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2016年2月13日(土) 練習日誌① 進み止まりて慣性に任す

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歩法の練習を繰り返し。

肚を前後に揺らしながら。

その作用で後ろ足を交互に前へと送っていく。

連続させようとすると。

いつもの癖が出てしまうため。

すぐに重心を爪先側に送ろうとしてしまう。

そこを我慢しながら体を躾直し。

前に行くために後ろ足で蹴り進むのではなくて。

肚を後ろに引いて。

骨盤を軽く前傾させるようにして。

後ろ足が骨盤と交代するように前に出る。


一歩一歩進めるようになったら。

ひとつ工夫を入れてみる。

足が前に進み出たら。

前に出た足の母子球の辺りで。

軽くつっぱるようにして体を止めるようにする。

完全に止める必要はないけれど。

身体に減速が働くようにしてみる。

鎖骨周りや肩甲骨周りの力が緩んでいれば。

或いはそのタイミングで緩ませれば。

振り子のように両の腕がぶらんと前に振られる。

これもその様を観察してみれば。

一瞬肩口が前に出て。

それが戻るときに腕が交代して前に出る。


何度かぶらぶらと。

前に進み出ては止まり。

腕が振られては巻戻り。

繰り返してみたところで。

拳心を床に向けながら。

肘を折り畳んで脇につけて構えてみる。

進み止まったときに肘を緩ませると。

諸手突きの如く。

両腕が前方に向けて射出される。


それは慣性の成せる業。

動くモノは動き続けたく。

それをどこに流し込むかをコントロールする。

相手に諸手を押さえてもらって。

それが止められるか試してもらう。

上手くできていたならば。

交通事故に遭ったごとく。

それ相応に跳ね飛ばされてしまう。

但し書きとして。

相手を飛ばそうと拳や手首に力を入れようものなら。

反対にその反作用で。

力が逆流して。

自分が跳ね返って飛ばされてしまうので注意のほどを。

そんな練習の一幕でした。

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~神秘と自然への道のりを悠々自適に共に歩こう~ 日本に伝わって、日本で育った中国拳法をベースにして、中国拳法の套路や概念を頼りに道を探求する会です。あくまでも楽しむこと。人生を豊かにする活動でありたい。本質を求めながらもたどり着くことに拘らない。求める過程を楽しんでいきたい。それを目指して、中国拳法の神秘性と実践性、道としての在り様に則って活動します。東京と愛知を中心に練習会を開催しています。

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