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2015年11月7日(土) 練習日誌① 立身中正を整える

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甩手で身体を一度解しながら緩めながら。

日頃の身体の強張りを軽くリセットして練習を開始。

立身中正を整えるための練習に取り組む。


鬆腰鬆跨(しょうようしょうこ)のために膝を軽く曲げて股関節を緩める。

尾閭中正(びろちゅうせい)のために骨盤を立てて背筋を緩める。

腹筋と背筋を重力方向に伸ばして丹田、肚が使えるように。

含胸抜背(がんきょうばっぱい)は諸説あるのだけれど。

肩は前に出さないようにして背筋が上下に伸びるように努める。

虚領頂勁(きょれいちょうけい)のために頚骨の最上部をさらに上方に引き上げる。


身体の中に一本の筋(すじ)を通すようなイメージだ。

身体の中にしなやかで丈夫で撓(たわ)む細い竹を作り上げていく。

決して鉄の棒を作り上げるのではなく。


上下の張りは強ければそれだけまとまりができるのだけれど。

始めから固執し過ぎると力みにもつながってしまう。

目指すのは中心となる線(ライン)を保ちながらも。

それ以外の余分な力は抜いていくこと。

放鬆(ふぁんそん)を実現しながら芯はあるということ。

その芯による撓みの力が太極拳における弸勁(ほうけい、ポンジン)につながる。


姿勢を作ろうとみな苦心。

普段それぞれが持っている癖は様々なもので。

どこの力を抜いて、どこの力を張るのか。

十人十色ではあるけれど。

それぞれ自分の身体と対話しながら進めていく。


姿勢をある程度整えたところで。

下丹田(臍下丹田)を使って身体を揺らしてみる。

前後に波打つように。

撓みがつながるように。


身体の中心から発生させる勁力を運用して、その後の動きへ展開していく。

純粋無色からお好きな色へと。

そんな練習の一幕でした。

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~神秘と自然への道のりを悠々自適に共に歩こう~ 日本に伝わって、日本で育った中国拳法をベースにして、中国拳法の套路や概念を頼りに道を探求する会です。あくまでも楽しむこと。人生を豊かにする活動でありたい。本質を求めながらもたどり着くことに拘らない。求める過程を楽しんでいきたい。それを目指して、中国拳法の神秘性と実践性、道としての在り様に則って活動します。東京と愛知を中心に練習会を開催しています。

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