理を愉しむ中国武術を目指して <東京功夫 小桜会> Menu

2016年2月13日(土) 練習日誌③ 虛步探掌の交差

Permalink:

小八極の套路練習。

虛步探掌(きょほたんしょう)を抽出。

莽蛇纏身が終わったところから。

右跨を緩めて。

肚→胸→右肩と、身体が右側に展開していく。

下盤は自然と弓歩に向かう形。

右足がぴたりと極まることで。

肩の揺れも留まり。

遅れて肘と手首と手先が振られくる。

能動的に右腕を振るのではなくて。

身の動きに導かれて。

体幹から末端に向けて動きが流れていく。

きちんと流れが成立していれば。

この右腕を誰かに握ってもらっていても。

構わず套路通りの動きになる。


右側を軽く払うような形になる頃。

左腕はその肘を折り畳むようにして。

左掌は脇に添えられる。

このときも腕力で向かうことなしに。

身の捻じりに合わせれば。

左の肩は身の止まりに放られて。

少し前方にはみ出ることに。


右足で止められた身体の動きは。

跳ね返るが如く左足に移ろい行きて。

虚歩になるまでに戻された立身中正により。

左肩も元の位置に戻されて。

代わりに左上腕が前に進み出て。

緩めた肘で前方に掌が押し出される。


この右前→後ろへの動きが連続すれば。

右手で引っ掛けられたことで相手は引きずり出され。

入れ替わる探掌(たんしょう)が交差になって。

引き裂かれるような勁力をもらうことになる。

探掌と呼ばれるが如く。

相手に接した右手を通して。

その延長上にある相手の身を顔を。

探すように掌を打ち込む。

前と後ろ。

下と上。

虚実分明なるところ。

入れ替わりがつながることがとても大事。

そんな練習の一幕でした。

0 件のコメント:

コメントを投稿

~神秘と自然への道のりを悠々自適に共に歩こう~ 日本に伝わって、日本で育った中国拳法をベースにして、中国拳法の套路や概念を頼りに道を探求する会です。あくまでも楽しむこと。人生を豊かにする活動でありたい。本質を求めながらもたどり着くことに拘らない。求める過程を楽しんでいきたい。それを目指して、中国拳法の神秘性と実践性、道としての在り様に則って活動します。東京と愛知を中心に練習会を開催しています。

Powered by Blogger.