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2016年1月7日(木) 練習日誌 腕の付け根を緩めて鞭を弾く

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2016年の愛知の練習始め。

といいながら予定の練習日ではなく。

昨年から日が空き過ぎるということで。

リクエストを受けての臨時の練習会です。


今年もはじめの内は。

身体を動かすための基礎的な練習で埋める予定。

というわけで。

甩手(すわいしょう)からも学べる緩みによる腕の振りを。

今回注意してもらったのは。

鎖骨下の胸筋の力を抜くこと。

後は背筋の力を抜いて伸びやかにすること。

身体をでんでん太鼓のように回す甩手も。

両手を前後に振る甩手も。

この身体の前面と背面の腕の接続部の緩みが大事になる。


その緩みを活かして。

身体の本体側の動きを使って。

三角筋やら肩峰(けんぽう)のある辺りのいわゆる肩が。

少し遅れて動くようにする。

遅れて動くのは肩だけではなくて。

上腕はまた少し遅れ。

前腕はさらに遅れ。

身体の動きに引きずられるように。

次々に動きが連鎖する。


甩手ででんでん太鼓のように回るとき。

片方への回転を跨(こ)が交差し切ったとこで止める方法と。

8の字回転のように端で止まらずに小さくくるりと運動を続ける方法がある。

どちらもそれぞれで得られる運動があって面白い。

ここでは交差し切ったところで止めた場合で。

身体は逆回転のために一旦停止をみせるのだけれど。

肩はその緩みでまだ止まらず。

一度本体を追い越してさっきとは反対の差が生まれてくる。

このまま広背筋の緩みを最大限の活かすと。

胸がへこんだようになって、背中が引き伸ばされた形に。

これが含胸抜背(がんきょうばっぱい)だという話もあったりする。

直に肩も減速していき。

上腕が前に。

その後に前腕が前に。

最後にはそれらが最大限に伸びて体に巻きついてくることになる。

これはこれで身体を緩ませるのに役立つとして。


肩が一度前に出たときに。

広背筋が伸ばされたときの伸張反射を使って。

肩を身体に沿わせた位置に。

素早く戻してみたりする。

これは正に鞭の手元を弾くが如く。

ただただ緩ませたときに較べて。

腕のしなりから振られる速度まで。

その加速には目を見張るものがある。


ただただ。

突然勢いよく試してみると。

思いの外腕が跳ね上がったり。

勢いが加速されて身体や顔に腕や手が打ちつけられる可能性があるので。

ゆっくりと甩手として馴らしながら取り組むのが一番。

そんな練習の一幕でした。

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~神秘と自然への道のりを悠々自適に共に歩こう~ 日本に伝わって、日本で育った中国拳法をベースにして、中国拳法の套路や概念を頼りに道を探求する会です。あくまでも楽しむこと。人生を豊かにする活動でありたい。本質を求めながらもたどり着くことに拘らない。求める過程を楽しんでいきたい。それを目指して、中国拳法の神秘性と実践性、道としての在り様に則って活動します。東京と愛知を中心に練習会を開催しています。

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