理を愉しむ中国武術を目指して <東京功夫 小桜会> Menu

2016年8月20日(土) 練習日誌② 休んでいる筋肉が多いだけ

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足を肩幅より少し広く開いて。

顎をくっと引きながら。

尾底骨の先を。

足と足の間に差し込むように押し下げる。

上下に張りがある状態で。

肩甲骨を寄せて。

両腕を真一文字に拡げて。

指先を垂直に天に向けるようにする。

左右にも張りを作って。

上下左右に張ったところから。

それぞれを支えている力を。

すいっと抜いて。

両腕は軽く閉じ。

中腰の体勢。

疑似的にだけれど。

身体の各処の筋肉が。

一旦解放されて緩んだ状態。

自然体に近い形になる。

ここからは。

特に考えることもなく。

次に動くときは。

単純に出力が向上する。

試しに。

軽く閉じた腕を掴んでもらって。

えいとばかりに。

横に開いてみる。

ただ力任せに。

全身を使って。

腕を掴んだ相手は。

想定していなかった力をもらって。

跳ねるように振り回される。

基本的なコト。

次に力を出せるのは。

今休んでいる筋肉だけ。

だから。

休んでいる筋肉が多い分だけ。

次の総出力は大きくなる。

その状態を保って。

動き続けることができれば。

常にその次の瞬間は。

最大の出力を発揮できる。

そんな練習の一幕でした。

練習予定:2016年9月3日(土)

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東京の練習予定日です。

日付 2016年9月3日 土曜日
時間 15:30~18:00
施設 江戸川橋体育館(江戸川橋)
場所 多目的室

日付 2016年9月17日 土曜日
時間 9:00~12:00
施設 文京区スポーツセンター(茗荷谷)
場所 多目的室B面

※見学・体験OK(費用なし)です。
※体験されたい方は運動できる恰好を用意ください。
※事前にメール連絡をお願いします。

2016年8月20日(土) 練習日誌① 背伸びと体幹の揺れ

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身体を養う体操の中で。

両手を組んで天を押し上げ。

軽く膝を曲げて。

尾底骨の先端を地に引き下げる。

背伸びの形と大差ないけれど。

立つための要件はきちんと満たす。

ここから。

組んだ手を解いて。

片手は伸ばしたまま。

もう片方の手を慎重に下ろして。

誰かにその腕を掴んでもらう。

後は。

挙げていた手を。

ゆるりと下ろしていく。

そうすると。

釣り合いが取れなくなったことで。

背筋を伸ばしている力が自然と緩み。

緩むときに。

一度行き過ぎて縮んで。

細かく振動して。

落ち着く。

本人でも感じ取れない細かな振動は。

腕を掴んだ相手にも伝わっていて。

力の発揮を阻んでくれる。

この後で。

掴んだ腕を上方などに持ち上げようとしても。

上手く力が入らなくて。

腕を上げることができないか。

逆に地面に膝をついてしまう。

仕掛けた側も。

仕掛けられた側も。

得られる感覚がほとんどなくて。

きょとんとした様子で試している。

そんな練習の一幕でした。

雑記: コサックと七星歩

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戯れながらに。

七星歩で前足を出すのを応用して。

コサックダンスの中で有名な。

低い姿勢で足を交互に出す。

というのに挑戦。

意外と。

相性がよく。

上手く跨を操作できれば。

ちょこんと跳ねるのは。

自然な弾性が利用されるだけで。

思いの外体力は使わない。

逆に立身中正を守らないと。

膝を壊す危険があるので注意だけれど。

そういった姿勢や動きを確認するのに。

たまに試してみるのもいいかもしれない。

ちなみに。

コサックダンスは。

ウクライナの伝統舞踊で。

ホパークというそう。

その原型は。

モンゴル人から持ち込まれた。

東洋武術だったとか。

跳躍が特徴的で。

躍動的な踊りなのだけれど。

動画などを観ると。

その身体操作は参考になる。

単に身体能力だけで。

踊っている人も居るのだろうけれど。

跳ぶというよりも。

跳ねるような感じで。

脊椎と跨で足を操りながら移動する。

そういった様子が面白い。

遡っていくとどこかで系譜が繋がることもあるのかもしれない。

そんな自然の理のひとつ。

2016年8月13日(土) 練習日誌③ 七星歩で下方の崩しを体感する

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躱す動きから歩を出す動きを応用して。

相手の上段への捶などを。

膝から作った反る動きで間を稼いで。

跨を引きながら。

顎を引いて胸を張る。


跨を引くことで。

前足が自由になる。

このまま歩を進めることもできるのだけれど。

脛を前に振り出して。

爪先を立てれば。

七星歩の形を取ることができる。

この足で。

相手の脛を蹴り上げたり。

足の甲を踏みつければ。

それで十分酷いことになる。

けれど。

それで練習が終わってしまうので。

少し視点を変えて。

跨の引きと共に。

身が少し低く。

下方に落下しているコトを利用してみる。

方法は簡単。

相手に腕を一本前に差し出してもらって。

そこに触れながら。

七星歩に移行するだけ。

それ以外は特に何もしない。

何もしないのだけれど。

下方に一瞬落ち込む力は絶大で。

七星歩をとった瞬間に。

相手は地面に潰しこまれてしまう。

全身では。

下方の大きな力。

加えて。

上半身では胸を反ることによる。

外へ飛び出す力。

下腿では踵で蹴り出す力。

複合的で迅速な形がここに内包されている。

七星天分肘とか。

これひとつの形を極めるだけでも。

十分なんだろう。

ちなみに。

落下の力は。

思いの外過ぎるので。

徐に成功すると。

ほんとに鞭打ちになりそうなので注意が必要。

そんな練習の一幕でした。

2016年8月13日(土) 練習日誌② 触れるところは柔らかに

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触れたところから崩す練習をしてから。

少し距離を空けて。

間を詰めながら力を伝達する練習に移る。

ここでの要点は。

接触する末端を柔らかく使うこと。

固くしてしまうと。

伝達に不向きな状態になってしまう。

もっとも。

適切に固くする方法もあって。

力みではなく。

遊びをなくすように固くすれば。

純粋に伝達する部位として使うことはできる。

樫の棒で突くのと同じ感じ。

だとしても。

それは柔らかく使う部位が変わるだけなのだけれど。

それはさておいて。

衝突する接点部位は柔らかく。

或いは。

衝突するときには。

すでに引き始めるくらいがいい。

相手の衝突面の。

表面何mmかを相手にするだけ。

それ以上侵入しようとすると。

概ね互いの表面の破壊が始まってしまう。

というわけで。

実証実験。

相手に左上段を受けるように構えてもらって。

こちらはピッチングフォームのように。

右腕を振り当ててみる。

はじめは。

単に右腕の力を抜くだけ抜いて。

振り回すように当ててみる。

できるだけ相手の身体に食い込ませるつもりで。

当然。

しっかり構えた相手の前腕に阻まれて。

こちらの衝突部位は結構痛い。

し。

相手は全く動揺することもない。

続いて。

振った腕が相手に当たる頃合いで。

肩を後ろに引いて。

鞭のように引き戻す。

相手の前腕に当たったら。

すぐさま。

取って返して表面だけを削るような動き。

すると。

こちらの腕の衝撃はそれほどでもないけれど。

相手は後方に跳ね飛ばされてしまう。

もっとも。

力が伝達される他にも。

相手の踏ん張りが暴走していたり。

幾つかの作用は働いているのだけれど。

自分への反作用をなくして。

相手に起こる作用を強くする。

こうした発想はとても大事だ。

そんな練習の一幕でした。

練習予定:2016年8月20日(土)

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愛知の練習予定日です。

日付 2016年8月20日 土曜日
時間 10:00~13:00
施設 刈谷市内
場所 卓球場

日付 2016年9月10日 土曜日
時間 10:00~13:00
施設 刈谷市内
場所 多目的室

日付 2016年9月24日 土曜日
時間 10:00~13:00
施設 刈谷市内
場所 多目的室

※見学・体験OK(費用なし)です。
※体験されたい方は運動できる恰好と室内シューズを用意ください。
※事前にメール連絡をお願いします。
※施設の場所はメールをいただいた後に別途連絡いたします。

2016年8月13日(土) 練習日誌① 表面を相手にせず

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参加者がいつもより多めなのもあって。

力を伝達するときの。

ちょっとした解説を交えて練習に取り組む。

力の入力は。

相手と接した表面であることは確かなのだけれど。

その面とは直接喧嘩はしない。

できれば仲良く。

こちらとあちらの表面が。

ひとつの物体であるように。

密着されることが大事。

そして。

そこで入った作用が。

連鎖して。

相手の内奥へと向かうに任せる。

それを阻害しないようにするだけ。

だから。

必要以上に。

放った捶を。

相手の身体にめり込まそうだとか。

押し込む発想は要らない。

それをしてしまうと。

互いの表面同士の。

作用と反作用が衝突して。

表面の破壊活動が始まってしまう。

その場合。

まず確実に。

より質量を持っていて。

より頑丈な表皮を備えている人が勝つ。

よしんば。

相手に作用を伝えられたとしても。

こちらの武器である末端の拳なども。

何らかの損傷を被ることになるだろう。


その意識の転換をしながら。

相手の肩に片手を添えて。

肩から勁力を伝えてあげる。

相手が直立している状態では。

肩を押し下げようとしても。

微動だにしないのは当たり前。

自分が産み出した勁力が。

肩を通して相手の腰を揺らしてくれる。

それを信じて。

少しだけ待ってあげる。

相手の腰が崩れて。

地面への落下が始まると。

添えた掌から肩が離れようとするので。

遅れないようについて行くと。

肩から押し潰したようにみえるだけ。

伝える順番と。

崩れる順番。

思ってたよりすべてが逆順だったりする。

そんな練習の一幕でした。

雑記: 緩めるために力んでみる

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力を緩めることは。

ときに。

力を入れることよりも難しくて。

練習しているときも。

会員さんから。

緩める方法がわからないと。

相談されたりもする。

そのときのための。

簡易的な実験兼練習方法をひとつ。

方法は簡単。

緩めたい部位が。

緩んだときに。

起こる動作と。

反対側にまず力んでみること。

例えば。

上腕三頭筋を緩めたいとする。

ちなみに。

力こぶを作るのが上腕二頭筋で。

その裏側にあるのが上腕三頭筋だ。

腕を伸ばすときに使われる筋肉。

右腕を前にならえのように出して。

肘を少しだけ下に落として曲げてみる。

この状態で。

上腕三頭筋の力を緩めれば。

二頭筋で引っ張られて。

前腕が上腕にくっつく側に倒れてくるのだけれど。

三頭筋は伸筋だったりするので。

入れる抜くの感覚が判り難くて。

さらに。

前腕が重力に反して。

上腕側に上がり倒れることが信じ難く。

どうしても。

上腕二頭筋への力の入力をしてしまいがちになる。

この場合。

右腕を挙げているとすると。

左手を右腕の前腕の下に添えてみて。

その左手を下に押し返そうとしてみる。

このとき。

肩の力で押し下げるのではなくて。

三頭筋の伸展で下げることを意識してみる。

左手は絶対負けないように。

下から右腕を押し返す。

その途中で。

しっかり力を込めた状態で。

下方を押さないように。

状態をキープする。

このキープは。

実は二頭筋が拮抗することで実現できるのだけれど。

もし。

キープができない場合は。

この時点で腕が折り畳まれてくるので。

それが三頭筋が緩んで行った状態。

キープができた場合は。

誰かに前腕を掴んでもらって。

このキープを止めてあげると。

三頭筋の緩みで腕が折り畳まれて行って。

力を込めた気がしなくても。

相手がついと引き寄せられてくるはず。

ある事象が実現し難いときは。

その反対の事象を強調して利用してみる。

陰と陽の利用。

そんな自然の理のひとつ。

2016年8月6日(土) 練習日誌③ 躱す動きと打つ動きと次への動き

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相手に顔面を狙ってもらって。

捶を一本放ってもらう。

自分は左足を前に。

近づく捶にのけ反りはじめる。

但し。

いきなり背を反らすのではなくて。

膝を曲げることで。

顔を遠ざけるようにする。

そうしたらば。

続いて左の跨を引くようにして。

身体も左に向けて捻り躱す。


はじめの身体の傾きと。

そこからの引きによって。

左腕が右上に振りあげられて。

体幹からの連鎖で。

相手の捶を絡め弾く。

そのまま。

左に捻じった身体にブレーキを掛ければ。

右腕が捶として射出されて。

相手の中段を攻める打撃となって。


跨の引きで自由になった前足が。

一歩前に踏み出して。

そのまま相手の背に回る動きになる。


うん。

文にすると何が何やらだ。

だけれど。

相手が一手突き出す間に。

躱しと受けと突きと移動。

それらをすべて同時進行させることができる。

手順で追うと。

とても複雑だけれど。

身体が動きを覚えれば。

ただそのような動きとして。

繰り出すことができる。

繰り出された方は状況に追いつけずに。

ただ身を固める他なかったりするけれど。

そんな練習の一幕でした。

2016年8月6日(土) 練習日誌② 肩から捻じって手先まで

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システマで昔教わった練習法を応用して。

右腕を真横に水平に挙げる。

肩を前方にぐるりと回転。

行き止まってもそのまま力を込める。

肘や手首の力を入れていなければ。

上腕、前腕も引き摺られて。

ぐるりと回転する。

その内。

捻じれに誘われて。

肘は折れ畳まれはじめて。

手首も折られて。

自分の脇腹に到達する。

そのまま背に抜けさせると関節の限界なので。

少しお腹を下げて避けてあげると。

身体の前面を通過して。

肘と手首が回転しきって元に戻る。

肩の回転で脇が締められているので。

腕は真横ではなく。

前に向かうけれど。


最初から最後まで。

体幹からの連鎖で腕を操る練習。

誰かに手首を掴んでもらって。

掴まれたところは気にせずに。

この肩の捻じりを掛けてみる。

掴んだ方は抵抗感がないのに。

その腕の変形に引き摺られて。

身体も捻じられて翻弄されてしまう。


片腕を両手で掴んでもらっても結果は同じ。

ぶつからない力を体感できる。

簡単な練習法。

そんな練習の一幕でした。

2016年8月6日(土) 練習日誌① 揺れは伝わり止められず

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打撃の練習をしながら。

ふいと思い当って補足を入れる。

揺れが伝わるひとつの方法と。

その実験。

両手を合わせて胸前に出してもらって。

捶を受け止めるような姿勢にしてもらう。

思いきり打撃を浴びせれば。

身体も腕も固くして。

跳ね返すことができる。

のだけれど。

そっと合わせた掌を掴んで。

掌がのけ反る方向に。

少しだけ圧力を掛けてあげる。

小さな揺れ。

すると。

相手はその揺れを跳ね返すべく。

手首に力がこもることになる。

だけれど。

末端の跳ね返しは。

反作用を生んで。

掌を押し返すのではなくて。

自らの前腕に作用を与え。

それを止めようと肘が撓み。

上腕→体幹へと到達する。


身を固くしようとしても。

だからこその最低限の弾力が生まれてしまって。

伝播を助けることになる。


さらにもう一実験。

三人くらいに横にならんでもらって。

後の人は前の人の肩に片手を添えて。

動かないように押さえてもらう。

一番先頭の人にはこちらの手首を掴んでもらう。

この状態で。

先ほどと同じく。

手首の弾性を使って。

一人目に揺れを掛ける。

一人目の揺れが二人目の手首に作用すれば。

そのまま三人目まで揺れが伝わる。

この揺れは。

小さければ小さいほど止められない。

大きな揺れは。

誰かが肘を自分で曲げたり。

なるべく力を緩めたり。

吸収する方法はあるのだけれど。

小さな揺れは。

その作用が速く。

吸収が間に合わない。


これは横波を使った原理の遊び。

縦波も同じように使えたりする。

そんな練習の一幕でした。

練習予定:2016年8月13日(土)

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東京の練習予定日です。

日付 2016年8月13日 土曜日
時間 15:00~17:30
施設 文京区総合体育館(本郷三丁目 or 湯島)
場所 スポーツ多目的室B面

日付 2016年9月3日 土曜日
時間 15:30~18:00
施設 江戸川橋体育館(江戸川橋)
場所 多目的室

※見学・体験OK(費用なし)です。
※体験されたい方は運動できる恰好を用意ください。
※事前にメール連絡をお願いします。

雑記: 撓みと強張りと

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姿勢を整える練習の中で。

ちょこっとした実験をしてみた。

姿勢を整えて。

その場にただ立っていて。

後ろから背中の真ん中辺りを押してもらう。

姿勢が整っていないと。

簡単に前によろけてしまうか。

耐えようと背中を強張らせても。

踵が浮いて結局よろけてしまう。

姿勢が整えられていれば。

背中は必要なだけ撓み。

相手に抵抗を与えず。

抵抗がないことで。

支点を失った相手は。

ある一定以上押すことができなくなる。

それは。

地面に根を張った竹を。

撓(たわ)ませながら押すのに似ていて。

はじめは。

割と容易に撓ませられるものの。

ある一定以上はきつくなって。

少し気を緩めると。

反対に跳ね返されてしまう。

同じように。

整って撓む背は。

竹の如く根の張りを強めれば。

押し切れなくなった相手を。

その弾力で跳ね返すこともできる。

勿論。

人は地面に根を張ってはいないので。

地面の代わりに。

上下に張る力を作ることになる。

張ることと撓むこと。

それは強張ることにあらず。

そんな自然の理のひとつ。

2016年7月24日(日) 練習日誌③ 身体は真っ直ぐ捻じれを内包

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八極拳の頂心中を少し復習。

小八極では。

提膝から一歩入り込む。

提膝は片足を上げた状態。

そこから。

身体を真っ直ぐに。

一歩進めるわけだけれど。

身体は真っ直ぐながら。

左右の足は。

前後に開かれる。

この開かれた状態は。

適当に開くと。

ぼやけた感じになってしまうのだけれど。

くっきり身体を保って足を決めると。

自然と捻じれを内包することになる。

いつでも展開できる状態になる。


自分で勢いをつけなくても。

その保持している力を緩めるだけで。

自然と身体は展開し。

その身を順に動かすことで。

より大きな力を伝えることができる。

身を捌いて入り込むことができる。


それを助長するために。

提膝しながら手の取り換えも加わっている。

明と暗。

虚実分明。

その瞬間だけではなくて。

その前からの流れも大事で。

少しの作法を整えることで。

効果が全く異なってくる。


試しに前方に差し出し揃えた両掌に。

肘を軽くあてがってみる。

その地味な身震いとは裏腹に。

あてがわれた方は後方に跳ね飛ばされる。

油断してると壁に打ち付けられたりして…。

後ろをみながら安全確認。

そんな練習の一幕でした。

2016年7月24日(日) 練習日誌② 肩甲骨を寄せて緩めて

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身体の各部位から重さを伝える練習。

肩甲骨に着目。

肩甲骨は大きく。

そこで動かされる筋肉も大きく。

総合して大きな力を出し易い。

それを使って遊んでみる。


相手に両手を前に差し出してもらって。

こちらに向けた掌に。

こちらも掌を合わせてみる。

そのときに。

肩甲骨を脊椎の方向に寄せておく。

寄せて保持した肩甲骨を。

緩めて左右に開き直す。

単に緩めると。

左右に開かれる摩擦を察知して。

相手は簡単に止めることができるけれど。

左右の開きに合わせて。

肘を軽く緩めることで。

開く力は消化して。

前方に進む力だけを差し引きする。


その結果。

掌は押された気はしなくても。

肩甲骨が動くことで起きた慣性は。

徐々に伝播して。

相手の胸や腰が後ろに崩れ出す。

掌は合わさったまま。

身体だけ後方に崩れる状態を。

止めることは難しく。

思わずたたらを踏むように。

後ろに数歩退がるはめになる。


掛けてる方も同様に。

その抵抗感。

反作用感のなさに。

相手が勝手によろけたように思えて。

何とも言えない表情をみせたりする。

そんな練習の一幕でした。

~神秘と自然への道のりを悠々自適に共に歩こう~ 日本に伝わって、日本で育った中国拳法をベースにして、中国拳法の套路や概念を頼りに道を探求する会です。あくまでも楽しむこと。人生を豊かにする活動でありたい。本質を求めながらもたどり着くことに拘らない。求める過程を楽しんでいきたい。それを目指して、中国拳法の神秘性と実践性、道としての在り様に則って活動します。東京と愛知を中心に練習会を開催しています。

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