理を愉しむ中国武術を目指して <東京功夫 小桜会> Menu

2016年2月6日(土) 練習日誌③ 莽蛇纏身を指先から

Permalink:

小八極の套路練習。

莽蛇纏身(まんじゃてんしん)を切り出して。

その中でもはじめの身を捩(よじ)るところを焦点にする。

先にやった指先を固定して腕を動かすことを。

ここでも意識して取り組む。

黑虎偷心(こっことうしん)が終わったところから。

手首を上方に向かわせながら。

掌をそっと開いていき。

指先が初めの位置からなるべく変わらないようにコントロール。

そのまま指先を中心とするように。

手首が左→下→右と。

弧を描くようにして移りゆく。

最終的には掌が天を向いて。

お盆でも上に乗せられるような形。

この一連の動きを阻害しないように。

肘が。

肩が。

胸が。

肚が。

跨が。

膝が。

足首が。

連なってずれていく。

それは正に。

巨大な蛇を身に纏(まと)う如し。

その後は。

逆流するかのように。

丹田で音頭を取られた蛇腹たちが。

緩みの連鎖で解放されることになる。

だけれどそれはその後の話。

まずは末端が動いてしまわないように。

丁寧に部分部分を動かすところから。

手首もほとんど末端だろうと思えるけれど。

その末端で体幹が動かされるように感じるかもしれないけれど。

実は反対に体幹が先に動いている。

どこから意識するのかが異なるだけ。

その套路の妙を味わってみる。

上手くできているか確かめたければ。

誰かに協力してもらって。

差し出した手を握ってもらうといい。

手首の動きを体幹に連鎖させようとしていたら。

身を捩る前に自分がばらばらに崩れてしまうはず。

指先を固定して手首を動かす意識だけ持てば。

体幹から動き出していることで。

相手は全く動きを止められず。

反対にその身が崩れてしまうことだろう。

そんな練習の一幕でした。

0 件のコメント:

コメントを投稿

~神秘と自然への道のりを悠々自適に共に歩こう~ 日本に伝わって、日本で育った中国拳法をベースにして、中国拳法の套路や概念を頼りに道を探求する会です。あくまでも楽しむこと。人生を豊かにする活動でありたい。本質を求めながらもたどり着くことに拘らない。求める過程を楽しんでいきたい。それを目指して、中国拳法の神秘性と実践性、道としての在り様に則って活動します。東京と愛知を中心に練習会を開催しています。

Powered by Blogger.