理を愉しむ中国武術を目指して <東京功夫 小桜会> Menu

練習予定:2016年2月6日(土)

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愛知の練習予定日です。

日付 2016年2月6日 土曜日
時間 10:00~13:00
施設 刈谷市内
場所 多目的室

日付 2016年2月27日 土曜日
時間 10:00~13:00
施設 刈谷市内
場所 多目的室


※見学・体験OK(費用なし)です。
※体験されたい方は運動できる恰好と室内シューズを用意ください。
※事前にメール連絡をお願いします。
※施設の場所はメールをいただいた後に別途連絡いたします。

雑記: 座礼と節々の動きと捶法と①

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ちょこっとした余興までに。

正座で腿(もも)の上に両手を置く。

膝に近い方が相手が持ちやすい。

手の甲が天井を向いた形。

ここに拘りはないけれど。


そうしたらば。

相手にも正座してもらって両の腕を掴んでもらう。

手首辺りが一般的かと。

ただのお遊びなので。

力いっぱい踏ん張ってもらったりしなくていい。


続きまして。

腰を折るようにして。

上体は真っ直ぐにきれいに座礼。

このとき掴まれている手首はまったく動かさないように。

肘を自分で曲げてその位置を維持しておく。

腕を単に脱力してしまうと。

座礼に合わせて腕全体が腿前に滑り落ちようとしてしまう。

相手が掴んでいてくれるからそうはならないけれど。

まだまだここでは相手様にそんなご足労は掛けさせないようにしたい。


30度傾く程度の軽い礼をしたら。

再び体を起こして元に戻っていく。

このときに。

戻っていく肩に合わせて。

肘の力を抜いていく。

今度は自力で真っ直ぐ伸ばそうとしなくていい。

力を抜けば肘は自然と真っ直ぐなろうとして。

その運動が相手に伝わり始める。


敏感な人なら。

その運動の連鎖で座りながらもよろけてしまうだろうし。

無意識にそれを抑え込もうとする人なら。

その運動を消化するために。

思っていもいない構造の崩れがその身の内に起こることになる。

座礼が終わったら。

適当に身体を振ってみたり。

おもむろに立ち上がって後ずさりしてみるといい。

普段通りではないことが起こってくれるはずだ。


この余興を。

この遊びを。

もう少しだけ発展させてみる。

練習予定:2016年1月30日(土)

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愛知の練習予定日です。

日付 2016年1月30日 土曜日
時間 10:00~13:00
施設 刈谷市内
場所 多目的室

日付 2016年2月6日 土曜日
時間 10:00~13:00
施設 刈谷市内
場所 多目的室


※見学・体験OK(費用なし)です。
※体験されたい方は運動できる恰好と室内シューズを用意ください。
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※施設の場所はメールをいただいた後に別途連絡いたします。

雑記:形意拳 心の開合で炮拳を打つ

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形意拳の五行拳で火に位置する炮拳(ぱおちぇん)。

身体の五臓だと心(しん)が相当する。

心は心臓ではあるものの。

大まかに鳩尾(みぞおち)のすぐ上辺りと捉えている。

炮拳が心に相当するといっても。

その勁力の源はやっぱり丹田にあって。

ただ。

中丹田はこの心の辺りにも位置するので。

そこに重点を置くという意味では。

心に着目するのはよいのかもしれない。

何にせよ。

臍下丹田から中丹田への繋ぎはとても大事で。

この二つの丹田の連鎖で。

心である胸を開合(かいごう)する。

ここでの開合は。

鎖骨のぱたつきと思うと分かりやすいかもしれない。

胸が前後に搖動されることで。

鎖骨が羽根のように反対の位相で前後する。

肩甲骨もそれに伴い。

肩の強烈な前後運動で腕が火矢の如く放たれる。


最も小さな動きとすれば。

胸だけを意識して。

胸を窪ませて斜め上方に突き出すという動きだけで。

少し変化させれば。

胸を窪ませてまっすぐ突き出して、さらに上に突き上げる。

さらには。

臍下丹田からの縦の搖動から。

或いは。

開合のための縦の運動に加えて。

地面と水平な面での回転運動も協調させていく。


これらの上体の動きが慣れてきたら。

歩法を加えて。

前に進み出るときに。

前足底や母子球で軽く歩を止めて。

それを始まりとしてすべての動きを起こしてみる。


その形をみるだけだと。

単に両腕で同時に前と上を打っているようにしかみえないけれど。

大事なのはそこに至るまでのプロセス。

部分だけでは完結しない。

全体の動きが必要。

そんな自然の理のひとつ。

2016年1月16日(土) 練習日誌② 跨を緩めて立つこと

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鬆腰鬆跨(しょうようしょうこ)を意識するために。

跨を緩める練習を少し。

単純なことではあるけれど。

大腿直筋や腸腰筋(ちょうようきん)を緩めることを気にしてみる。

腸腰筋は大腰筋と腸骨筋の2つから成り立っているそう。

そこまでは気にせずに。

ひとまず置いておいて。

ブリッジするように身体を反らせたときに。

脚の付け根からお腹に掛けて渡ってくる筋肉と思えばいい。

お腹辺りは腹直筋とかの後ろに回って。

直接腰椎とかに繋がってたりする。


日頃の立ち方の癖とかで。

意外とこの部分の筋肉に力を入れていることが多い。

弓歩で後ろ足を伸ばしたときも。

馬歩で脚の付け根を曲げているときでさえ。


なのでたまには意識的に。

この部分の力を抜いてみる。

とはいえ。

筋肉の力よ抜けよ。

だなんて命じて抜くのは難しいので。

姿勢を少し変えるようにする。

ただただ足を肩幅に開いた姿勢から。

へっぴり腰になるように。

骨盤が大腿骨に直接乗らないようにしてみる。

それに伴って膝は少し曲がるくらい。

力の緩みから膝は足と足の真ん中に寄せられて。

内股気味になったりする。

そんな大げさではないけれど。

やってみると随分と心許(こころもと)ない姿勢に感じるかも。


この状態で両手を前に差し出して。

だれかにそっと押してもらう。

上体の姿勢にも左右されるところはあるけれど。

跨を突っ張っているときと較べて。

押され強くなっているのじゃないかと思う。

相手に押された力は地面に流れやすくなって。

相手も押しどころがわからなくなったりする。

跨を緩ませたことで。

肩や肘やわき腹の負担が目立ってきたら。

その辺りの力も気付いた限りで抜いてみる。

力を抜くたびに。

相手は押しづらくなっていくことだろう。

これも自分の体との対話。

相手は対話のためのお手伝いをしてくれる味方。


みなそれぞれ癖は違うものの。

ひとつひとつ解消するたびに。

押す側、押される側、双方に驚きの声が上がる。

愉しみながら対話と実験を繰り返す。

それが一番の練習だと僕は思う。

そんな練習の一幕でした。

2016年1月16日(土) 練習日誌① 甩手から斧刃脚へ

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甩手(すわいしょう)で身体を左右に振りながら。

少し趣向を凝らして脚を動かす方へ繋げてみる。

ここでの甩手はでんでん太鼓のように回る方。

描く軌跡は軸を動かさずにその場でではなくて。

真上からみたときに横8の字を描く感じ。

反対に帰るときは少し軌道が鋭くはなるけれど。


八極拳の掛搨(かた)と基本的には同じ。

方向が違うだけ。

そしてそれは腕を振るのもまた同じく。

例えば左足に寄りつつ左の腰が後ろに下がったとして。

右の骨盤が前に出たら。

腸腰筋の辺りを緩めて脚が少し遅れるようにする。

自然な伸展で膝が付いて行かざるを得なくなったら。

それに任せて膝が少し曲がって引かれるように。

その頃には左前に出ていた右の骨盤が。

右後ろに戻り始めるようにする。

振り出される右の大腿骨に。

さらに膝が牽引されて脛(すね)も動き始める。

戻り始めた骨盤に引っ張られて。

振り出された膝が右後ろに流れる頃に。

脛と足が左側に放り出される。


脚の各所の力が抜けていれば。

ある程度自然に膝が曲がって足首も曲がって。

足はジグザグとした形になる。

この形が斧刃脚(ふじんきゃく)の大雑把な形。

甩手のように左に右に身体を振りながら。

斧刃脚を左に右に蹴り出す。

足を前後に開いた状態であれば。

前方に蹴り出す本来の関係が作り出される。

これで脛や膝を打つというわけだ。

たまらない。


流石に対人で当てて確認するのは危険極まりないので。

弓歩になってもらった相手に対して。

横から脛横や腿横をぶつけてみる。

上手くできていれば。

相手は揺らされてその場にへたり込むことに。


はじめは膝の力が抜け難くて。

見慣れているローキックのような形になりがち。

そうすると相手に当たった自分の脛とかを痛めてしまう。

まずは気楽に繰り返しつつ。

身体を慣らしていくのがよかろうかと。

そんな練習の一幕でした。

2016年1月9日(土) 練習日誌② 八極拳 掛搨式

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足を操る練習を応用して。

小八極の掛搨式(かたしき)に取り組む。

蟷螂拳でも同じような腿法もあり。

簡単な形は次のようなもの。

例えば左足を基軸とした場合。

右足を左足の前に交差して立つ。

そこから右足が地面を擦り続けるようにして。

右足が伸びた弓歩のような形になる。

掛搨式の掛は脚を掛けるところ。

その上で右手が身体の前面で下方に向けて振り下ろされる。

掛搨式の搨は「拓本を取る」とかの意味があるので。

地面にその形を取るが如く伏せさせるという意味なのかもしれない。


腕を操ったときのように。

脚も同じく骨盤との関係が大事なので。

右足を擦り出すときに。

骨盤の上の肚が、その上の中丹田が。

まずは右側に捻られ始める。

それに遅れて骨盤が振られ。

大腿部が動き始めたら。

その頃には中丹田は元の位置に収まりはじめ。

最終的には骨盤は右に進み出るのではなく左に戻される。

それと入れ替わるように右足が擦り出される。

決して右足に体重移動することはなく。

左足に残したままでも居られるくらい。

だからこそ収式に向けて。

退歩献肘で右足が退ける。


擦り出された右足は。

各関節の緩みで反作用を受け付けず。

相手を効果的に揺らしてくれる。


そして肚(下丹田)と中丹田で起こされた搖動は。

右肩→右上腕→右肘→右前腕へと。

同じく勁力を伝播してくれて。

下盤と上盤を複雑に崩された彼の身体は。

めでたく地面に拓を取られることとなる。

体幹の動きで腕と脚が無理なく調和して動かされる。

倒される方にも無理矢理な感じはなく。

気づいたら体が地面に放り出されるが如く。

はじめから思い切りやると本当に受身も取れないので。

試されるときはゆるゆるとやった方がいい。

そんな練習の一幕でした。

2016年1月9日(土) 練習日誌① 骨盤を揺らしてとぼとぼ歩むが如く

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東京の2016年の練習始め。

身体を緩ませて腕を操る練習も進めつつ。

同じように脚を操る練習にも取り組む。


腕を操るときに腕の付け根として。

鎖骨や肩甲骨、肩峰の辺りを使ったように。

脚を操るときは脚の付け根として。

骨盤を使うようにしてみる。

腕も脚も最終的には肚や胸として。

下丹田や中丹田が肝になってくるのはまた追々。


足を前後に開いて。

前足の出ている方に骨盤を大げさに出してみる。

腸腰筋だとかが伸ばされるがために。

後ろ足は少し引きずられ気味に。

そこから。

腸腰筋→膝裏と緩めていくと。

骨盤は後ろに戻りながら。

後ろ足の膝は折れ曲がって前方に進み出る。

足首も同様に緩ませて。

見た目はぺろりと歩幅が小さく一歩踏み出るだけ。

はじめは派手である必要はなく。

まるでとぼとぼと元気なく歩むが如く。

骨盤を前後に揺らしながら。

その度ごとに一歩ずつ。

それでも。

各関節が緩まることで。

その脚は反作用をもらわない状態にあるので。

その効果を少し試してみる。


パートナーに弓歩になって立ってもらう。

脛(すね)は地面と垂直よりも角度をつけて。

脹脛(ふくらはぎ)側と地面の角度が浅くなるように。

これは単に当てやすくするための作法。

そんな感じで出してもらった脚に。

一歩踏み出ながら横から脚をちょこんと当てる。

上手く力まずに脚を出せれば。

相手は揺れてその場にへたり込んだりする。

当てる場所を色々変えて。

腿(もも)ら辺を当ててみたり。

膝頭で当ててみたり。

脛で当ててみたり。

足首でもまた。


当てられた側は何となしにバランスを崩してしまった気分。

当てた側もその余りの力感のなさに化かされた気分。

互いに衝突がないもので。

繰り返し試してみることができる。

それもまたひとつのよきことかな。

そんな練習の一幕でした。

練習予定:2016年1月16日(土)

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愛知の練習予定日です。

日付 2016年1月16日 土曜日
時間 10:00~13:00
施設 刈谷市内
場所 多目的室

日付 2016年1月30日 土曜日
時間 10:00~13:00
施設 刈谷市内
場所 多目的室


※見学・体験OK(費用なし)です。
※体験されたい方は運動できる恰好と室内シューズを用意ください。
※事前にメール連絡をお願いします。
※施設の場所はメールをいただいた後に別途連絡いたします。

2016年1月7日(木) 練習日誌 腕の付け根を緩めて鞭を弾く

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2016年の愛知の練習始め。

といいながら予定の練習日ではなく。

昨年から日が空き過ぎるということで。

リクエストを受けての臨時の練習会です。


今年もはじめの内は。

身体を動かすための基礎的な練習で埋める予定。

というわけで。

甩手(すわいしょう)からも学べる緩みによる腕の振りを。

今回注意してもらったのは。

鎖骨下の胸筋の力を抜くこと。

後は背筋の力を抜いて伸びやかにすること。

身体をでんでん太鼓のように回す甩手も。

両手を前後に振る甩手も。

この身体の前面と背面の腕の接続部の緩みが大事になる。


その緩みを活かして。

身体の本体側の動きを使って。

三角筋やら肩峰(けんぽう)のある辺りのいわゆる肩が。

少し遅れて動くようにする。

遅れて動くのは肩だけではなくて。

上腕はまた少し遅れ。

前腕はさらに遅れ。

身体の動きに引きずられるように。

次々に動きが連鎖する。


甩手ででんでん太鼓のように回るとき。

片方への回転を跨(こ)が交差し切ったとこで止める方法と。

8の字回転のように端で止まらずに小さくくるりと運動を続ける方法がある。

どちらもそれぞれで得られる運動があって面白い。

ここでは交差し切ったところで止めた場合で。

身体は逆回転のために一旦停止をみせるのだけれど。

肩はその緩みでまだ止まらず。

一度本体を追い越してさっきとは反対の差が生まれてくる。

このまま広背筋の緩みを最大限の活かすと。

胸がへこんだようになって、背中が引き伸ばされた形に。

これが含胸抜背(がんきょうばっぱい)だという話もあったりする。

直に肩も減速していき。

上腕が前に。

その後に前腕が前に。

最後にはそれらが最大限に伸びて体に巻きついてくることになる。

これはこれで身体を緩ませるのに役立つとして。


肩が一度前に出たときに。

広背筋が伸ばされたときの伸張反射を使って。

肩を身体に沿わせた位置に。

素早く戻してみたりする。

これは正に鞭の手元を弾くが如く。

ただただ緩ませたときに較べて。

腕のしなりから振られる速度まで。

その加速には目を見張るものがある。


ただただ。

突然勢いよく試してみると。

思いの外腕が跳ね上がったり。

勢いが加速されて身体や顔に腕や手が打ちつけられる可能性があるので。

ゆっくりと甩手として馴らしながら取り組むのが一番。

そんな練習の一幕でした。

雑記:滞りなく緩めること

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身体の力を抜くとか緩めるとか。

勁力を伝播させるために必要なことだけれど。

その言葉のイメージと。

実際に実行すべきコトには。

どうしても開きが生じてしまうことが多い。

僕自身がそうであったように。


力を抜こうと考えると。

例えば。

力を抜いて腕を持ち上げる。

そんなことを言われると。

どうしても矛盾しているように感じてしまう。

必要以上に力を入れない。

と解釈しようとしても。

それは化かされているような。

言葉遊びをしているようにしか思えない。

その効果も不明だ。


力を抜いて腕を持ち上げる。

というのは。

力を抜くことで腕が挙げられる。

ということ。

ただし。

何もない。

何も生じていないところから。

力を抜くことで腕が挙がるということではなく。

腕を除いた。

身体からの作用が働いた状態で。

腕を垂れ下げたままにしておこうとしている。

そこに留めようとしている。

その力を抜くことで。

その力を緩めることで。

腕が挙がることが実現される。


どこかでその潮流が起こる必要がある。

その流れを滞らせる堰を。

切って緩めることで勁力が流れる。

連鎖が起こる。

連綿と続いていく。


そんな自然の理のひとつ。

練習予定:2016年1月9日(土)

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東京の練習予定日です。

日付 2016年1月9日 土曜日
時間 12:00~14:30
施設 文京区総合体育館(本郷三丁目 or 湯島)
場所 スポーツ多目的室B面

日付 2016年2月13日 土曜日
時間 8:30~11:30
施設 文京区総合体育館(本郷三丁目 or 湯島)
場所 スポーツ多目的室B面

※見学・体験OK(費用なし)です。
※体験されたい方は運動できる恰好を用意ください。
※事前にメール連絡をお願いします。

2015年12月26日(土) 練習日誌② 両肘を自由に操る

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肘を操る練習を深めるために。

集合練習がないときも取り組めるよう。

一人推手での肘の扱い方を伝える。

一人推手は。

身体の前で両手の手首を接してクロスさせる。

身体の前で×を作るような感じだ。

そこから前になった腕をくるりと後ろに回して切り込むか。

後ろになった腕をするりと下から前に差し込むか。

いずれかの方法で手を入れ換える。

それを繰りかえして延々と入れ替え続ける練習方法だ。

なるべく皮膚を擦るようにして。

でも圧力はなるべく掛けずに。

かといって決して離れることはせずに。

聴勁を養うための練習法でもある。

だけれど。

この練習において。

手先に注意するのではなくて。

肘を動かすことに注意してみる。

肘が固定されて前腕だけが動く瞬間がないように。

必ず上腕によって肘が動かされて。

それによって前腕が動くようにする。

上腕→肘→前腕→手首→手。

末端から遠い方から連鎖させていく。

まずは左右の腕を操るだけで精一杯だけれど。

この上腕を動かす基点をさらに身体の作用へと移していく。

胸が動くことで肩甲骨が動かされ。

肚が動くことで胸が動かされ。

といった感じに。


同じように。

対人練習でも部分的な腕の練習からはじめる。

片手を両手で掴まれた状態から。

肘を外に張り出してから肘を下に落とす。

その作用で前腕が変形していくように。

非力な女性でも男性を軽々と崩していける。

抵抗するための作用がやってこないので。

気づいたら自分の形が変えられてしまっているという感じだ。

続いて両手をそれぞれ順手で掴んでもらって。

左右の手を自由に動かしてみる。

左右対称でなくていい。

むしろ左右対称でなく時間差もあった方が。

相手はその作用が読めなくて複雑に崩れていく。

このとき大事なことは。

相手をどうこうしようと思わないこと。

自分の両腕の形をどう変えてみようか。

そこの工夫だけでいい。

その結果。

相手が何らかの作用を受けて、何かしらなことになる。

決まった形に落とし込もうとすると。

作為的な動きになってその形に合わせるために無理が生じる。

理が無くなる。


肘を上腕で操ることが慣れたら。

一人推手と同様に。

身体から起こした作用で肘を操るように切り替えていく。

より出所がわからずに。

より大きな勁力の流れに。

両手を握っている側は。

その奔流に翻弄されるばかり。

操る方は楽しそうだけれど。

付き合う側は結構なものです…。

そんな練習の一幕でした。

雑記: 2016年がはじまりました!

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新年好!

年が明けました。

明けましておめでとうございます。

本年も一年、宜しくお願いいたします。

旧年は個人的にも非常に多くを得ることができた一年でした。

本年もより多くのことを還元できるよう取り組んでいきたいと思います。

年の初めの方は。

若干地味にもみえますが。

非常に大事な身体の使い方などを練っていきたいと思います。

それに並行して。

引き続き取り組んでもらっている套路をベースに。

一層、一層、塗り重ねていくように。

各人の上達を促していく所存です。

自己鍛錬が必要かもですが…。

何にせよ。

何はともあれ。

今年も愉しみながら。

理を解きほぐして参りましょう。

そんな年のはじめの挨拶でした。

~神秘と自然への道のりを悠々自適に共に歩こう~ 日本に伝わって、日本で育った中国拳法をベースにして、中国拳法の套路や概念を頼りに道を探求する会です。あくまでも楽しむこと。人生を豊かにする活動でありたい。本質を求めながらもたどり着くことに拘らない。求める過程を楽しんでいきたい。それを目指して、中国拳法の神秘性と実践性、道としての在り様に則って活動します。東京と愛知を中心に練習会を開催しています。

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