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2016年1月16日(土) 練習日誌① 甩手から斧刃脚へ

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甩手(すわいしょう)で身体を左右に振りながら。

少し趣向を凝らして脚を動かす方へ繋げてみる。

ここでの甩手はでんでん太鼓のように回る方。

描く軌跡は軸を動かさずにその場でではなくて。

真上からみたときに横8の字を描く感じ。

反対に帰るときは少し軌道が鋭くはなるけれど。


八極拳の掛搨(かた)と基本的には同じ。

方向が違うだけ。

そしてそれは腕を振るのもまた同じく。

例えば左足に寄りつつ左の腰が後ろに下がったとして。

右の骨盤が前に出たら。

腸腰筋の辺りを緩めて脚が少し遅れるようにする。

自然な伸展で膝が付いて行かざるを得なくなったら。

それに任せて膝が少し曲がって引かれるように。

その頃には左前に出ていた右の骨盤が。

右後ろに戻り始めるようにする。

振り出される右の大腿骨に。

さらに膝が牽引されて脛(すね)も動き始める。

戻り始めた骨盤に引っ張られて。

振り出された膝が右後ろに流れる頃に。

脛と足が左側に放り出される。


脚の各所の力が抜けていれば。

ある程度自然に膝が曲がって足首も曲がって。

足はジグザグとした形になる。

この形が斧刃脚(ふじんきゃく)の大雑把な形。

甩手のように左に右に身体を振りながら。

斧刃脚を左に右に蹴り出す。

足を前後に開いた状態であれば。

前方に蹴り出す本来の関係が作り出される。

これで脛や膝を打つというわけだ。

たまらない。


流石に対人で当てて確認するのは危険極まりないので。

弓歩になってもらった相手に対して。

横から脛横や腿横をぶつけてみる。

上手くできていれば。

相手は揺らされてその場にへたり込むことに。


はじめは膝の力が抜け難くて。

見慣れているローキックのような形になりがち。

そうすると相手に当たった自分の脛とかを痛めてしまう。

まずは気楽に繰り返しつつ。

身体を慣らしていくのがよかろうかと。

そんな練習の一幕でした。

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~神秘と自然への道のりを悠々自適に共に歩こう~ 日本に伝わって、日本で育った中国拳法をベースにして、中国拳法の套路や概念を頼りに道を探求する会です。あくまでも楽しむこと。人生を豊かにする活動でありたい。本質を求めながらもたどり着くことに拘らない。求める過程を楽しんでいきたい。それを目指して、中国拳法の神秘性と実践性、道としての在り様に則って活動します。東京と愛知を中心に練習会を開催しています。

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