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雑記: 座礼と節々の動きと捶法と②

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座礼の余興の続き。

座礼では骨盤から上を一体として動いていたけれど。

これだと動きが鈍いもので。

長いものが長いまま前後に振れるのは遅い。

ということで。

蟷螂(かまきり)の節の如く。

腹部と胸部を少し分けてみる。

同じように座礼で頭(こうべ)を垂れたら。

上体すべてではなく。

胸郭から上だけが戻るようにする。

鳩尾から下の力は抜いてそのままに。

背骨の湾曲を強める感じに。

相手様を下から覗き見る感じ。

窺い見る感じ。

何も悪いことはしていないのだけれど。


上体を一体にしているよりも。

肩の戻りは小さいものの。

骨盤から倒れる動きと胸が立ち上がる動きは。

任意のタイミングで別々に起こせるので。

慣れれば。

一挙動で礼をした瞬間に腕への連鎖を引き起こせる。

そうすれば。

鞭(むち)を弾いたときのように。

先端で腕の加速は大きくなって。

相手に伝わる運動量も大きくなる。


さらに遊びたいのであれば。

腰を折って胸を立てたまま。

慣性で前に出た重心を活かして。

そのまま立ち上がりながら前に進んでしまおう。

それを相手が止められなくなれば。

何かの作用が働いていることが確認できるはずだ。

何もしない場合と。

何かした場合で。

立ち上がれる、立ち上がれない。

前進できる、前進できない。

その違いが感じられると、とても面白くて愉しい。

こんな遊びが立っていての捶法につながっていく。

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~神秘と自然への道のりを悠々自適に共に歩こう~ 日本に伝わって、日本で育った中国拳法をベースにして、中国拳法の套路や概念を頼りに道を探求する会です。あくまでも楽しむこと。人生を豊かにする活動でありたい。本質を求めながらもたどり着くことに拘らない。求める過程を楽しんでいきたい。それを目指して、中国拳法の神秘性と実践性、道としての在り様に則って活動します。東京と愛知を中心に練習会を開催しています。

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