理を愉しむ中国武術を目指して <東京功夫 小桜会> Menu

2016年1月30日(土) 練習日誌② 肚胸移りて攬扎衣を

Permalink:

太極拳の簡易式の套路練習。

攬扎衣(らんざつい)を取り出して。

僕が習い覚えた陳家太極拳では。

動きが隠されているのか内勁の働きが分かり難く。

そのまま真似るだけでは会得も困難で。

なのでだからして。

まずはひとつひとつの動きを大きく表現してもらった。

金剛搗碓(こんごうとうたい)の終わった形から。

右は拳、左はそれを支えるように下にあてがったところ。

そこからはじめる。

左の跨を緩めて肚を揺らして。

揺蕩(たゆた)う動きで両手が身体の前で軽く円を描く。

肚の左右の揺れに遅れて。

胸の揺れも一度右に行き切って。

左に帰るときに右手が右に旋回を始める。

肚と胸を行き交う揺れの動きで。

両の手は二回の旋回を経由する。

回った腕が抱きかかえるようになる頃に。

再び肚は右に揺れ始め。

それに伴って胸、右肩、右肘と。

右方に向かって腕が振り出されていく。

その頃には緩められた左の跨で。

肚、胸、肩、肘と引き戻されて。

掌が先端に収まっていく。

身体の各々の部分部分が。

余すことなく移ろいながら収まっていく。

そうしてひとつの式が成り立つ。

はじめは少し勢いをつけて流れを得るように。

次第によりゆっくりとその流れを繋げるように。

それから動きを小さく末端に近いところだけが現れるように。

そうすれば。

身じろぎを少しするだけで。

相手の手を巻き込んで動きを捉え。

掌で勁を流す動きが。

それこそ一挙動で行えるようになる。

まだそれは先のこととして。

まずは拙いながらもなぞる流れに。

拙いながらも動く流れを。

じっと眺めるのもまた一興だと思う。

そんな練習の一幕でした。

0 件のコメント:

コメントを投稿

~神秘と自然への道のりを悠々自適に共に歩こう~ 日本に伝わって、日本で育った中国拳法をベースにして、中国拳法の套路や概念を頼りに道を探求する会です。あくまでも楽しむこと。人生を豊かにする活動でありたい。本質を求めながらもたどり着くことに拘らない。求める過程を楽しんでいきたい。それを目指して、中国拳法の神秘性と実践性、道としての在り様に則って活動します。東京と愛知を中心に練習会を開催しています。

Powered by Blogger.