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2015年12月13日(日) 練習日誌① 小八極の起式から

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人が集まり出す前に。

八極拳に取り組んでいる会員さんと套路の練習を少し。

小八極の起式と雙抱拳。

手を下ろして真っ直ぐ立った姿勢から。

徐に肚の前で握った拳の拳面同士を向い合せる。

拳心が天を向くように。

ここまでが起式。

そこから拳が身体の前で円を描くように回して。

今度は拳背が天を向いた状態で拳面同士を向い合せる。

ここまでで雙抱拳。


真っ直ぐ立った時点で姿勢を整えて立身中正を保つのは大前提。

はじめに拳面を合わせるのだけれど。

ここの注意点は屈筋で力強く腕を動かさないこと。

まずは肘を横に張り出すように。

そして橈骨を外に押し出して手首が曲がるように。

体の中心の使い方にも気は使うけれど。

末端の心遣いも大事だ。

一度拳面を合わせたら。

肘が固定されないことに注意しながら腕を転回させる。

肘が固定されないこと。

ここに注意して意識してみると案外むつかしい。

加えて手首も動き続けること。

手首の傾きは雙抱拳の間に入れ替わる。

伸展していた拳背側は屈曲し。

屈曲していた拳心側は伸展する。

ともすると手首だけその転換を一方的に終わらせてしまいがち。

肘も手首も仲良くだ。


注意が守られているかどうかは。

パートナーに上腕、前腕、拳のあちこちを。

動かないように握ってもらうことで確かめられる。

上手く動かせられていれば。

一時もその動きを妨げることはできない。

その度はあるとはいえども。

見た目の動きを止めることができても。

その作用は止めようとした側の体幹に現れたりする。

でも大事なのは。

自分が成そうとしたことが為っているかどうか。


起式は単純ながらも。

動きの基本となる使い方を内包している。

それを一番たくさん練習できるように。

套路は構成されている。

そんな練習の一幕でした。

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~神秘と自然への道のりを悠々自適に共に歩こう~ 日本に伝わって、日本で育った中国拳法をベースにして、中国拳法の套路や概念を頼りに道を探求する会です。あくまでも楽しむこと。人生を豊かにする活動でありたい。本質を求めながらもたどり着くことに拘らない。求める過程を楽しんでいきたい。それを目指して、中国拳法の神秘性と実践性、道としての在り様に則って活動します。東京と愛知を中心に練習会を開催しています。

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