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2015年11月7日(土) 練習日誌② 形意拳 崩拳のことはじめ

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立身中正を整えて。

身体を揺らすところから。

各人の取り組む拳種に合わせて展開していく。

八極拳は衝捶へ。

太極拳は起式へ。

形意拳は崩拳(ほうけん、ぽんけん)へ。


そのためにまずは腕が拳が前方へ進むところを。

身体の前後への揺れも肚から起こる。

その勁力を拳から相手に伝えるために。

まずは肘を後ろに引いて拳をすぐ脇に引き付ける。

蟷螂拳で言えば肋下(ろっか)と呼ばれる肋骨に沿わせて肘を引く動きが近い。

ここではなるべく腕を畳んで。

でも屈筋で前腕と上腕の空間を挟むというよりは。

肘を後ろに引くことで結果その空間が潰れるという感じ。


肩から拳までは固定して。

肚→胸→肩へと伝わった揺れを自然に相手に移らせる。

とても短距離、というか密接した形。

これで相手に力が伝わることを確認したら。

肩→肘の順番で力を抜いていく。

肚からの揺れとタイミングは合わせる必要はあるけれど。

上手くできれば腕が前方に進み出て構えてくれた相手まで到達する。

到達はすれども力みはしないように。

的ができるとどうしてもそこに向かって自発的に手を伸ばそうとしてしまう。

そこの頭を切り替えて。

身体の動きで到達するように調整を掛けていく。

拳がきちんと届くようになったら。

拳が届く頃には、その身体の動きは拳と関係なく揺れが続くように。

次の揺れへの動きが、拳の自然な引きにもつながって。

反作用を伴わない動きにもつながっていく。


前後への揺れの動きは、左右の腕に対して等しい動き。

右を出すのも左を出すのも思いのまま。

肩→肘→手首まで力を抜いていけるとよりよいけれど。

まずは肘までで十分だ。

左右ぐるぐると勁力を循環させて。


並歩での動作に慣れたら。

八極拳の衝捶と同じように一歩踏み出して打ち出すようにしてみる。

足は踏み出しても踏み出した足に乗らないようにして。

おへそを引くようにして動き出し。

真っ直ぐ、真っ直ぐ踏み出して。

衝捶と違って身体を切ることもしない。

その代りに、踏み出した足と打ち出す手は同じくする必要もなく。

自由に左右を打ち出していく。

肩から抜く力のタイミングを変えれば。

一度の踏み出しで左右同時に打ち出しても、ずらして連続で打ち出しても構わない。

その回転力が崩拳の強みのひとつでもある。


ぐるぐる…。
ぐるぐる…。


そんな練習の一幕でした。

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~神秘と自然への道のりを悠々自適に共に歩こう~ 日本に伝わって、日本で育った中国拳法をベースにして、中国拳法の套路や概念を頼りに道を探求する会です。あくまでも楽しむこと。人生を豊かにする活動でありたい。本質を求めながらもたどり着くことに拘らない。求める過程を楽しんでいきたい。それを目指して、中国拳法の神秘性と実践性、道としての在り様に則って活動します。東京と愛知を中心に練習会を開催しています。

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