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2015年10月10日(土) 練習日誌② 欄捶

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太極拳の青竜出水を取っ掛かりにして。

八極拳の欄捶(らんすい)を整える。

青竜出水は定歩で行うので勁力の伝播に集中できるのだけれど。

欄捶は移動を伴うのでその分焦点が絞りにくい。

だけれど。

八極拳はこの移動と捶法が一体なのも特徴なのだろう。


それでも困難さをちょこっとだけ分割してみる。

まずははじめから一歩進ませたところから。

右拳で打つのであれば。

腰を平らにして前後に足を開いて右足が着地したところ。

青竜出水と同じように左腰が出たところだと想定する。

後は左の跨の緩めを起点として打ち込むだけ。

拳を縦にして、幾分シャープな打ち出しになる感じ。

肚と胸の使い方を間違えると。

ただの回転突きになってしまうので注意。

回転になると遠心力が強く発生する。

強い遠心力はそれを抑え込むために打ち手の力みを誘発する。

力みを備えた腕では勁力は伝播しない。


慣れてきたら移動を加えていく。

欄捶の打ち終わりから、振り返って後ろに打ち込む形。

注意点は重心移動したり足から動いたりしないこと。

腰を輪切りにするような肚の動きを起点として。

足は結果動かされる。

足の着地の反作用で動きが次々に生み出される。

だけれど鬆腰鬆跨(しょうようしょうこ)が十分でなかったら。

はじめは脚の反作用、反力は用いない方がいい。

それは体を浮(ふ)の状態に導くだけになってしまう。

そこにはほどよく繋がって緩んで柔らかな丹田の運動が必要だ。

まずは丁寧に肚→腰→膝→足へと動きを繋げていく。


欄捶は八極拳の基本の捶法のひとつ。

これがきちんと身につくだけでも。

動きの質そのものが大きく変わっていくことになる。


そこに向けての手順ははじめは煩雑に思えるけれど明確だ。

会員さんもそのステップに熱中して練習してました。

自分の身体と対話しながら。

学ぶべきものは外だけじゃなくて。

そんな練習の一幕でした。

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~神秘と自然への道のりを悠々自適に共に歩こう~ 日本に伝わって、日本で育った中国拳法をベースにして、中国拳法の套路や概念を頼りに道を探求する会です。あくまでも楽しむこと。人生を豊かにする活動でありたい。本質を求めながらもたどり着くことに拘らない。求める過程を楽しんでいきたい。それを目指して、中国拳法の神秘性と実践性、道としての在り様に則って活動します。東京と愛知を中心に練習会を開催しています。

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