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雑記:形意拳 心の開合で炮拳を打つ

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形意拳の五行拳で火に位置する炮拳(ぱおちぇん)。

身体の五臓だと心(しん)が相当する。

心は心臓ではあるものの。

大まかに鳩尾(みぞおち)のすぐ上辺りと捉えている。

炮拳が心に相当するといっても。

その勁力の源はやっぱり丹田にあって。

ただ。

中丹田はこの心の辺りにも位置するので。

そこに重点を置くという意味では。

心に着目するのはよいのかもしれない。

何にせよ。

臍下丹田から中丹田への繋ぎはとても大事で。

この二つの丹田の連鎖で。

心である胸を開合(かいごう)する。

ここでの開合は。

鎖骨のぱたつきと思うと分かりやすいかもしれない。

胸が前後に搖動されることで。

鎖骨が羽根のように反対の位相で前後する。

肩甲骨もそれに伴い。

肩の強烈な前後運動で腕が火矢の如く放たれる。


最も小さな動きとすれば。

胸だけを意識して。

胸を窪ませて斜め上方に突き出すという動きだけで。

少し変化させれば。

胸を窪ませてまっすぐ突き出して、さらに上に突き上げる。

さらには。

臍下丹田からの縦の搖動から。

或いは。

開合のための縦の運動に加えて。

地面と水平な面での回転運動も協調させていく。


これらの上体の動きが慣れてきたら。

歩法を加えて。

前に進み出るときに。

前足底や母子球で軽く歩を止めて。

それを始まりとしてすべての動きを起こしてみる。


その形をみるだけだと。

単に両腕で同時に前と上を打っているようにしかみえないけれど。

大事なのはそこに至るまでのプロセス。

部分だけでは完結しない。

全体の動きが必要。

そんな自然の理のひとつ。

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~神秘と自然への道のりを悠々自適に共に歩こう~ 日本に伝わって、日本で育った中国拳法をベースにして、中国拳法の套路や概念を頼りに道を探求する会です。あくまでも楽しむこと。人生を豊かにする活動でありたい。本質を求めながらもたどり着くことに拘らない。求める過程を楽しんでいきたい。それを目指して、中国拳法の神秘性と実践性、道としての在り様に則って活動します。東京と愛知を中心に練習会を開催しています。

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