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2015年11月21日(土) 練習日誌① 2本の骨を引き離すように

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いつもの如く、甩手で身体を緩めて練習を開始。

加えて、力の伝達を学ぶために手首の形を整える。

前腕の、と言ってもよいかもしれない。

前腕は尺骨(しゃっこつ)と橈骨(とうこつ)の2本の骨が組み合わさっている。

この2本の骨は抵抗なく回すようにも使えるのだけれど。

今回はこの2本の骨がなるべく離れるように使ってみる。

骨同士が並行なときは単にさらに開くように。

骨同士が交差しているときも交差の頂点がさらに遠くなるように。

もちろん肘と手首が存在するのだから。

極端に分離されるということはないのだけど。

その離そうとする作用が。

腕に張りをもたらしてくれる。

採(さい)と呼ぶべき手の形や。

肘の在り方も整えなくてはならないけれど。

この前腕の張りを整えることで。

身体からピアノ線のように、細い竹が延びるように。

勁力を伝えるための導線を作ってくれる。

そして。

張ったものは緩めることができる。

はじめから緩んでいるわけではなく。

張っていることで緩むことができる状態。

これを活用するのはまたの機会に譲るとして。

まずは張った状態で色々と遊んでみる。

相手に両手で握ってもらって。

肘を動かしたり肩を動かしたり。

前腕で直接作用しようとするのでなくて。

力が伝達する状態に置いたまま。

その他の部分が動くことで。

その動いた力が伝わって、その複雑な伝達に相手も翻弄される。

自分の身体の動きも。

両手で握った相手をどうこうしてやろうとかではなくて。

ただしゃがもうとしてみた後に。

やっぱり横に歩いてみようとしてみたり。

思い思いに動いてみればいい。

握られた片腕が拘束されているとなるか。

握られた片腕が伝達するものとなるか。

試すことで身体が覚えていってくれる。

そんな練習の一幕でした。

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~神秘と自然への道のりを悠々自適に共に歩こう~ 日本に伝わって、日本で育った中国拳法をベースにして、中国拳法の套路や概念を頼りに道を探求する会です。あくまでも楽しむこと。人生を豊かにする活動でありたい。本質を求めながらもたどり着くことに拘らない。求める過程を楽しんでいきたい。それを目指して、中国拳法の神秘性と実践性、道としての在り様に則って活動します。東京と愛知を中心に練習会を開催しています。

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