理を愉しむ中国武術を目指して <東京功夫 小桜会> Menu

2016年7月24日(日) 練習日誌① 地を圧して足を開く

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立ち姿勢の確認。

臍裏(へそうら)の脊椎をポイントに。

自然なS字を作りたくても。

ここが詰まってしまう人が多くて。

なので。

ここに注目して整えてみる。


姿勢としては。

大腿直筋を緩めつつ。

大腿骨と骨盤の継ぎ目は折るようにしたい。

ただし。

単に折ると。

臍裏、経絡とかで言うと命門(めいもん)に。

脊椎が寄って詰まってしまう。

この命門を。

意識的に開くようにする。

脊椎の間が離れるようにする。

でも。

骨盤の後傾はさせないように。

大腿骨は折ったままを維持する。

すると。

その調整の結果。

膝が後ろから前に押されることになる。

詰まりの移動と解消だ。

立ち姿勢としては。

少し膝が曲がるくらいで十分。

各関節が遊びをもった状態で成立する。


さらにもう少し。

上体のS字を潰すように曲がりを大きくする。

その分膝の曲がりも大きくなって。

骨盤と地面に圧せられて。

バネが挟まれた状態になる。

このまま横に足を開こうとすると。

摩擦が強すぎるので。

開きたい方の足だけ。

膝を緩めて前方に投げ出してみる。

そのまま少し弧を描いて。

高さに応じて。

然るべき幅に広がっていく。

こうして足を拡げると。

重心が真ん中に落ちていても。

構わず歩幅を拡げることができる。

片足に重心を寄せるために。

身体を傾けたり。

足で蹴る必要がなくなる。


慣れない内は膝を先に緩めてしまうのだけれど。

ちょっとコツを掴めば。

ゆったり足を拡げることも造作なし。

そんな練習の一幕でした。

練習予定:2016年8月6日(土)

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愛知の練習予定日です。

日付 2016年8月6日 土曜日
時間 10:00~13:00
施設 刈谷市内
場所 多目的室

日付 2016年8月20日 土曜日
時間 10:00~13:00
施設 刈谷市内
場所 卓球場

※見学・体験OK(費用なし)です。
※体験されたい方は運動できる恰好と室内シューズを用意ください。
※事前にメール連絡をお願いします。
※施設の場所はメールをいただいた後に別途連絡いたします。

雑記: 自由と形と

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武術に限らずあらゆることが。

最終的には。

自由にしたいことに繋がる。

何らかの形や型。

套路。

それらを練ることに。

主眼や目的が移ることもあるけれど。

自分の気の向くまま。

動いたらよしとなることがいいに決まってる。

でもそうならないことは。

誰しも大体の人が分かっていて。

自由に動くことと。

適当に動くことは違って。

自由とは言っても。

結果に繋がらないといけないことが。

結局は縛りになる。


結果を出すために。

自由に動こうとすると。

途端に自由に動けなくなる。

どうしていいかわからなくなる。

だから。

基本があって。

形があって。

套路があって。

そうして限定することで。

はじめて自由を得たりする。

野を画(かぎ)ることで。

道を得て。

ようやく自由に動けるようになる。


真の天才であれば違うのかもしれないけれど。

大体の僕らはそうではないので。

自由になるために。

一度不自由になって。

歩く道に沿うことを知って。

道を守って。

道を歩かなくてもいいことを知って。

道を破って。

歩くことすら要らないことを知って。

道を離れて。

そうして本当の自由に向かう。

そんな自然の理のひとつ。

2016年7月16日(土) 練習日誌③ 太極拳:脚を丁寧に摟膝拗步を

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太極拳の套路練習。

簡易式から摟膝拗步(ろうしつようほ)。

白鶴亮翅で両手を左右に拡げたところから。

毎度の如く。

肚からの動きで開始。

左へ肚を切って。

右へ切り返し。

それを契機に。

右腕は肘を閉じるように。

左腕は外に回るように。

そのまま。

右へ右へと大きく切りながら。

突と左腰を引き戻して。

その変化を受けて。

右腕は耳横に。

左腕は肚元に伏せ。

左足は少し捻じれて跳ね上がる。


こうして上がった脚は。

遠心力を備えず。

それ自身の重さが充分に発揮できる状態で。

その脚を前に進ませることで。

相手を踏み押すことも。

内から外へ揺らし崩すことも。

外から内への押さえとすることもできる。


前に足を進みだしたことを契機に。

再び肚を左に切り始め。

小八極の斜行單鞭のように。

左肘→左手首と順に振れ。

最後に身を立て戻すことで。

右手が前方へ進み出る。


ひとつの肚の動きから。

両手両足がそれぞれ独立したかのような動きを作る。

すべてを制御しようとすると。

とても混乱してしまうことだけれど。

套路として。

繰り返し。

個々の動きに着目しながら。

段々統合した動きに整える。


簡単な作用の練習を付け足し。

弓歩に立ってもらって。

前足を。

上げた脚で踏んづける。

至極軽く乗せられただけの。

その脚に容易に踏み崩されて。

呆気にとられた顔をしたりする。

反対に踏んづけられることを確認して。

套路でない動きで。

足を上げて踏んづけても。

全く作用がないことに再び驚く。

その違いに。

そんな驚きがまた愉しい。

そんな練習の一幕でした。

2016年7月16日(土) 練習日誌② 肚の動きで両腕を別々に

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腕を腕だけで動かすのではなくて。

肚からの動きで。

様々に両の腕を操る練習。

基本とするのは。

太極拳の攬扎衣。

攬扎衣は。

金剛搗碓で両手が合ったところから始まるけれど。

それを解いて。

両腕がだらりとした状態ではじめる。

はじめは片腕ずつ。

肚からの動きで。

肩周りがどうずれていくか。

どこの力を保持して。

どのタイミングで力を緩めるのか。

その切り換えで。

腕は様々な形を表現する。

様々な容を表現する。


同じ肚の動き出しで。

両の腕を使ってみる。

同時に振らしたり。

互い違いに振らしたり。

ひとつの動きを作った後に。

また別の動きを始めたり。

内回し。

外回し。

内に閉じてみたり。

外に開いてみたり。

組み合わせて攬扎衣を構成したり。


敢えて形に囚われず。

動くことに慣れてきたら。

相手に手を差し出してもらって。

肚からの動きで巻き取ってみる。

外回しから外に開く。

その作用を試してみる。

自分も掛けられて味わってみる。

差し出す手を打ち込む手にしてみる。


崩した練習をしながら。

逆に自由に動くことの難しさも知って。

また套路に戻っていく。

状態を交換しながら。

それぞれを積み重ねながら。

そんな練習の一幕でした。

2016年7月16日(土) 練習日誌① 小八極:回身~金鶏抖翎

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八極拳の套路練習。

小八極から。

回身撩陰手。

金鶏亮翅(きんけいりょうし)。

金鶏抖翎(きんけいとうりん)。

斜行單鞭で身体が起き上がったところから。

抅手になった左手を。

お皿を持って掲げるように。

くるりとひっくり返す。

その返しを起こすために。

身体を反転させて肩の揺らしを作る。

そのまま独立式に。

返した左手を伏せるように胸前に。

ここまでが回身撩陰手。

反転するときも肚の動きを手足に伝えるように。


左手で前方を押さえつつ。

一本指立ての抅手にした右手で。

金的を打つように進み出る。

回身からの逆回転が内包されていて。

頂心肘や搋捶と同じ身法で打ち込む。

左腕にも同じ勁力が流れるので。

肚元まで引き寄せる力も生まれている。

ここまでで金鶏亮翅。


金鶏抖翎は。

雙抱肘から雙栽捶の身法で。

打ち出しの勁力を作りつつ。

拗歩右抱捶から馬步捶の進法で。

重心を滑らせて打ち込んでいく。

両の腕は。

名前の如く左右に拡げるように。


亮翅も抖翎も。

一度腕は折り畳まれることが大事。

それは。

はたくために引くのではなくて。

身体の力を伝えるために。

結果的に畳まれること。


金的はさすがに危ないので。

内腿などに打撃を当てる練習を少し。

腕力でばしんと当てても。

表面が痛いだけで崩れなくて。

動作を守ることで。

軽く当ててみても。

全身が揺らされて崩される。

倒れたり後ずさったりする。


套路の中では少し派手で元気のいい箇所なれど。

守るべき要訣はたくさん詰め込まれている。

繰り返し繰り返し羽ばたいてみる。

そんな練習の一幕でした。

雑記: 掛けて掛けられて学べること

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一人の練習では得られないこと。

人との練習で学べること。

それは動きの作用がそのひとつ。

こうしたらこうなる。

ということを伝えて。

みんな練習に取り組んで。


伝えるという立場にあるものの。

その実。

自分の動きの作用は。

自分には掛けられないので。

伝えたその動きを。

反対に掛けられることで。

その作用を得られることで。

やっぱりそこに新しい発見が得られる。

それは。

その作用をどうしたら。

より洗練させることができるかでもあるし。

もっと。

違う可能性を孕んだ作用であることを知ることでもある。

ある人は仰った。

教えることは学ぶことだと。

まったくもってその通りだと思う。

それは。

伝えようとするときだけでなく。

伝えたことが表現され得て。

或いは。

伝えたことが違う形で表現されて。

それを改めて観察することでもあると思う。

何にしても。

そうして新しい道が拓ける。

そうして然じていく。

それもまた愉しからずやといったところだ。

そんな自然の理のひとつ。

練習予定:2016年7月24日(日)

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東京の練習予定日です。

日付 2016年7月24日 日曜日
時間 9:00~12:00
施設 文京区スポーツセンター(茗荷谷)
場所 多目的室A面
※曜日と時間に注意ください!

日付 2016年8月13日 土曜日
時間 15:00~17:30
施設 文京区総合体育館(本郷三丁目 or 湯島)
場所 スポーツ多目的室B面

※見学・体験OK(費用なし)です。
※体験されたい方は運動できる恰好を用意ください。
※事前にメール連絡をお願いします。

2016年7月9日(土) 練習日誌③ 単換掌と攬扎衣

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八卦掌の単換掌から。

少し角度を変えて太極拳の攬扎衣へ。

腕の遣い方が少し異なるものの。

腕を出す原動力は良く似ている。

攬扎衣の方が最後を締めているイメージ。

腕の形。

手の形で趣が変わる。

その後の展開も変わっていく。


その違いの面白さはさておいて。


攬扎衣は。

はじめに化勁があるもので。

そこを少し加えてみる。

といっても。

まずは套路としての動き方から。


肚の切り方は単換掌と同じ。

但し足の裏は地面と接しているところから。

なので。

それほど大げさに足の挙動は使わない。

肚を中心に。

左方に右方に切り返す。

その切り返しが両肩に伝わって。

連動して両の腕が。

身体の前面で小さな弧を描く。

ここでまた右方から左方への切り返し。

合成された運動が。

もう一回り大きな弧を描く助けになる。

そこから後は。

再び右→左と切り返して仕上げとなる。

都合4回切り返す。


すべてが。

身体の中心で起きた流れで。

腕や脚は。

力を緩めることで軌道を作り上げる。

套路のはじめの方にあるにしては。

難易度の高い動きなれど。

だからこそ初めの方にあるとも言える。


一見すると。

複雑な動きに見えるけれど。

起点となる動きは。

それほど複雑じゃない。

なるべく力を緩めるように。

人為が入らないように。

起こるべく動きを起こす。

そんな練習の一幕でした。

2016年7月9日(土) 練習日誌② 足から手までを繋げる単換掌

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身体を輪切りに水平に使う練習。

八卦掌から単換掌。

上から自分の足を見下ろして。

ハの字に足を置くところから始める。

左足は先にノの字に置いて。

右足を足してハの字にする。

内股になった形。

右足を足すために。

跨が捻じられて。

肚が捻じられる。

その捻じれを左足で止めて。

肚から上も止め成して。


そこから連環。

肚、胸、肩と。

連動するように少しずつ遅れながら。

揺られ揺らされ揺り動く。

そのまま肘、手首と。

一旦折り畳まれてから伸び直す。

手が伸びるときに。

左で留めた力も解放。

手と足が同時に左方に向かって発せられる。


注意点は。

肩が動いたときに。

そのまま腕を伸ばさないこと。

肩が揺れて戻るときに。

遅れて肘が突き出される。


一見頼りなく突き出された掌で。

相手をふっと触れば。

連鎖で作られた勁力で。

思わぬ作用が流れてくる。

はじめは大げさに断続的に。

いずれは小さく連続的に。

順番に身体を慣らしていく。

均していく。


相手に触れる位置も。

掌。

手首。

前腕。

肘。

上腕。

肩。

靠。

どこで触れても作用があることを確認。

勿論。

足先。

足首。

膝。

跨。

上だけでなく下までも。

それが中国拳法の特徴でもある。

そんな練習の一幕でした。

2016年7月9日(土) 練習日誌① 押される力を誘導して

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久しぶりに遊びに来てくれた人もみえるので。

腕の力を緩める練習から。

はじめは一人で。

塔手のように腕を掲げて。

体幹に近いところから順に力を緩める。

部分部分を扱えることが大事なので。

それ以外の力は緩めずに。

腕を何度かぶらぶらさせる。

力の緩め方に慣れてきたら。

パートナーに手首を掴んでもらって。

緩めた運動が作用するか確認。

注意点は。

相手に掴まれたときに。

既に緩んでしまうこと。

腕を相手に預けてしまうこと。

あくまでも。

自分の腕は自分で保つ。

それから。

順に力を緩めれば。

その抜け度合に応じて。

相手は前のめりに崩れたり。

地面にしゃがみ込んだり。


自分の動き方の癖があるので。

力を抜きにくいところ。

緩めにくいところがどうしてもある。

それは自分の体と対話。

そういったことが見つかることも大事。


上手くできないところがあっても。

敢えて難しいことにも挑戦してみる。

というわけで。

腕を掴んだ相手が押してくるときに。

タイミングを合わせて力を緩める。

自分のタイミングではなくて。

相手のタイミング。

それほど刹那のことではないけれど。

心の準備の問題。


気負わず焦らず力まずに。

力を緩められれば。

相手が押してきても。

変わらず崩すことができる。

むしろ。

相手は自分が押した力と相まって。

より複雑な崩れ方をしたりする。

どこかで力むところがあると。

そこで反作用が生まれてしまって。

逆に自分のバランスが崩れる。

また。

押された瞬間に。

腕の力を一斉に抜いてしまうと。

相手は腕一本軽々持ち直して。

身体の中心を。

腕ごと胸を押して来れてしまう。

成功例だけでなく。

何をするとどうなるのか。

ということも敢えて試してみる。

違いをみてみる。

そうして体験して覚えていく。

そんな練習の一幕でした。

練習予定:2016年7月16日(土)

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愛知の練習予定日です。

日付 2016年7月16日 土曜日
時間 10:00~13:00
施設 刈谷市内
場所 多目的室

日付 2016年8月6日 土曜日
時間 10:00~13:00
施設 刈谷市内
場所 多目的室

日付 2016年8月20日 土曜日
時間 10:00~13:00
施設 刈谷市内
場所 卓球場

※見学・体験OK(費用なし)です。
※体験されたい方は運動できる恰好と室内シューズを用意ください。
※事前にメール連絡をお願いします。
※施設の場所はメールをいただいた後に別途連絡いたします。

2016年7月2日(土) 練習日誌③ 触れたところで落としながら

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推手の練習。

単推手からバリエーションを増やして。

自分は左手左足を前に。

相手は右手右足を前に。

自分も相手も前手を相手側に掲げ挙げる。

相手の前腕の外側に。

自分の前腕の内側を添えて。

そこから開始。


腕が外になった自分から。

空中に浮かせるために支持した力を。

肩と上腕の力を緩めるようにして。

腕を下方に落とし下げる。

腕が下がることで。

自分の腕が相手の内側に入り込む。

外側に逸らされた相手は。

それを避けるように外から腕を挙げ直し。

反対に上から下へ押さえ直し。

立場を変えながら。

内と外。

上と下。

あっちこっちと繰り返し。


はじめは。

内と外が入れ替わることに慣れるところから。

入れ替えようと思うと。

どうしても。

いつの間にか腕を回すように意識が傾く。

巻き弾こうとしてしまう。

その結果。

外から内に入るべきが。

回ってまた外に出てしまったりする。

できれば。

触れているところから。

相手の腕を落とすように。

直下に動かすようにする。


内に入った後は。

そこから打ち込んだりもしていくのだけれど。

その辺りは段階的に。

まずは内と外が交互に入れ替わるところから。

左右を変えながら。

相手を変えながら。

みんな一生懸命腕を操る。

そうして。

神経をさらに綿密に。

自分の身体に通していく。

そんな練習の一幕でした。

2016年7月2日(土) 練習日誌② 寄せて振っての首相撲

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身体を使って相手に干渉する練習。

ムエタイで使われる首相撲。

相手の首の後ろ。

盆の窪辺りに両手を添えて。

自分の胸元に引きつける。


相手が身を起こしている場合。

単に屈筋で引き付けようとすると。

簡単には落ちてくれなくて。

反対に自分の足が浮いてしまったりする。

なので。

反作用が起きないように。

なるべく力を緩めることを意識。


両手を相手の後ろに回したら。

胸を後ろに引きながら。

肩が前に出るのを契機に。

上腕の力を緩めると。

腕が自然に折り畳まれてくる。

それに任せれば。

相手も耐える力を見失って。

簡単に頭が倒れてくるか。

腰から崩れて引き寄せられる。


寄せた後も。

身体で相手を左右に振り回すというよりは。

一度肩を残して身を振って。

伸張反射で腕が身に追いつくときに。

身体は元の位置に戻ろうとする。

後は腕の力を緩めれば。

同じく耐え方がわからずに。

左右に成すすべなく振り回される。


だけれど。

油断すると。

頭だけほんとにぽきりといってしまうので。

後頭部から両の肩に手を添え直して。

左右に振る練習に切換えし。

安全を確保しつつ。

身の遣い方を学んでいく。

そんな練習の一幕でした。

2016年7月2日(土) 練習日誌① 小八極:斜行單鞭

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八極拳の套路練習。

小八極から斜行單鞭(しゃこうたんべん)。

捨身下式で姿勢を低くしたところから。

身を起こしながら。

左手は抅手にしがら左に払い。

右手は掌で正面を打ち抜く。

両手が同時にそれぞれ別の役割を果たす。

それでも。

力の源はひとつに。

前足と後ろ足で協調しつつ。

肚の左方への捻じりを起点に。

芯の巻き上がりが。

左肩に伝わり。

肘、手首の移動へつながっていく。

その接続は。

胸の右方への引き戻しで射出されて。

同じ動作で。

右手が前方に伸びる契機になる。


両の肩甲骨は。

最終的に。

背で寄せられるように落ち着いて。

その分右手は伸びないので。

右足は少し斜め前に引き摺らせながら。

若干。

右肩が前に出るように。

全体を旋回させる形になる。

姿勢としての右肩は出ずに。

相手に対する角度の変更で。

右肩側が出た形。


套路では。

順に動くことで整うものの。

いざ人相手に試してみると。

どうしても。

右手を当てたくて。

早くに手が伸びてしまう。

逸る気持ちを押さえつつ。

手を伸ばさずに。

身を寄せる。

上手くいけば。

抅手で相手の腕を拘束しながら。

上腕を打って肘を挫いたり。

顔面を打って床に組み伏せたり。


最後はやっぱり。

これまでの先入観と。

身体の使い方の。

その差を埋める頭のコントロール。

そんな練習の一幕でした。

練習予定:2016年7月9日(土)

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東京の練習予定日です。

日付 2016年7月9日 土曜日
時間 15:00~17:30
施設 文京区総合体育館(本郷三丁目 or 湯島)
場所 スポーツ多目的室B面

※見学・体験OK(費用なし)です。
※体験されたい方は運動できる恰好を用意ください。
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雑記: 位置エネルギー

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高校の物理か何かで学んだもの。

位置エネルギー。

高い位置にあればあるほど。

高いエネルギーを持つというもの。

ここで言う。

高い。

というのは。

重力に引っ張られていることを前提に。

重力に反する方向に離れていることを指す。

高きから低きに移ると。

位置エネルギーが。

運動エネルギーに変わる。

単純に。

一度高いところに登って。

飛び降りて踏みつければ。

転換された運動エネルギーを纏えることになる。


で。

この位置エネルギー。

バネの場合も引き合いに。

その他のケースも語られていたりする。

バネに加わっている力がないときの。

その長さから。

どれだけ伸びるか縮むか。

その距離。

これもひとつの高きところだったりする。

伸びも縮みも高きとは。

中心を過ぎて地球の真裏をみた時に。

それはやっぱり高いとみることと同じ。


結局。

何かの力が加えられる状態にあるとき。

その状態は位置エネルギーを持つと言える。

そのためには。

位置エネルギーを保つための。

支えが必要で。

それが外れたときに。

位置エネルギーは運動エネルギーに変わる。


そして。

人が立つ。

重力に反して立つ。

その形を保つ。

そのために。

身体のそこかしこに。

支えを作って。

外せば即転換できるエネルギーを蓄えている。

それを認識することが。

大事な一歩。

そんな自然の理のひとつ。

~神秘と自然への道のりを悠々自適に共に歩こう~ 日本に伝わって、日本で育った中国拳法をベースにして、中国拳法の套路や概念を頼りに道を探求する会です。あくまでも楽しむこと。人生を豊かにする活動でありたい。本質を求めながらもたどり着くことに拘らない。求める過程を楽しんでいきたい。それを目指して、中国拳法の神秘性と実践性、道としての在り様に則って活動します。東京と愛知を中心に練習会を開催しています。

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