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2016年1月16日(土) 練習日誌② 跨を緩めて立つこと

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鬆腰鬆跨(しょうようしょうこ)を意識するために。

跨を緩める練習を少し。

単純なことではあるけれど。

大腿直筋や腸腰筋(ちょうようきん)を緩めることを気にしてみる。

腸腰筋は大腰筋と腸骨筋の2つから成り立っているそう。

そこまでは気にせずに。

ひとまず置いておいて。

ブリッジするように身体を反らせたときに。

脚の付け根からお腹に掛けて渡ってくる筋肉と思えばいい。

お腹辺りは腹直筋とかの後ろに回って。

直接腰椎とかに繋がってたりする。


日頃の立ち方の癖とかで。

意外とこの部分の筋肉に力を入れていることが多い。

弓歩で後ろ足を伸ばしたときも。

馬歩で脚の付け根を曲げているときでさえ。


なのでたまには意識的に。

この部分の力を抜いてみる。

とはいえ。

筋肉の力よ抜けよ。

だなんて命じて抜くのは難しいので。

姿勢を少し変えるようにする。

ただただ足を肩幅に開いた姿勢から。

へっぴり腰になるように。

骨盤が大腿骨に直接乗らないようにしてみる。

それに伴って膝は少し曲がるくらい。

力の緩みから膝は足と足の真ん中に寄せられて。

内股気味になったりする。

そんな大げさではないけれど。

やってみると随分と心許(こころもと)ない姿勢に感じるかも。


この状態で両手を前に差し出して。

だれかにそっと押してもらう。

上体の姿勢にも左右されるところはあるけれど。

跨を突っ張っているときと較べて。

押され強くなっているのじゃないかと思う。

相手に押された力は地面に流れやすくなって。

相手も押しどころがわからなくなったりする。

跨を緩ませたことで。

肩や肘やわき腹の負担が目立ってきたら。

その辺りの力も気付いた限りで抜いてみる。

力を抜くたびに。

相手は押しづらくなっていくことだろう。

これも自分の体との対話。

相手は対話のためのお手伝いをしてくれる味方。


みなそれぞれ癖は違うものの。

ひとつひとつ解消するたびに。

押す側、押される側、双方に驚きの声が上がる。

愉しみながら対話と実験を繰り返す。

それが一番の練習だと僕は思う。

そんな練習の一幕でした。

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~神秘と自然への道のりを悠々自適に共に歩こう~ 日本に伝わって、日本で育った中国拳法をベースにして、中国拳法の套路や概念を頼りに道を探求する会です。あくまでも楽しむこと。人生を豊かにする活動でありたい。本質を求めながらもたどり着くことに拘らない。求める過程を楽しんでいきたい。それを目指して、中国拳法の神秘性と実践性、道としての在り様に則って活動します。東京と愛知を中心に練習会を開催しています。

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