように元の位置に戻る。

慣性が働いているので。

一度右方向に余分に回って。

左右に振れながら真ん中に戻るくらい。


撓んだ身持ちは。

その中心を特に決めることなく。

風に揺られるが如く。

その節々をなだらかに変えていく。


はじめはその具合がわからないので。

四苦八苦しながら押し合いへし合いしてみる。

外からの圧力に反射せずに。

ただただ体の自然な反応に任せるのが大事。

そんな練習の一幕でした。

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~神秘と自然への道のりを悠々自適に共に歩こう~ 日本に伝わって、日本で育った中国拳法をベースにして、中国拳法の套路や概念を頼りに道を探求する会です。あくまでも楽しむこと。人生を豊かにする活動でありたい。本質を求めながらもたどり着くことに拘らない。求める過程を楽しんでいきたい。それを目指して、中国拳法の神秘性と実践性、道としての在り様に則って活動します。東京と愛知を中心に練習会を開催しています。

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