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2015年11月14日(土) 練習日誌① 末端が弾けるように

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いつも通り甩手(スワイショウ)から練習を開始。

まずは身体の力をなるべく抜いて。

やる気のないように左右にだらだらと腕を振る。

腕に引っ張られて肩や背中も伸びるように。

ある程度だらだらしたら。

背筋を伸ばして身体を立てる。

程よく力が抜けてかつ芯ができると。

左右の腕はまさにでんでん太鼓さながらに身体に巻き当たる。

ここでさらにもうひと工夫。

くるりと回って腕がその回転に乗り始めたら。

腰を反対に切って正面を向き直す。

肚、背、肩、腕の力は抜けているので。

腰(腰椎周り)が差し戻ったとしても。

動きは止めずに振られ続ける。

それでも。

戻る動きで異なる方向性に追加された力と。

若干小さくなった回転半径の作用で。

太鼓を打ちつける力はさらに鋭く力強さを増す。

打たれる胸と背も力を抜いておかないと。

思わぬ衝撃を食らうことになるので注意が必要だ。


勁力としては内勁よりも外身の動きが大きいれけど。

力の伝達を試して遊ぶには十分なので。

パートナーに両手を順手同士で握ってもらって試力してみる。

ただ単に身体を振って動かそうとすると容易に止められる。

腰の切り戻しを入れるとそれが一転。

力の止め方がわからずにパートナーの身体が放り出され始める。

最初は兎に角適当に動くことになるけれど。

色々試して慣れてこれば。

腰を切り戻すタイミングとその量、位置、角度次第で。

相手を色々様々なところかたちに誘えることが理解できてくる。

同じ両手が握られた状態で。

同じ方向に身体を切り回しても。

回転方向の外に、回転方向と反対に、自分の正面に。

相手は成すすべもなく放り出される。


芯はあれども緩みもあるので。

相手への作用はあっても反作用がなく。

一度の切り戻しの後には他の方向への切り出し、切り戻しができる。

それを使って最後にもうひと遊び。

テニスのバックハンドのように振ってからゴルフのスイングのように掬い振る。

こうして遊ぶときには注意が必要。

思いの外その作用は大きいもので。

成された方は気付くと地面がもう間近。

手加減と受身ができる人が組んで遊びましょう。

それでもちょっとどきりとしたので…。

そんな練習の一幕でした。

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~神秘と自然への道のりを悠々自適に共に歩こう~ 日本に伝わって、日本で育った中国拳法をベースにして、中国拳法の套路や概念を頼りに道を探求する会です。あくまでも楽しむこと。人生を豊かにする活動でありたい。本質を求めながらもたどり着くことに拘らない。求める過程を楽しんでいきたい。それを目指して、中国拳法の神秘性と実践性、道としての在り様に則って活動します。東京と愛知を中心に練習会を開催しています。

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