理を愉しむ中国武術を目指して <東京功夫 小桜会> Menu

2017年2月18日(土) 練習日誌① 小さく折り畳んで連結する

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身体の関節を活かす練習と別に。

単純に力を伝達する練習にも取り組む。

今回は。

腕の連結を単純に。

そのために。

鎖骨をできるだけ下に押さえ込む。

首がにゅっと伸びたように。

肩を下に押し下げる。

こうすることで。

骨と骨の間。

関節に生じる遊びを。

わざとなくすようにする。

同じように。

腕の形も。

肘を直角に。

関節を固定するように構える。

できれば。

胸骨も押し下げて。

胸と腕はすべて塑像のように固めるといい。

この状態は。

とても窮屈で。

肚による操作でしか動かせないけれど。

その分。

肚による操作で生じた。

上半身の運動は。

直接的に伝えることができる。

し。

密度としては集約されやすいので。

上半身の揺らしに対して。

その後ひっぱられるぶれも小さい。

試しに。

相手の打突に対して。

肚で頭を振らすように動くと。

遅れのない動きについていけず。

相手の打突は空を切る。

そのまま。

揺れを戻すように。

固めた腕で相手の打突に振れると。

そのまま大きな力で崩される。

その動きを止めず。

固めた腕の先端の拳を。

身体で突っ込めば。

固い鉄棒で刺されたような衝撃を受ける。

普段の柔らかい動きとは別に。

連結に焦点を当ててみる。

そんな練習の一幕でした。

練習予定:2017年3月4日(土)

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東京の練習予定日です。

日付 2017年3月4日 土曜日
時間 18:00~21:00
施設 文京区総合体育館(本郷三丁目 or 湯島)
場所 スポーツ多目的室A面

日付 2017年3月18日 土曜日
時間 9:30~12:00
場所 -

※見学・体験OK(費用なし)です。
※体験されたい方は運動できる恰好を用意ください。
※事前にメール連絡をお願いします。

2017年2月11日(土) 練習日誌③ 気づかれる前に射線を逸らす

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遊びの練習で。

相手に銃を構えてもらう。

空手ではあるけれど。

一歩出れば届く位置で。

そこから。

近づいたことを悟られずに。

構えた手を押さえることを試してみる。

一歩踏み出すために。

重さを前に傾ければばれる。

素早く動くために。

足底で蹴り出そうとしてもばれる。

反対に。

背は反らせて。

相手から遠ざかるように動いて。

跨を引いて。

その動きで足を一歩前に出す。

背を反らせる動きで。

同時に手が上がって来て。

一挙動で。

前進と手での押さえが成立する。

そのまま。

構えた手にこちらの手を添えれば。

射線はこちらの身体を捉えることはできず。

また。

こちらの手を跳ね返して。

射線を向け直すこともできない。

前に出たいときは。

体幹は弓なりに後ろに反らす。

矛盾したようにみえて。

矛盾したようにみえるからこそ。

相手の反応を遅らせることができる。

構えた相手も。

手を押さえられてから。

あっ。

という言葉を漏らす。

そんな練習の一幕でした。

2017年2月11日(土) 練習日誌② 緩め始めるところ

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部分的に緩める練習をするときは。

まずは力を入れることになる。

例えば。

広背筋の力を緩めるために。

肩を前に出そうとするときは。

小胸筋や。

大胸筋を使って。

わざと肩を前に出そうとする。

けれども。

これらは練習の過程。

慣れてきたら。

立ち上がっている。

そのときに必要としている。

必要最低限の力の。

どれかを緩めることで。

運動の起点を作り出す。

それは。

肩を前に出すのであれば。

腹筋の力を緩めて。

背中を丸めるようにしたところからはじめたり。

胸を前に出すために。

跨の力を緩めて。

背中を反らすようにしたところからはじめたり。

立ち上がること。

それを。

最小限の力で成立させたとしても。

最小限の。

力はそこに存在する。

それを利用することで。

ようやく。

起こりのみえない。

無拍子の動きに近づいていく。

そして。

起こりの動きから。

きちんと連鎖を繋げていけば。

動き始めたことに気付く頃には。

その動きによる浸食が始まっている頃になる。

そんな練習の一幕でした。

2017年2月11日(土) 練習日誌① 緩めると伸びるところ

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力を緩めることの連鎖は。

はじめは慣れないもので。

似て非なる動きを。

力で作ってしまったりする。

その辺りは。

やっぱり反復で解消するしかなく。

何度も試していくほかない。


それを練習するべく。

胸。

鎖骨。

肩甲骨。

これらの連動を試す。

まず。

胸骨を前に突き出す。

胸骨が。

前に突き出るためには。

背筋が絞れる必要があるので。

背筋を緩めれば。

胸骨は元に戻ってくる。

このとき。

胸骨の突き出に対して。

鎖骨を支える筋肉を合わせて緩めれば。

緩めた筋肉は伸びることになる。

筋肉は。

緩めたはずでも。

慣性が加わることで。

別の角度での緊張を生じて。

改めて緩め直すことができるようになる。

これを使って。

胸骨から鎖骨が稼働して。

その結果。

肩甲骨が脇の方へ回り込む。

腕の形を留めおけば。

肩周りから腕先までの。

重い部分の運動が起こり。

その腕を相手が掴んでいれば。

そのまま慣性が伝わっていく。


これらの緩めは。

別の拮抗筋の緊張でも作られる。

けれども。

そうして作られた運動は。

反作用を生んで。

相手が後退させられるのではなく。

自分が後退させられる結果を招く。

力を入れるという分かりやすい知覚ではなく。

力を緩めるという分かりにくい知覚を育てる。

そんな練習の一幕でした。

練習予定:2017年2月25日(土)

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愛知の練習予定日です。

日付 2016年2月25日 土曜日
時間 15:30~18:00 ※時間帯に注意ください
施設 刈谷市内
場所 多目的室

日付 2017年3月11日 土曜日
時間 10:00~13:00
施設 刈谷市内
場所 多目的室

日付 2016年3月25日 土曜日
時間 10:00~13:00
施設 刈谷市内
場所 多目的室

日付 2017年4月9日 日曜日
時間 13:00~16:00
施設 刈谷市内
場所 多目的室

※見学・体験OK(費用なし)です。
※体験されたい方は運動できる恰好と室内シューズを用意ください。
※事前にメール連絡をお願いします。
※施設の場所はメールをいただいた後に別途連絡いたします。

雑記: バネのもつ位置エネルギー

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留めた力を外して。

勁力を得ることは。

身体の各部位が備えている。

位置エネルギーを。

運動エネルギーに変えることだと伝えることがある。

だけれど。

位置エネルギーというと。

所謂。

質量と高さで定まる。

位置エネルギーだけ思い当りがち。

そっちの方が物理の授業では。

主に取り扱われていた気もするし。

すると。

中国拳法では。

沈墜勁のイメージに誘導されやすくなるけれど。

位置エネルギーは。

重力に依るものだけでなく。

バネのもつエネルギーとしても語られたことを思い出したい。

バネ係数とかいう弾性を表す係数と。

自然な位置から縮んだり伸びたりした幅の二乗。

それらが掛け合わされたのがエネルギー量。

僕らの身体も。

空間に形を留めるためには。

どこかしらが。

縮んだり。

伸びたりしている。

それは主に筋肉や腱の作用だったりするけれど。

そうして保った位置エネルギーを。

抵抗なく発揮することができれば。

弾性を表すバネ係数も高くなるし。

拮抗筋で邪魔すれば。

バネ係数は小さくなってエネルギーも小さくなる。

そして。

エネルギーは転換されて伝わる。

位置エネルギーが運動エネルギーに変わり。

それがどれだけ連鎖して。

整ってまとまったかで。

発揮する総量も変わってくる。

整勁というやつだ。

エネルギーそのものは。

素直にその運用に従うだけ。

そんな自然の理のひとつ。

2017年2月4日(土) 練習日誌③ 揪腿の両腕を身の切り返しで

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両腕の間で身をうねらせて。

動きを鋭く。

うねりは切り返しに。

この動きを応用して。

蟷螂拳の揪腿(しゅうたい)の腕の動きに繋げる。


身体の正面に。

両腕を掲げて。

その両腕の中で。

身体を斜めに傾かせる。

肩と肩を結ぶ線が。

天井から見下ろしたときに。

脊椎を中心に。

時計回り。

或いは。

反時計回りに少し傾く感じ。

但し。

肩そのものは。

なるべく動かさないように。


きりきりと。

巻いたネジが戻るように。

その身がぶれるそのときに。

両の腕が。

巻き戻るように横に弾け出す。

あくまで。

留めた力を緩めるだけ。

ネジの回転をコンパクトに。

順。

逆。

順と。

細かく切り返しつつ。

順→逆。

逆→順の間に。

両の腕を操作すれば。

快速に揪腿の受け手と斬り手が射出される。

腿そのものはそれほど意識せずとも。

腕からの勁力だけでも。

とても耐え得るものではない。

力感はほとんどなくとも。

仕掛けられた側への作用は大きいので。

勢いで怪我をしないよう。

慎重に手順を繰り返す。

そんな練習の一幕でした。

2017年2月4日(土) 練習日誌② 両腕の中で回りて単換掌

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胸から腕への連動を練習して。

八卦掌の単換掌に部分的に応用する。

身体の真横に右手を立て。

左手を腰元に構えたところから。

右手が正面に来るように。

身体をくるりと翻す。

留めた右腕の付け根。

肩が蝶番であるかのように。

扉をぱたりと閉めていく。

蝶番を中心に。

再び扉を開き始める。

但し。

体幹側と。

上腕。

双方が同時に開いていって。

開き切る頃には。

上腕を緩ませて。

肘を中心に。

次の扉が開いていく。

それらの連鎖は。

小指の付け根辺りに向かって。

駆けていく。


胸を起点とせず。

足の動き。

膝の動き。

そこからつながる肚の動きと。

連鎖の開始を伸ばせば。

靠。

肘。

手首。

掌。

どこで触れても。

相手は留めることのできない。

慣性に巻き込まれることになる。


そこに至るための。

初歩として。

両腕の中での回転を覚える。

肩をなるべく動かさず。

枠の中で。

その身をうねらせる。

そんな練習の一幕でした。

練習予定:2017年2月18日(土)

Permalink:

東京の練習予定日です。

日付 2017年2月18日 土曜日
時間 8:30~11:30
施設 文京区総合体育館(本郷三丁目 or 湯島)
場所 スポーツ多目的室A面

日付 2017年3月4日 土曜日
時間 18:00~21:00
施設 文京区総合体育館(本郷三丁目 or 湯島)
場所 スポーツ多目的室A面

日付 2017年3月18日 土曜日
時間 9:30~12:00
場所 -

※見学・体験OK(費用なし)です。
※体験されたい方は運動できる恰好を用意ください。
※事前にメール連絡をお願いします。

2017年2月4日(土) 練習日誌① 胸からから上腕への連動を

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体幹で起こした力を。

腕に通すために。

まずは鎖骨の可動性を高める運動を。

それから。

鳩尾の少し上。

壇中の少し下辺りを。

前後左右に動かしていく。

鎖骨を緩やかにすることで。

中丹田が動いても。

肩がつられて動き過ぎないように注意。

肩が動かないように。

留める力が。

連動。

連結するための楔になる。

胸が。

右に寄って。

また中央に戻るときに。

上腕が。

それを留める力を緩めることで。

動き出す。

動きの方向は。

肩甲骨の動きとも関連すれども。

まずは。

何の作用を利用して。

上腕が動き出すかを確認する。

試しとして。

站椿の構えから。

右肘を外から押さえてもらって。

胸から上腕への連動を掛けていく。

きちんと連動すれば。

肘を止めようと手を宛がったまま。

背中や腰から崩されて。

後方に飛ばされてしまう。

連動の遣い方を誤ると。

反作用で自分が反対側によれてしまう。

ゆっくり。

丁寧に。

分解しながら。

胸。

鎖骨。

肩甲骨。

上腕の連動を学んでいく。

そんな練習の一幕でした。

2017年1月28日(土) 練習日誌③ 支えを外して力を得る

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力を抜くことで伝達する。

そうした練習をしていると。

ただ脱力すればよいと思ってしまうことがある。

ずっとぐにゃぐにゃしていればよいのかと。

勿論。

そんなことはなく。

全身脱力すればよいということでなし。

脱力しっ放しで居ればいいということでなし。

そもそも。

立っている状態は。

最低限の支える力は必要で。

大事なのは。

すぐにそこかしこが。

容易に緩められるように。

不必要な力や。

不自然な捻じれを。

できるだけ削ぎ落としておくことが大事だ。

後は。

そうして残った支えを。

伝わる順番で外していく。

そこで生まれた慣性。

勁力を。

運用していく法を学んでいく。

その連鎖で。

套路が成り立つ故に。

単に型を覚えるだけでは役に立たない。

中身を入れて。

命を入れて。

霊を入れて。

形として練り上げる。

とはいえ。

はじめからそれを目指すのは。

途方もないので。

その法則を学べるように。

まずは単純な動作から。

順番に積み上げていく。

その様を。

簡単な模擬で示してみる。

そんな練習の一幕でした。

2017年1月28日(土) 練習日誌② 勁は伝わり相崩せしむ

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壁に両肩を縫い留める。

それを胸骨と。

鎖骨の作用で崩す練習。

1対1では問題なく。

相手が体重を掛けようと。

足を前後にして押してきていても。

肩を押す腕を。

下からそっと添えながら。

前に押し返すことができてしまう。

それは。

その後ろに2人ほど足しても同じことで。

3人分まとめて押し返せたりする。


そこから遊びの実験。

1対1で。

勁が働いて崩れているというだけで。

その後に押し返す力が増しているわけではないことを。

簡単に体験してみる。

押して来ている人が崩れたら。

見た目としては崩れていることはわからないけれど。

第3者に押している人をはがしてもらう。

後ろから腕を回して。

べりべりと。

簡単に剥がれる。

したらば。

はじめから剥そうとしている状態で。

同じように勁を渡してみる。

すると。

今度は剥そうとする人も。

同様に相崩れていて。

剥すことができなくなる。

さらにまた別の人に。

押している人。

剥そうとしている人。

2人をまとめて横から押してあげる。

相崩れた2人は。

まとめて横によたよたと乱れ散らされる。

勁は伝わるもの。

経験しながら覚えていく。

そんな練習の一幕でした。

練習予定:2017年2月11日(土)

Permalink:

愛知の練習予定日です。

日付 2017年2月11日 土曜日
時間 10:00~13:00
施設 刈谷市内
場所 多目的室

日付 2016年2月25日 土曜日
時間 15:30~18:00
施設 刈谷市内
場所 多目的室

日付 2017年3月11日 土曜日
時間 10:00~13:00
施設 刈谷市内
場所 多目的室

日付 2016年3月25日 土曜日
時間 10:00~13:00
施設 刈谷市内
場所 多目的室

※見学・体験OK(費用なし)です。
※体験されたい方は運動できる恰好と室内シューズを用意ください。
※事前にメール連絡をお願いします。
※施設の場所はメールをいただいた後に別途連絡いたします。

2017年1月28日(土) 練習日誌① まずは立つところから

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2人ほど体験に来てくれたので。

各拳種の簡単な紹介をして。

まずは立つところから練習に入る。

跨を緩ませるようにして。

膝は伸ばし切らず曲げ過ぎず。

お臍は引くように。

腰の起伏は反らせずに。

猫背にならずに。

顎を引いて。

俯き過ぎずに。

頭の付け根を上げるように。


立身中正のための要訣を。

まずはただただ体験的に整える。

そうしたら。

両手を前に差し出してもらって。

相手に前から軽く押してもらう。

姿勢を保つことに集中できれば。

並行立ちしていても。

すぐに後退させられることはなく。

その場に留まることができる。

とはいえ。

どうしても緊張は入ってしまうもので。

そこが。

その人の癖の出やすいところになる。

背筋や。

足の付け根。

肩など。

それらをなるべく緩めるように。

少しずつ意識を掛けていく。


最初は。

姿勢を作るときにも。

力みで作ってしまいがち。

繰り返し慣れてこれば。

力を緩めることで姿勢を整えることができるようになる。

まずはそこに向けて。

押してもらって自分を感じるところから。

そんな練習の一幕でした。

2017年1月21日(土) 練習日誌③ 片腕で生じる一二三手

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身体の作用で腕を操れるようになったら。

だらりと腕を下げたところから。

肚の揺り動き。

揺り戻しを使って。

右腕を回すように使ってみる。

肘が先行して。

自分の顔の前をなぞるような動き。

服の上膊(じょうはく)で。

汗を拭うような形。

身体からの作用に沿えば。

顔前を拭いながら。

そのまま肘が旋回して。

身体の外に落ちていく。

これを使って。

相手に顔面を突き抜いてもらう。

はじめはゆっくり。

その動きに合わせて。

上げた肘に垂れ下がった前腕で。

その突きを逸らす。

そのまま。

外に旋回する肘を。

相手の顔面に向かわせる。

相手が反応できなければお仕舞い。

後ろ手でカバーしてきたら。

肘はそのまま預けながら。

上腕二頭筋の力を緩めて。

流れのままに。

相手の脇下や鳩尾を打つ。

もしくは。

横薙ぎに。

相手の顔面を打つ。

ひとつの挙動で。

一手の防御と。

二手の攻め。

三手の追撃を起こす。


大事なのは。

一手ずつ区切らないこと。

一手ずつ力を供給しないこと。

一手ずつ決めようとしないこと。


段々ふつうの速さに上げながら。

突然上げると。

三手目がふつうに当てられるので。

ちょっと危ないことになりかねない。

そんな練習の一幕でした。

~神秘と自然への道のりを悠々自適に共に歩こう~ 日本に伝わって、日本で育った中国拳法をベースにして、中国拳法の套路や概念を頼りに道を探求する会です。あくまでも楽しむこと。人生を豊かにする活動でありたい。本質を求めながらもたどり着くことに拘らない。求める過程を楽しんでいきたい。それを目指して、中国拳法の神秘性と実践性、道としての在り様に則って活動します。東京と愛知を中心に練習会を開催しています。

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